日本を含むアジアの気鋭監督3名が、ひとつのテーマのもとにオムニバス映画を共同製作するプロジェクト「アジア三面鏡」。

本シリーズ第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』の主要キャストが解禁されました。
松永大司監督(日本)、エドウィン監督(インドネシア)、デグナー監督(中国)の3名が「旅」をテーマに、他国のスタッフ・キャストとともに、若手監督らしい瑞々しい感性を発揮したオムニバス作品。

アジアを旅する人々を通じ、未来への希望と展望を感じさせる3作品となっています。

『アジア三面鏡 2018:Journey』

■松永大司監督作品『碧朱』(へきしゅ)

画像: ■松永大司監督作品『碧朱』(へきしゅ)

舞台はミャンマー。主人公はヤンゴン市内の鉄道整備事業に携わる日本人・商社マン。民主化して間もない街の進化と喪失、現地の人々との交流、彼が抱いた心の機微を色彩豊かな映像で描き出しています。主演は今最も勢いのある俳優、長谷川博己。静かで力強い演技に新しい魅力を感じます。ヒロインは監督が現地で発掘した現役大学生の新人、ナンダーミャットアン。 美しい民族衣装も必見です。

■松永大司(日本)

1974年生まれ。大学卒業後、俳優として活動。2011年、友人の現代アーティスト・ピュ~ぴるの8年間の 軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ピュ~ぴる』が公開。ロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭など数々の映画祭から正式招待され絶賛される。
2015年、初の長編劇映画『トイレのピエタ』が公開、スマッ シュヒットを記録。第56回日本映画監督協会新人賞、第20回新藤兼人賞銀賞ほか多数受賞。
2017年11月には、15年振りに復活を果たしたTHE YELLOW MONKEYの活動を追ったドキュメンタリー『オトトキ』が公開。同作品は、第22回釜山国際映画祭ワイド・アングル部門正式出品、第30回東京国際映画 祭特別招待部門正式出品された。最新作の村上春樹原作『ハナレイ・ベイ』(吉田羊主演)は2018年10月19日(金)全国公開決定。

■デグナー監督作品『海』

画像: ■デグナー監督作品『海』

中国・北京から海を目指し、全く性格の違う母娘が旅するロードムービー。徐々に旅の目的が分かってくる展開に 最後は涙すること必至。喧嘩しながら旅を続ける母娘を通して、普遍的な親子の問題、現代中国特有の人間模様 が浮き彫りに。デグナー監督自身の経験や境遇が大きく反映された渾身の物語。主演は高い演技力に定評のある ベテラン女優チェン・ジンと実力派若手女優ゴン・チェ。二人の迫真の演技は注目です。

■デグナー(中国)

1984年内モンゴル生まれ。英国・ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイでメディアアートを専攻し、卒業した後、北京電影学院大学院の監督コースで修士号を取得。
初長編監督作『Latitude 52』(12)はモントリオー ル世界映画祭にノミネート。
続く『告別』(15)は、第28回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にて国際交流基金アジアセンター特別賞を受賞したほか、トリノ、西寧、ミネアポリスの映画祭で受賞。
バンクーバ ー、香港、台北で上映された。

■エドウィン監督作品『第三の変数』

画像1: ■エドウィン監督作品『第三の変数』

インドネシア人夫婦が旅先の東京で出会う不思議な男性。民泊を営む傍、コンサルタントを自称するその男から奇 妙で官能的なアドバイスを受ける夫婦。シュールレアリストとして知られるエドウィン監督が独特な切り口で描く物語。 主演を務めるのは、3作品共通キャストでもあるインドネシアの国民的俳優ニコラス・サプットゥラ、インドネシアの人 気女優アグニ・プラティスタ、日本・インドネシア合作映画『KILLERS/キラーズ』で北村一輝との共演経験もある実 力派俳優オカ・アンタラ。マンネリ化した夫婦の解決方法に驚きます。

■エドウィン(インドネシア)

画像2: ■エドウィン監督作品『第三の変数』

1978年インドネシア・スラバヤ生まれ。ぺトラ大学でグラフィックデザインの学位を取得。
ジャカルタ芸術大学で映画を学び、大らかで柔軟性に富んだ楽しい作風を構築。短編作品『Kara, The Daughter of A Tree』(05)はインドネシア初のカンヌ国際映画祭監督週間で上映された作品となった。長編デビュー作 『空を飛びたい盲目のブタ』(08)はロッテルダム国際映画祭で国際映画批評家連盟賞(FIPRESCI賞)を受賞。続く『動物園からのポストカード』(12)はベルリン国際映画祭コンペティション部門に入選した。最新作『ひとりじめ』(17)はインドネシアで大ヒットを記録し、インドネシア映画祭最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀助演男優賞を受賞。

統括プロデューサー:井関惺 (日本)

1943年生まれ。早稲田大学在学中に日本ヘラルド映画に入社。1980年、ヘラルドエースの設立とともに取締役に就任、1989年ベストロン映画代表取締役就任。
大島渚監督『戦場のメリークリスマス』(83)、黒澤明監督『乱』(85)、柳町光男監督『チャイ ナシャドー』(89)を製作。1991年に設立した日本フィルム ディベロップメント アンド ファイナンス(NDF)ではジェイムズ・アイヴ ォリー監督『ハワーズエンド』(92)、デイビッド・クローネンバーグ監督『裸のランチ』(91)などをプロデュース。その他、『スモーク』(95)、『始皇帝暗殺』(98)、『世界最速のインディアン』(05)、『墨攻』(06)など数多くの国際共同製作作品を手掛ける。2001年よりハーク代表取締役。

◆シリーズ第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』ワールドプレミア上映
第31回東京国際映画祭(2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝))
劇場公開:2018年11月9日(金)~15日(木)、新宿ピカデリー他にて公開
◆シリーズ第1弾『アジア三面鏡2016:リフレクションズ』
劇場公開:2018年10月12日(金)~18日(木)、新宿ピカデリー他にて公開

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