年末の風物詩・忠臣蔵。これまで300を超えるドラマ・映画にて映像化され、日本人に愛されてきましたが、本作は王道でありながらも、そのテーマはこれまでと一線を画す新しい忠臣蔵です。
主演・大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)に堤真一。
内蔵助を支える貧乏なそろばん侍・矢頭長助(やとう・ちょうすけ)には 時代劇初挑戦の岡村隆史。主君・浅野内匠頭の仇を討つため、上限予算9500万以内でなんとか討入りするべく、 「これなんぼ?」が口癖の内蔵助を筆頭に、なんと本編は全編関西弁。
赤穂藩は現在の兵庫県に位置するので当然なのですが、【予算】と【関西弁】を切り口にした忠臣蔵は史上初。情報解禁時には非常に大きな話題を呼びました。
これまでの中村組を彩った超豪華俳優陣が大集結。
濱田岳、妻夫木聡、荒川良々、石原さとみ、竹内結子、西村まさ彦、寺脇康文、上島竜兵、堀部圭亮、山口良一、 鈴木福、千葉雄大、滝藤賢一、笹野高史の総勢14名を第2弾キャストとして扮装写真とともに発表いたします。 また、既に出演情報が解禁となっていた堤真一、岡村隆史の扮装写真も初解禁!
俳句や茶道に通じ、討入りに必要な吉良邸の情報を手に入れる大高源五(おおたか・げんご)に濱田岳、
内蔵助の軍師・参謀として仕え、討入りの作戦を立てる菅谷半之丞(すがや・はんのじょう)に妻夫木聡、
江戸住みで、討入り推進派の剣豪・堀部安兵衛(ほりべ・やすべえ)に荒川良々、
内蔵助を優しく時に厳しく支え続ける愛妻・りくに竹内結子、
内匠頭の妻で、内蔵助を叱咤激励し、亡き夫の仇討を支援する瑤泉院(ようぜんいん)に石原さとみ、
内蔵助の副将として一貫して補佐し続けた、吉田忠左衛門(よしだ・ちゅうざえもん)に西村まさ彦、
真面目で公平実直な大目付・間瀬久太夫(ませ・きゅうだゆう)に寺脇康文、
元赤穂藩藩士・早川惣介(はやかわ・そうすけ)に上島竜兵、
江戸住みの赤穂藩士たちが集い、討入りを応援するそば屋『いづみや』の主人・長次(ちょうじ)に堀部圭亮、
広島藩の浅野家本家の用人・井上団右衛門(いのうえ・だんえもん)に山口良一、
内蔵助の息子で、四十七士最年少である大石主税(おおいし・ちから)に鈴木福、
江戸幕府の役人で、内匠頭が切腹した際の介錯人・磯田武太夫(いそだ・たけだゆう)に千葉雄大、
大垣藩藩主で内蔵助に討入りをやめさせる進言をする戸田采女正(とだ・うねめのしょう)に滝藤賢一、
瑤泉院付の用人で内蔵助とのパイプ役になる落合与左衛門(おちあい・よざえもん)に笹野高史。
若手から実力派まで、名実ともに日本を代表するキャストが本作の為に勢揃いです。
これまでにない切り口、これまでに見たことのない豪華キャストで、お贈りする「決算!忠臣蔵」。 予算に悩み、上司や部下や家族との関係に悩み、それでもなんとか大仕事を成し遂げようと奮闘する彼らは、これが300年以上も 前の話とは思えないほど、笑って泣けて現代に生きる私たちの共感を呼びます。
【キャストコメント】
■西村まさ彦【吉田忠左衛門**/**よしだ・ちゅうざえもん役】
※中村組出演は2作目
今回、吉田忠左衛門を演じるにあたり泉岳寺をお詣りしました。
多くの参拝客がおられ、 四十七士の忠義は今なお敬愛を受けていると実感し、身が引き締まる思いでした。 また墓所のある本妙寺にも伺い、ひっそりとした境内に漂う厳かな気配に、武人の志に身の引き締まるおもいでした。
撮影現場は中村監督の的確な演出に、キャストの皆様も芝居巧者揃い。
こういう現場をご一緒でき、嬉しい限りです。忠臣蔵の新たな側面を楽しんで貰えれば幸いです。
■寺脇康文【間瀬久太夫**/**ませ・きゅうだゆう役】
※中村組出演は2作目
大好きな中村組にまた参加させていただいて、本当に嬉しいです!
中村組ならどんな役でも喜んでやらせていただきます!
一人一人の役者に、愛情を持って接してくださる監督の頭の中にあるイメージ、またはそれ以上の演技が出来た時の監督の心から喜んでいる笑顔を見られた時、僕も、いや、他の役者達、スタッフ達も皆、とても幸せな気持ちになるのです。 今回はそれを毎日体感できました。
凄い映画になる事、間違いなしです。
センス抜群の、素晴らしき中村ワールド!
