「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地で育まれた優品を一堂に集めた特別展「縄文 一万年の美の鼓動」が、9月2日(日)まで上野の東京国立博物館で開催されています。

みどころは、史上初、縄文の国宝全6件が集結!
縄文時代の遺跡は、これまでに9万件を超える数が確認されていますが、数多ある縄文時代の出土品のなかでも国宝はたったの6件。造形の極みともいえるこの6件すべてが、初めて勢ぞろいします!
※「土偶 仮面の女神」、「土偶 縄文のビーナス」は7月31日(火)〜9月2日(日)展示

画像: 展示風景:装飾壁面 photo©cinefil

展示風景:装飾壁面
photo©cinefil

画像: 展示風景:漆塗注口土器 北海道八雲町 野田生1出土遺跡 北海道・八雲町教育委員会 photo©cinefil

展示風景:漆塗注口土器 北海道八雲町 野田生1出土遺跡 北海道・八雲町教育委員会
photo©cinefil

画像: 展示風景:焼町土器 群馬県渋川市 道訓前遺跡出土 群馬・渋川市教育委員会蔵 photo©cinefil

展示風景:焼町土器 群馬県渋川市 道訓前遺跡出土 群馬・渋川市教育委員会蔵
photo©cinefil

7月2日(月)に行われた報道内覧会には俳優の片桐仁さんが特別ゲストとして登場し、縄文の造形美の魅力やお気に入りの展示品についてお話いただきました。

 新潟県十日町市の野首遺跡から出土した「火焔型土器・王冠型土器」12点が並ぶ壮観なコーナーを前に、縄文の魅力について「土器を見ても土偶を見ても、そこに一つの宇宙というか、世界が体現されているというか、見れば見るほど引き込まれているという点」と興奮気味にお話していました。会場では報道陣よりいち早く「縄文の美」を堪能したとのことで、特にお気に入りの展示品は国宝「火焔型土器」(新潟県十日町市 笹山遺跡出土)と言い、「『なんなんだこれは?!』と、見た瞬間の衝撃を忘れられなかった土器だったので、(本展にも)居てくれたか!という気持ちです」と語りました。
 本展公式サイトのスペシャルコンテンツである「マイ土偶」という、ウェブ上で土偶のイラストに色をつけてぬり絵ができるコンテンツを、今回特別にお披露目していただき、ポイントについて「可愛い女の子アピールをするために、ベースはこんがりと焼けた肌の夏らしい明るめのワンピースにしてみました!」と熱く力説。最後に、来場者へ向けて、「縄文のオールスターが集まるので、子供のクリエイティブな欲求も満たしてあげられるはず!『夏休みの出会い』の場として、家族でぜひ来てほしい展覧会です」とコメントされました。

画像: 展示風景:縄文国宝室 photo©cinefil

展示風景:縄文国宝室
photo©cinefil

「国宝 土偶 縄文の女神」は、「八頭身美人」と評され、堂々たる正面観と先鋭的な印象を与える側面観との差異が際立ち、現代美術に匹敵する造形美ともいわれています。
他方、顔を表さず性表現を抑えることで、その神秘性を高める工夫を凝らしています。

画像: 左手前:国宝 土偶 縄文の女神 山形県舟形町 西ノ前遺跡出土 山形県蔵(山形県立博物館保管) 右奥:国宝 土偶 合掌土偶 青森県八戸市 風張1遺跡出土 青森・八戸市蔵(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館保管) photo©cinefil

左手前:国宝 土偶 縄文の女神 山形県舟形町 西ノ前遺跡出土 山形県蔵(山形県立博物館保管)
右奥:国宝 土偶 合掌土偶 青森県八戸市 風張1遺跡出土 青森・八戸市蔵(八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館保管)
photo©cinefil

国宝に加え、教科書でもおなじみの「遮光器土偶」や、温かみを感じさせる「木製編籠 縄文ポシェット」、縄文時代の人びとの身を飾った色鮮やかで優美な「土製耳飾」などの重要文化財をはじめ、縄文時代を代表する優品が一堂に集められています。

