アジアの映画を専門とする映画批評家Panos Kotzathanasis氏による日本映画の"2018年ベスト10 "が海外の映画サイト「Taste of Cinema」で発表されました。
ギリシャに生まれたPanos Kotzathanasis氏は、「Taste of Cinema」の他にも数多くの海外メディアに寄稿し、また自身の管理する「Asian Movie Pulses」ではアジア映画全般に世界に紹介し続けています。
2018年の日本作品第一位は、塚本晋也監督の『斬、』。
塚本監督が初めて時代劇に挑んだ作品で、海外でもヴェネチア、トロントなど世界の有力な映画祭で紹介されてきた作品です。また、今年度のアカデミー賞外国語映画部門での期待がかかる感ぬ国際映画祭のパルムドール作品『万引き家族』が第2位。
第3位と、第5位では近年日本映画界を牽引する白石和彌 監督の『孤狼の血』と『彼女がその名を知らない鳥たち』と日本がランクイン!
これらの作品の中で、4位にランクインされているインドのアンシュル・チョウハン監督が、日本を舞台にして撮った『Bad Poetry Tokyo - 東京不穏詩 』。
すでに海外の多くの映画祭で受賞している作品ですが、特に主演飯島珠奈の演技は大阪アジアン映画祭、熱海国際映画祭などで絶賛され主演女優賞を獲得しているまだ、公開されていない気になる異色作品です。
6位、7位、8位は『ミスミソウ』『カメラを止めるな!』『娼年』と話題作、ヒット作が並んでいる中で、目を引くのが9位にランキングされた東京国際映画祭のアジアの未来部門で2冠に輝いた藤元明緒監督の移民を描くミャンマーとの合作『僕の帰る場所』そして、10位の同じく東京国際映画祭スプラッシュ部門に選ばれお披露目された高橋賢成監督の城西国際大学メディア学部の四期生による卒業制作作品『海抜』です。今作もまだ正式公開されていない作品ですが、堂々とランクインしています。