是非、ご期待下さい! 愛すべき、キャラクターの宝庫でもありますよ!(笑)
■上島竜兵【早川惣介**/**はやかわ・そうすけ役】
※中村組出演は2作目
こんな素晴らしい出演者の方々と共演させていただき、とても光栄です! 今作は、一般的な忠臣蔵とは違い、『お金』の話を軸に展開していくので、とても興味惹かれました。
コメディー時代劇のようなコミカルな流れが楽しみです。
中村組に呼んでいただくのは、今作で2回目ですので、頑張りたいと思います!
■堀部圭亮【長次**/**ちょうじ役】
※中村組出演は3作目
「江戸の庶民が、赤穂藩士や討ち入りをどう見ていたか?それを四人の人物だけで表現したい」 というのが中村監督からのオーダーでした。 そば屋いづみやの店主と客は、藩士たちの一挙一動に過剰なまでに歓喜し、落胆し...。 まるで、サッカーの日本代表戦を応援する観客のそれと、ちょっと似ているかもしれません。 中村監督は、ほんの僅かな間や微妙な空気を大切にされる方で、厳しくも温かい目で役者の芝居を見ていらっしゃいます。 繊細で刺激的な監督との作品創りは、いつもとても楽しい時間です。
「王道の時代劇を中村監督が撮るとこうなる」という、 随所に〝中村節〟が詰まった『決算!忠臣蔵』ぜひ、スクリーンでご覧ください!
■山口良一【井上団右衛門**/**いのうえだんえもん役】
※中村組出演は3作目
私は広島市の生まれでありまして、広島城から徒歩で10分もかからないところに住んでいました。 そんな私が広島藩の用人役!畏れ多いことです。
忠臣蔵は大好きなお話で、たとえ四十七士ではなくとも、この作品に関われた事は、喜ばしい限りです。 中村監督、ありがとうございました。
そしてこの視点の変わった忠臣蔵、多くの皆さまにご覧いただきたいです!
■鈴木福【大石主税**/**おおいし・ちから役】
※中村組出演は3作目
約9年ぶりに中村監督の作品に出演させて頂けたこと、 そして堤さんをはじめ、たくさんの豪華キャストの中で、大石主税という素晴らしい人物を演じさせていただけることをとても嬉しく思っています。 赤穂事件を「お金」という面で見ていくこの映画の中で、普通の忠臣蔵ではかっこよく描かれている赤穂浪士が面白おかしく描かれています!
大石主税もその1人で、賢くて、浅野内匠頭の仇を討ちたい気持ちは強いがちょっと抜けてるところがある、 この映画だからこその大石主税が見せられると思います!!
初の中剃りにも注目してもらいたいです(笑)
■千葉雄大【磯田武太夫**/**いそだ・たけだゆう役】
※中村組出演は2作目
「殿、利息でござる!」で初めてご一緒して以来の中村組。
1シーンの撮影でしたが、中村組の1シーンは、僕にとって大変意味のある1シーンでした。 中村監督、呼んでいただきありがとうございました。 大好きです。(そして、大好きなあの方とも共演できて、むふふな気持ちでした。)お客さんとしても完成した映画を観るのを楽しみにしています。
■滝藤賢一【戸田采女正**/**とだ・うねめのしょう役】
※中村組出演は5作目
中村組に参加させていただくのは5本目になります。今回は1日だけの撮影です。 気付いたら終わってそうなので、最初から猪突猛進でいきたいと思います!猪年だけにね。 堤真一さんとは【クライマーズ・ハイ】以来11年振りにご一緒させていただきます。 否が応でも気合いが入ります!
■笹野高史【落合与左衛門**/**おちあい・よざえもん役】
※中村組出演は2作目
今回は新しい切り口の「忠臣蔵」。 私を含め、日本人の身体の中に染み込んでいる今までの「忠臣蔵」から、はたして抜け出せるだろうか、 というのが今回のテーマでした。 正直少し不安でしたが、監督とイメージを共有させて頂いて、何とか演じきることができ、ホッとしています。
【監督・スタッフコメント】
■中村義洋監督
好きな人、尊敬できる人、僕が考えるよりそっちの方がスゲェってお芝居を持ってくる人......そういう方々と再びご一緒できるのはこの仕事を続けていく上での醍醐味の一つである一方、お任せしておけば僕の仕事も大幅に減るという大変有り難い方々なわけですが、今回、あの忠臣蔵を描くにあたり「気負わない」と決めていたはずなのに、いざインしてしまうともっともっとと欲が出て、こうして再会した方々にも執拗に「もういっちょ!」「もう一越え!」とテイクを重ねてしまいました。大変申し訳ありません。
皆様もまた想像の遥か上をいくお芝居で、これまでの忠臣蔵をいい意味でぶっ壊しつつ、実在の人物について嘘はついていないという、絶妙な存在感で演じていただきました。本当にありがとうございます。
いつもいつも、脚本の裏にある僕の想いというのを背負わされながらも、鮮やかに、軽やかに立ち回る濱田岳には7本目でありながら改めて舌を巻きましたし、
「大事な役にはまずはこの人」とお願いした妻夫木くんは、難役を毎カット紙一重の「そうでしかない」絶妙な隙間に着地させてくれました。
予算のお話という、その「討入り予算」のほとんどは、実はさとみちゃん演じる浅野内匠頭の未亡人・瑤泉院のお金なのですが「人の金、何に使っとんねん!」と頬を染めて激怒するさとみちゃんに、堤さん共々、見惚れながらも戦慄させられ、 きっちりと物語の縦糸を作って頂きました。