画像: 左:遮光器土偶 宮城県大崎市 蕪栗恵比寿田出土 東京国立博物館蔵 右:遮光器土偶 宮城県蔵王町 鍛冶沢遺跡出土 宮城・仙台市博物館蔵 photo©cinefil

左:遮光器土偶 宮城県大崎市 蕪栗恵比寿田出土 東京国立博物館蔵
右:遮光器土偶 宮城県蔵王町 鍛冶沢遺跡出土 宮城・仙台市博物館蔵
photo©cinefil

画像: 左:土偶 北海道室蘭市輪西町出土 東京国立博物館蔵 右:土偶 群馬県板倉町 板倉遺跡出土 東京大学総合研究博物館蔵 photo©cinefil

左:土偶 北海道室蘭市輪西町出土 東京国立博物館蔵
右:土偶 群馬県板倉町 板倉遺跡出土 東京大学総合研究博物館蔵
photo©cinefil

画像: 左:縄文土器の重要文化財指定第1号 注口土器 茨城県稲敷市 推塚貝塚出土 兵庫・辰馬考古学資料館蔵 右:縄文土器の重要文化財指定第2号 注口土器 青森県十和田市 米田字瀬ノ沢出土 東京国立博物館蔵 photo©cinefil

左:縄文土器の重要文化財指定第1号 注口土器 茨城県稲敷市 推塚貝塚出土 兵庫・辰馬考古学資料館蔵 
右:縄文土器の重要文化財指定第2号 注口土器 青森県十和田市 米田字瀬ノ沢出土 東京国立博物館蔵
photo©cinefil

画像: 展示風景:火焔型土器が複数並列されていて圧巻。 photo©cinefil

展示風景:火焔型土器が複数並列されていて圧巻。
photo©cinefil

画像: 重要文化財 ハート形土偶 群馬県東吾妻町郷原出土 個人蔵 photo©cinefil

重要文化財 ハート形土偶 群馬県東吾妻町郷原出土 個人蔵
photo©cinefil

考古学者が発見した「縄文」とは異なる縄文の魅力を見出したのが、芸術家・岡本太郎(1911~1996)。「芸術は、爆発だ!」という名言で知られた彼が、「思わず叫びたくなる凄み」と表現し、彼が考える「芸術の本質」に強く揺さぶりをかけたのが、東京国立博物館で出会った縄文土器でした。その土器は「深鉢形土器」。この1950年代に岡本太郎らが芸術的価値を見出したといわれる「縄文の美」は、近年再び注目され、評価が高まっています。自然保護や自然との共生、デザインやファッション、地域活性化のコンテンツなど、さまざまな切り口で親しまれるようになってきています。

画像: 展示風景:深鉢形土器3体 photo©cinefil

展示風景:深鉢形土器3体
photo©cinefil

開催概要

会期:7月3日(火)~9月2日(日)まで
開館時間:午前9時30分~午後5時 (入館は閉館の30分前まで)
     金曜・土曜は午後9時まで。日曜および7月16日(月・祝)は午後6時まで。
休館日:月曜日と7月17日(火) (ただし7月16日[月・祝]、8月13日[月]は開館)
会場: 東京国立博物館 平成館(上野公園)
    〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
主催: 東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
協賛: 凸版印刷
協力: 文化庁、国際交流基金、大塚オーミ陶業、大塚国際美術館、日本児童教育振興財団

観覧料(税込)  当日券    団体券
一般     1,600円    1,300円
大学生    1,200円     900円
高校生     900円    600円
中学生以下無料
障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などをご提示ください)
団体は20名以上

お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
特別展「縄文展一万年の美の鼓動」:http://jomon-kodo.jp/
公式Twitter:@jomon_kodo

特別展 「縄文 一万年の美の鼓動」cinefilチケットプレゼント

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2017年7月21日(日)24:00

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、特別展 「縄文 一万年の美の鼓動」cinefil チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

This article is a sponsored article by
''.