終戦直後の小さな希望と、現代に生きる劇団員たちの夢がクロスオーヴァー!
現代を生きる全ての人に贈る物語。どん底でも笑える強い人間の物語。
『セブンガールズ』
夢を持つことも、希望を持つことも、恋をすることさえ贅沢だった終戦直後の物語。
今日食べるもののためだけに生きる女たちを描いているこの物語は、極限状態に近いどん底にありながら、星を見上げ続けた夢の物語だ。女たちは、米兵に体を売る娼婦となることで生き抜き、風が吹けばきしむバラック小屋で手に手を取り合って共同生活を送っていた。
プライドを捨てたような彼女たちを人は指さし「パンパンガール」と蔑む。
それでも、彼女たちは笑顔を見せ、歌い、踊る。心の底に小さな希望の灯を持ちながら。
2018年9月に公開された『セブンガールズ』がSNSなどで話題になり、現在も全国で拡大上映が続いています。
今作は、2018年に旗揚げ20周年を迎える劇団前方公演墳の2004年の初演から、4度の再演を重ねてきた小劇場作品「セブンガールズ」の映画化!
製作者は今作に対して、
飽食の時代と言われる現代にあって、今やファンタジーともいえるこの時代の物語が愛された理由は、現代においても「真剣に生きる」ことが求められ、人は、本気で夢を追い、希望を抱き、壊れるような恋を求め願っている証拠だろう。
「この作品を世に残したい」たった一つの願いが、奇跡としか思えないこの映画を生みだすことになった。これまでの小劇場作品の映画化は全て、脚本、監督が変わり、キャストが有名俳優となり、別の形としての映像化だった。そうしなければ映画製作の企画が通ることはなかったからだ。それを舞台同様のオリヂナルキャスト、原作が監督での製作するには、俳優たちが自ら、映画化に向けて自分たちでやれることは全てやっていく方法しか残されていなかった。
クラウドファンディングで資金を募り、自らの足でロケ地をめぐり、終戦直後と同じように自分たちの手でバラック小屋を建て、8か月にも及ぶ稽古を重ねることで、これまでの常識を覆す文字数のシナリオを、わずかな資金、わずかな日程で、撮影に及んだ出来上がった作品。
監督は劇団前方公演墳の主宰で舞台版原作・演出のデビッド・宮原。
デビッド・宮原監督の人気舞台の映画化『セブンガールズ』予告
{STORY]
アメリカ軍の支配下にあった終戦直後、希望と尊厳を奪われたドン底の東京に、わずかな命を生きた娼婦達がいた。
家族の命を奪ったアメリカ軍人を相手に体を売る彼女達を人は蔑み、パンパンガールと呼ぶ。
戦地に男たちを取られ、配給も滞り今日食べる物さえ手に入らない。
戦災孤児や戦争未亡人、行く当てのない女たちは寄り添い、力強く生きていく。
そのパンパン宿にも8人の娼婦が助け合いながら生きていた。
どんなにつらくても、どんなに落ち込んだ日も、彼女たちは歌った。
いつかやってくるはずの、明日を信じて。
とっくに捨てた幸せ、あるはずのない愛、取り巻く男達の野心に翻弄されながらも、手を取り懸命に生きようとした彼女達の歌、「セブンガールズ」が、瓦礫の街に今日も聞こえる。
脚本 監督 デビッド・宮原
美術監督 杉本 亮
音楽 吉田 トオル
プロデューサー:加藤伸崇
撮影監督:吉沢和晃/照明:本間光平/録音:高島良太
MA:KORN/ヘアメイク:浅井ひろ美/衣装:北条孝宜
助監督:江良圭/スチール:大蔵俊介
ラインプロデューサー:古賀奏一郎
制作プロダクション:SDP
制作協力:株式会社SS工房
配給・宣伝:SDP
製作 セブンガールズ映画化実行委員会、劇団前方公演墳
(2018年/カラー/アメリカンビスタ/STEREO/144分)
(C)セブンガールズ映画化実行委員会/劇団前方公演墳
下北沢トリウッドで絶賛上映中!
今後の上映予定などは下記より