2015年に森川葵の出世作でもある『おんなのこきらい』がスマッシュヒットを記録した加藤綾佳監督が、新潟出身の注目女優・山田愛奈とともに、地元・新潟県でオールロケを敢行させた、おいしそうでちょっぴ焦げついた、ごはんと家族と恋の物語。
主演には、女性ファッション誌non-no専属モデルで活躍のほか、主演デビュー映画「最低。」が話題となり、初単独主演を果たした本作で恋や仕事に奮闘する千代里を好演する山田愛奈。
さらに、挿入歌「おいしい声」で歌声も披露している。
千代里と生活をともにする料理人・アサダに実力派俳優・和田聰宏、わだかまりを抱える母親・麗子役に高橋由美子、幼なじみ役に渡辺佑太朗。角替和枝、小倉一郎、MEGUMI、森下能幸、小倉優香、新潟出身のマッスル坂井などの個性派が脇を固める。主題歌は、その世界観で聴くものを魅了し続ける吉澤嘉代子。調理師免許も持つ加藤監督が地元・新潟を舞台に、愛しくて不器用、甘くてしょっぱい、名産品満載で味わい豊かなごはん映画を誕生させた。
本日28日、新宿シネマカリテで開催中の夏の祭典「カリテ・ファンタスティク!シネマコレクション2018(カリコレ)」にて、プレミア上映&トークイベントにてお披露目となった本作。
台風直撃警報も出るほどの悪天候にもかかわらず、ほぼ満席のプレミア上映後に、主演・山田愛奈と加藤綾佳監督が登壇。
公開に向けて、映画への思いを語りました。
『いつも月夜に米の飯』プレミア上映&トークイベント レポート
日時:7 月 28 日(土)15:30 回 上映後
会場:新宿シネマカリテ
山田愛奈さんともども新潟出身ということで、立ち上げの経緯などお聞かせください。
加藤綾佳監督:山田さんが「新潟美少女図鑑」にでられていたり、いろんな経緯から映画を撮ろうという企画が立ち上がり ました。
最初に山田さんを紹介されたときに、「どんな子ですか?」と性格のことを聞きたかったんですが、「おにぎりが好 きな子」と言われて、意味がわからない!と思って(笑) はじめて会った時は、山田さんがまだお芝居を一切やってない頃で、むしろお芝居なんてやりたくないと不機嫌な様子がと てもいいな、とキャラクター作りをはじめました。新潟県はお米が有名で、ずっと食の映画を作りたいと思っていたので、 作りはじめたのが最初です。
山田さんにとっては、『最低。』に続き、はじめての単独主演作です。千代里という役を演じられて、いかがでしたか?
山田愛奈:まず、地元の新潟が舞台ということもあって、たくさんプレッシャーもあったんですが、監督やスタッフのみな さんが支えてくれたのでとても楽しく撮影にのぞめました。と、同時に、いろんなことを学べて、とても充実してました。
監督:オール新潟ロケで2週間近く撮影したんですが、アットホームな現場でしたね。撮休の日に、ロケ地の居酒屋さんで スタッフと打ち合わせをしていたら、山田さんと、(アサダ役の)和田聰宏さんがスーパーで材料を買ってきて、スタッフ にごはんを作ってくれたりして。それくらいアットホームで楽しい現場でした。
ベテランの俳優陣に囲まれての主演は?
山田:ひとことでいうと、吸収することが多すぎて...。毎日毎日、大物の方と共演するシーンがあったので、私自身もそれ に負けないようにと言いますか、吸収できることは吸収して。カメラが回ってない時でも、たくさんお話しして下さったの で、打ち解けるのは早かったです。
監督:山田さん中心に演出をしてたのですが、見た目で説得力のあるベテラン勢が多く、土台を作っていただいていたので、 安心して山田さんと千代里というキャラクターについて話しあったりできました。
「あたたかいごはんと家族」というポスターイメージから裏切られるような展開の内容が、さすが『おんなのこきらい』(森川葵主演)の加藤綾佳監督でした。
監督:ダマされたでしょ!(笑) 立っての希望で、「あったかいごはんの映画」と思わせといて,,..という宣伝にしたいと 最初からお願いしました。
山田:映画お話をいただいた時に「おいしいごはんの話」と聞いていたので、監督の「加藤節」がきいてる過去作から路線 変えてきたな..と思いまして。いざ、脚本をみたときに、「ちょっと待てよ..これ、おいしいごはんの話」かと?もちろんそ うなんですけど、それを前提で、加藤節がききにききまくって、いい味出してると思いました。母親役の高橋由美子さん相 手に心臓バクバクのシーンがあったりで。(笑)
山田さんは挿入歌『おいしい声』(SOROR feat. 山田愛奈)も歌ってますね。
山田:やだー!やっちゃいました。(笑)はじめてのことです。
『いつも月夜に米の飯』予告映像が解禁!
公開に向けて、上演支援クラウド・ファンディングを実施中!
サイン入り台本などのに加え、ロケ地の居酒屋「伊呂里」でのお食事会など豪華リターンを用意しています。