ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが70年代の終わりに放った
劇場未公開の破格のふたつの傑作、一挙公開が決定!
ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の劇場未公開の2作品『13回の新月のある年に』『第三世代』が10月27日(土)よりユーロスペースにてを一挙公開することになりました。
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー。
反時代的、破壊的。
何よりも真に愛する人に捧ぐ―、たぶん?
物質的欲望の充足、無限の絶望の終焉。魂の破滅へ―。
『13回の新月のある年に』In einem Jahr mit 13 Monden
7年おきに来る「太陰年」に、新月が13回巡る年が重なると、
なす術もなく破滅する者が幾人も現れる―。
エルヴィラは男性から女性へと性転換をした。
男装して街を彷徨い、男娼を求めるエルヴィラの「性」。
愛への憧憬と不安。孤独。パートナーとの別れ、
離別した妻子との対話、
幼少期を過ごした修道院のシスターが語る出生の秘密、
性転換手術を促した男アントン・ザイツとの再会…、
エルヴィラの最期の5日間。原案・製作・脚本・監督・撮影・
美術・編集をファスビンダー自身が手掛けた。
様々なイメージがセンセーショナルに提示される。
ファスビンダー、最大の「問題作」。
・1978年/西ドイツ/124分/DCP
・製作・監督・脚本・撮影・編集・美術:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
・出演:フォルカー・シュペングラー、イングリット・カーフェン、ゴットフリート・ヨーンほか
・日本語字幕:渋谷哲也
『第三世代』Die dritte Generation
意志と表象としての世界―。彼らも、我々も、
もはや何も理解できない。理解しようとはしない。
暴力で構成された社会に曝され、支配され、共感し、欲望し、
絶望する。怒りと悲しみとおかしみが横溢するこの世界は、
とっくに壊れている。革命への理念を持たず、
ただ目先のスリルだけを追い求める「第三世代」
のテロリストたち。彼らは企業と警察に利用され、
その煽動にのって誘拐事件を起こす…。言葉と音の叛乱。
ファスビンダーが放つ、「最も難解で自由な作品」。
・1979年/西ドイツ/109分/DCP
・製作・監督・脚本・撮影:ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
・出演:フォルカー・シュペングラー、ビュル・オジェ、ハンナ・シグラ、ハリー・ベア、ウド・キアー、マーギット・カーステンゼン、エディ・コンスタンティーヌほか
・日本語字幕:渋谷哲也
配給:株式会社アイ・ヴィー・シー
配給協力:ノーム
宣伝:スリーピン
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