アカデミー賞®6度ノミネートの実績を誇る大女優グレン・クローズが、ノーベル文学賞を受賞した世界的作家の夫を慎ましく支える完璧な妻を演じ、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマ『
天才作家の妻-40年目の真実-』。
ゴールデングローブ賞にて主演女優賞を受賞したグレン・クローズ。
受賞スピーチでは「私達女性は、自分たちで満足できる人生を見つける必要がある。夢を追いかけるべき。」と世界中の女性に向けた熱いメッセージを送り、大きな話題となりました。
そしてこれまで6度ノミネートされながらも無冠のアカデミー賞では主演女優賞にノミネートされ、いよいよ2月25日(日本時間)に初の受賞なるか!?と期待が高まります。
71歳、女優キャリア45年にして今もっとも輝いている女優、グレン・クローズの貴重な動画インタビューです。
グレン・クローズ インタビュー
Q、ビョルン・ルンゲ監督について
グレン・クローズ「彼のやり方が大好きよ。演劇と映画の知識が完璧に融合しているの。演技の仕方についてよく理解していて、難しいシーンでは時間をくれる。時間をかけて撮影して、素晴らしいシーンをカメラに収めていく。彼と撮影監督のウルフはとても上手くいっていた。この映画では、私たちは小さな劇団だったような気がするわ。」
Q、ジョナサン・プライスについて
「ジョンサンと仕事をするのは素晴らしかったわ。ずいぶん前に、彼が出演した『未来世紀ブラジル』を見たの。彼の演技は絶対に忘れないわ。彼の世代における偉大な俳優の1人よ。彼と仕事をするのはすごくわくわくするし、光栄だわ。彼の舞台「ヴェニスの商人」も見た。彼はシャイロックを演じていて、あの演技も絶対に忘れないわ。骨の髄から揺さぶられるような…素晴らしい演技だった。」
Q、ジョーンという役について
「私は自分の人生をコントロールする女性、もしくは、しようとしている女性だと思われてるんじゃないかしら。ジョーンは必ずしもそういう女性ではないと思うし、むしろとても内向的だと思うわ。社交的な場所が好きじゃないと思う。これまで私が演じた役と全く違うタイプなの。ジョーとジョーンの関係性や彼らの人生が劇的に変化してきたことは、若い頃の2人を見ると分かるし、それはとても複雑なものなの。」
完璧な“妻”だった。
夫がノーベル賞を手にした今日までは――
偉大なる世界的な作家と、彼の創作を慎ましく支えてきた完璧な妻。誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えるふたりの関係は、夫がノーベル文学賞を受賞したことをきっかけに揺らめき、静かに壊れ始める……。
毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめる本作は、男女間の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンス。夫婦が隠し続けてきた、重大な“秘密”とは何なのか。夫への愛と憎しみの狭間で引き裂かれた妻は、世界中の注目が集まる授賞式でいかなる“決断”を下すのか−−。
ハリウッドの実力派キャストが集結し、夫婦の絆や人生の意味を問う深遠なドラマを体現。アカデミー賞6度ノミネートの実績を誇る大女優、グレン・クローズの繊細にして凄みに満ちた演技には、既に本年度オスカー最有力との声が高まっている。
映画『天才作家の妻-40年目の真実-』
グレン・クローズインタビュー(特別映像)
<STORY>
現代文学の巨匠ジョゼフ(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、ノーベル文学賞受賞の吉報が届く。ふたりは息子を伴い授賞式が行われるストックホルムを訪れるが、ジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエル(クリスチャン・スレーター)から夫婦の“秘密”について問われたジョーンは動揺を隠せない。実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、あることがきっかけで作家になる夢を諦めた過去があった。そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の“影”として、世界的な作家の成功を支えてきたのだ。
ずっと心の奥底に押しとどめていたジョゼフへの不満や怒りがジョーンの中でわき起こり、長年共に歩んできた夫婦の関係は崩壊へと向かう。そして授賞式当日、彼女はこれまで通り慎ましく完璧な“天才作家の妻”を装うのか。それとも本当の人生を取り戻すために、衝撃的な“真実”を世に知らしめるのか……。
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター
原題:THE WIFE 2017年/スウェーデン、アメリカ、イギリス合作/英語/101分/シネスコ/カラー
日本語字幕:牧野琴子
後援:スウェーデン大使館
配給:松竹
(c)META FILM LONDON LIMITED 2017