アカデミー®賞2部門(長編アニメーション賞、音響編集賞)に輝き、世界中の観客を魅了した『Mr.インクレディブル』の待望の最新作『インクレディブル・ファミリー』が8月1日(水)より日本公開となる。本作は、『トイ・ストーリー』や『モンスターズ・インク』のピクサー・アニメーション・スタジオが贈る、長編アニメーション作品20作目という記念すべき作品。
彼らは、どこにでもいるフツーの家族…ではない。パパもママも3人の子供も、それぞれ異なるスーパーパワーを持ったヒーロー家族なのだ!
超人的なパワーをもつパパ、ボブ、伸縮自在なゴム人間のママ、ヘレン、超高速移動できる長男ダッシュと、鉄壁バリアで防御できる長女ヴァイオレット。
さらに、スーパーパワーに目覚めたばかりの赤ちゃんジャックジャック…その潜在能力は、まだ未知数。家事も育児も世界の危機も、驚異のスキルと家族の絆で乗り越える、この夏最高の一家団結アドベンチャーが誕生した!
『インクレディブル・ファミリー』を彩る、ミッドセンチュリーな世界観!
本作の世界観のコンセプトは、ミッドセンチュリー(20世紀半ば)。
素晴らしいデザインのアイデアに溢れているその時代をイメージした世界観は、ストーリーを支える上で、キャラクターと同じくらい重要な役割を果たしている。
ボブたち家族が暮らすことになる、 郊外に建つ家も、その頃のデザインを反映したもの。
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の建築が参考にされたほか、かつてハリウッド・スターたちが豪邸を建て、今なおモダンな雰囲気が漂う砂漠リゾートの街、パームスプリングスの家々がリサーチの対象となった。そして1950年代に見受けられた、自然の要素を家の中に取り込む東洋的なアイデアも取り入れられた。こうして誕生したのは、石張りの壁をそなえ、植物が置かれた広いリビングに水まで流れている大邸宅だった。他にも『北北西に進路を取れ』のジェー ムズ・メイソンの家にも影響を受けているという。
ミッドセンチュリー風のオシャレな椅子からフロアランプ、天井や床に至るまで一から作り上げられていったが、ジャック・ジャッ クがちょこんと座ったりする床は、異なる素材に伴う反射の違いまでが計算され、自然に見えるように、そこに汚れも加えられている。
また映画の世界観を踏襲して、エキストラを含むキャラクターたちの衣裳デザインのアイデアにも、ミッドセンチュリーが意識されている。
衣裳は、キャラクターや物語を表現するものでもある。そのため、ちょっぴり反抗的なヴァイオレットは 60 年代のファッション、元気なダッシュはいつもTシャツとジーンズという服装になった。
ジャック・ジャックはほとんど“おむつ”姿だが、それは服を着せる余裕がないほどボブが疲れ切っているからだ。ジャック・ジャックが服を着ているのは、ヘレンが家にいる時だけなのだ。
エキストラの衣装に関しても同じコンセプトが適用されているが、彼らの数は膨大だ。その為、男性に関しては 12 個の服のパターンと 6 つの違ったボディタイプを作り、色と柄を調整することで 72 の違った服装をしたキャラクターを作った。女性に関しても同様に 20 の服のパターンと 7 つのボディタイプで 64 人の違った服装の女性たちを作り上げた。
「クリエイティブな意味で実用的」な仕事により多くのキャラクターをミッドセンチュリーという世界観を守りつつデザインすることが出来たのだ。
本作のコンセプトである、ミッドセンチュリー(20世紀半ば)な世界観を堪能できる、最新映像が解禁!
映像ではあまりの部屋の広さに困惑するヘレンや、庭にある森やプールに大興奮するダッシュの姿が映し出されている。
興奮冷めやらないダッシュが家の壁に設置されたリモコンを押すと天井から水のカーテンが現れ暖炉に火がついたりソファやテレビが現れたりとまさに夢のような大邸宅であることがわかる。
しかし色々なボタンを押し続けた結果、ソファが水に浸水し大パニックに陥る姿が描かれている。家族の服装から、邸宅内にあるインテリアまでもが全てこのミッドセンチュリーを意識したデザインで描かれており、物語の重要なキャラクターとして存在しているのがよくわかる。
『インクレディブル・ファミリー』
ミッドセンチュリーを意識した世界観(最新映像)
監督:ブラッド・バード
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.