1966(昭和41)年、東京・日本橋兜町に開館した山種美術館は、2009(平成21)年10月、渋谷区広尾に移転して新美術館をオープンしました。
2019年、広尾開館10周年を記念する特別展第一弾として、同館と縁が深く、同年に生誕130年を迎える日本画家・奥村土牛(おくむらとぎゅう)(1889-1990)に焦点をあてた展覧会を開催しています。

同館の創立者・ 山﨑種二(1893-1983)は、「絵は人柄である」という信念のもと、画家と直接関わり合うなかで作品を蒐集しました。特に土牛とは親しく、無名だった研鑽時期の支援から約半世紀にわたり交流を続けた結果、現在、同館 は135点に及ぶ屈指の土牛コレクションで知られています。

土牛は、画家志望であった父親のもとで10代から絵画に親しみ、梶田半古(かじたはんこ)(1870-1917)の画塾で生涯の師と仰ぐ小林古径(こばやし こけい)(1883-1957)に出会います。
38歳で院展初入選と遅咲きでありながら、展覧会に出品を重ねて40代から名声を高め、101歳におよぶ生涯において、晩年まで制作に取り組みました。
土牛は、半古や古径から学んだ写生や画品を重視する姿勢を生涯貫き、「絵を通して伝わってくるのは作者の人間性」という自らの 言葉を体現するような作品を数多く生み出しました。

画像: 奥村土牛《雨趣》1928(昭和3)年 絹本・彩色 山種美術館 39 歳作

奥村土牛《雨趣》1928(昭和3)年 絹本・彩色 山種美術館
39 歳作

画像: 奥村土牛《兎》1947(昭和22)年頃 絹本・彩色 山種美術館 58歳頃作

奥村土牛《兎》1947(昭和22)年頃 絹本・彩色 山種美術館
58歳頃作

本展では、瀬戸内海の鳴門の渦潮を描いた《鳴門》や、古径を偲んで制作した《浄心》《醍醐》などの代表作をはじめ、活躍の場であった院展の出品作を中心に約60点を展示し、土牛の画業をたどります。

画像: 奥村土牛《水蓮》1955(昭和30)年 絹本・彩色 山種美術館 66歳作

奥村土牛《水蓮》1955(昭和30)年 絹本・彩色 山種美術館
66歳作

画像: 奥村土牛《茶室》1963(昭和38)年 紙本・彩色 山種美術館 74 歳作

奥村土牛《茶室》1963(昭和38)年 紙本・彩色 山種美術館
74 歳作

画像: 奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館 83 歳作

奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館
83 歳作

土牛という雅号は、中国・唐代の詩の一節「土牛石田を耕す」に由来します。その名を糧に、地道に画業へ 専心した土牛。80歳を過ぎてなお「死ぬまで初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい」と語り、精進を重ね、100歳を超えても絵筆をとり続けました。山種美術館が広尾開館10周年を迎え、同館と縁の深い奥村土牛が生誕130年となるこの機会に、清らかで温かみ溢れる土牛芸術をご堪能ください。(※作品はいずれも山種美術館所蔵)

1.日本屈指の奥村土牛コレクションから名品を約 60 点厳選し、大公開!

土牛作品135点を所蔵し、質・量ともに最高レベルの土牛コレクションで知られる山種美術館。
《醍醐》《鳴門》をはじめ、 土牛の優品を一堂にご覧いただける同館ならではの特別展です。

2.山種美術館が所蔵する再興日本美術院展への出品作、全35点を一挙展示!

生涯にわたり再興院展で活躍した土牛。
同館が所蔵する院展関連作品全35点[秋の院展(32点)、春の院展(2点)、同人展(1点)]を一挙展示します。

3. 生誕 130 年の記念すべき年に、奥村土牛 101 年の生涯を振り返ります!!

土牛は長寿の画家としても知られ、100歳を超えても制作を続けました。本展では、初期から晩年にいたる作品や、 自らの白寿記念にしたためた書などを通じ、尽きることのなかった土牛の制作意欲をご紹介いたします。

【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】生誕130年記念 奥村土牛

■会 期:2019年2月2日(土)~3月31日(日)
■会 場:山種美術館
■主 催:山種美術館、朝日新聞社
■開館時間:午前10時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休 館 日:月曜日
■入 館 料:一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は 20 名以上の団体料金
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1 名)は無料。
※きもの割引:会期中、きものでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
※リピーター割引:本展使用済入場券(有料)のご提出で、会期中入館料が団体割引料金となります。
(1 名様 1 枚につき 1 回限り有効)

■主な出品作品:約60点 全て山種美術館蔵
※出品作品および展示期間は都合により変更される場合があります。
奥村土牛《甲州街道》、《雨趣》、《枇杷と少女》、《餌》、《雪の山》、《啄木鳥》、《兎》、《花》、《舞妓》、《水蓮》、《城》、《踊り子》、 《浄心》、《鳴門》、《茶室》、《稽古》、《門》、《醍醐》、《ガーベラ》、《吉野》、《富士宮の富士》、《犢》、《白寿記念》 ほか

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生誕130年記念 奥村土牛 cinefil チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「生誕130年記念 奥村土牛」 cinefil チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2019年3月25日 24:00 月曜日 

記載内容
1、氏名 
2、年齢
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9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
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   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

展覧会名:【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】生誕130年記念 奥村土牛

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