それでもまだ地味になりがちなこの『忠臣蔵のお金の話』を、刀の斬り合いではなく、火縄銃でもなく、身をもってバズーカ砲となって頂いた良々さんや、
バズーカだと思いきや、しっとりとしたお芝居で感激させてくれた竜兵さんにも感謝、感謝です。
そして「いてくれるだけで安心」な西村さんと寺脇さんは(僕は密かに「ウチの両翼」と呼んでいますが)、にこやかに川面 (現場)を眺めながら大魚を狙わんとする風情で、僕の気づかない演出ミスを的確に指摘してくださる一方、お二方共々、 思いもかけない芝居をぶっ込んでこられ、今回もまた大いに助けられ、痺れさせて頂きました。
また、僕の苦手な「仮名手本忠臣蔵」と照らし合わせて奥行きを広げてくれた笹野さんにも感謝しきりです。
また、打てば響くとはこの人のことかという堀部さん、
御自身のキャラを完璧に把握されている山口さん、
現場に遊びに来た態なのにいざ始まれば本気モードの千葉くん、
この十年でどんどん役柄が大きくなるのを照れまくる滝藤さんには、きっちりバントを決めてつなぐ職人選手をスタンドから眺め、讃えるような、もはや尊敬の念しかありません。
子役時代から九年ぶりの再会で当時をまったく覚えていない福ちゃんには、最初寂しい思いもしましたが、不意に昔のちょ っとしたことを思い出す瞬間や、この二ヶ月間の間にどんどん大人の階段を上っていく様には、かなり泣かされました。 そして、今回六本目なのに、初めて見る顔をされるなあ、異常に艶っぽいなあ、と思ってたら御結婚かよ!という結子さん (おめでとうございます!!)
......皆様のお芝居に今回も笑わされ、泣かされ、助けられました。 本当にありがとうございます。またよろしくお願いします!
■池田史嗣プロデューサー
はるか昔の江戸時代から、忠臣蔵といえばオールスターの代名詞、キャスティングの難易度が恐ろしく高いことで知られています。今回のユニークな「決算!忠臣蔵」にはどんな人に集まってもらうべきか、監督と共に散々悩み、こだわり抜きました。
結果として馳せ参じてくださったのは、自信を持ってこれが我々の忠臣蔵だ!と 宣言できる最強の中村組オールスターズ。
主演級揃い踏みの豪華さだけでなく、一人残らず芸達者という贅沢な配役。
勿論、其々に監督との相性も抜群で、このあまりにも心強い面々が、敵味方入り乱れて堤さんの大石内蔵助& 岡村さんの矢頭長助という凸凹コンビが挑む“予算内で仇討”という困難なミッションを盛り上げます。 今回の忠臣蔵は、見渡す限り曲者だらけの演技合戦。どうぞご期待くださいませ!
■ストーリー:
元禄14(1701)年3月14日。事件が起こったのは江戸城・松の廊下。 「濁った水を綺麗にする」ことを強く願う清廉潔白な赤穂藩藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂まみれだった 吉良上野介の態度に据え兼ね、斬りかかります。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、 浅野家のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。
突然藩主を亡くし、お家断絶となり、赤穂藩士たちは路頭に迷います。
要は江戸時代の優良企業倒産事件。現代に置き換えると、藩は会社、武士はサラリーマンということ。 筆頭家老・大石内蔵助(おおいしくらのすけ/堤真一)は、嘆く暇もなく、勘定方・矢頭長助(やとうちょうすけ/岡村隆史)の力を借り、ひたすらリストラに励む日々。
その努力や幕府への取次も虚しく、お家再興の夢は断たれてしまいます。
それでも一向に討入る様子のない内蔵助。ですが、江戸の庶民たちは赤穂浪士たちによる、吉良上野介への仇討を超熱望! いつの時代も物事を動かすのは、なんとなくの時代の空気感。それは現代でも変わりありません。 ただそこで発覚した大変な事実。なんと、討入りするにも予算が必要。
その上限は9500万!!!
討入るのか討入らないのか、迷っているうちに予算はどんどん減っていく。
でも世間の空気的に仇討しないと絶対にまずい!どうする大石内蔵助!?
予算の都合で、チャンスは一回。果たして彼らは【予算内】で、一大プロジェクト【仇討】を、 無事に【決算】することができるのか!?
こんな忠臣蔵見たことない!涙と笑いの予算達成エンタテインメント!
原 作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』 (新潮新書)
■主 演:堤真一
■出 演:岡村隆史ほか
■監 督・脚 本:中村義洋
■撮 影:相馬大輔
■美 術:倉田智子
■照 明:佐藤浩太
■録 音:藤本賢一
■音 楽:高見優
■製 作:「決算!忠臣蔵」政策委員会
■製作幹事:松竹株式会社、吉本興業株式会社
■配 給:松竹株式会社
公式twitter:https://twitter.com/chushingura_mv
©2019「決算!忠臣蔵」製作委員会