第11回田辺・弁慶映画祭において女優賞を獲得した映画『みつこと宇宙こぶ』が「田辺・弁慶映画祭セレクション2018」竹内里紗監督DAYとして5月29日(火)よりテアトル新宿にて劇場公開されます。

画像: 「彼女は、他の追随を許さぬ、最良の映画作家」 山戶結希監督よりの激励コメントが到着!竹内里紗監督作品一挙上映の4DAYS開催!

 『みつこと宇宙こぶ』は、中学生の町田光子とクラスメイトの首にできた「こぶ」をめぐる小さな成長物語。
ファンシーな映像表現や音楽を起用し、思春期の悩みをコメディタッチに描いています。
主人公・みつこを映画『真っ赤な星』の公開が控える小松未来が演じているほか、『ウルフなシッシー』の根矢涼香、『イヌミチ』の永山由里恵らが出演しています。

 今回、『みつこと宇宙こぶ』のほか「竹内里紗監督作品一挙上映4DAYS」と題して、学生映画ながら劇場公開されたデビュー作『みちていく』、東京藝術大学大学院映像研究科在学中に制作した短編『感光以前』『FOLLOW』、昨年の東京国際映画祭にて発表された短編『渦』、坂本愛玲菜(HKT48)を主演に迎え制作された最新短編『ハズレときどき恋』など、竹内里紗監督作品6作品を一挙上映致します。

竹内里紗監督

【竹内里紗監督 プロフィール】
1991 年生まれ、神奈川県出身。
立教大学で映画を学び、処女⻑編『みちていく』(2014)が第 15 回TAMA NEW WAVE グランプリ及び第 13 回うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト大賞を受賞、劇場公開を果たす。
その後、東京藝術大学大学院映像研究科に進学。修了制作『みつこと宇宙こぶ』 (2017)が第 11 回田辺・弁慶映画祭女優賞。その他、共同脚本として参加した『SYNCHRONIZER』 (2015/万田邦敏監督)などがある。

連日、監督キャストによる舞台挨拶のほか、上映後トークイベントも実施致します。
 本特集上映にあたり、映画監督の山戸結希さんからの激励コメントが到着しました。

竹内里紗監督への応援コメント

「この世に、竹内里紗に撮れない映画は存在するのだろうか?」
どんなテーマで、どんなモチーフを撮ったとしても、
竹内監督が撮られる限り、圧倒的な映画としてこの世界に生まれます。
TAMA NEW WAVEグランプリ『みちてゆく』はもちろん、
学生時代からの習作も含めてスクリーンにかけられるこの贅沢な特集上映は、
その証左となるでしょう。
一作品を観るごとに、
その思考の過程を決して見逃させぬ信頼を、
暗闇にて眼を光らせる私たちに植え付ける、共犯関係を誘うような作品群だと感じられます。

竹内里紗さんの映画を観ると、
どうして、「映画」の芯を揺さぶられている感覚が逃れ難く沸くのでしょうか。
各々の中に元来眠っていた「映画」と、竹内監督作品の照らし出す「映画」とが、
この今に、あまりに危うい化学反応を起こしながら、
「自分にとっての映画とは何か?」という問いがはっきりと呼び起こされます。
彼女の作品に出会って、わかったことがあります。
素晴らしい才能は、周りの人間にとっての自身の資質を照らすのだ。
そんなことを、竹内監督と出会ってから、ずっと重く感じています。

自身と他者との境界線を、
あくなき映画的運動の追求によって、
あるいは原風景から引き上げられるモノローグによって、
そして観客との信頼関係によって、
描き出すことを諦めない挌闘の時間があります。
その思索の先にだけ、スクリーンにおいて、彼女の映画はやがて、
私たちにとっての他者そのものとして現れ、
その鋭利に触れて初めて、私たちの頰に伝うものから、私自身の輪郭を知ります。
私たちは、私自身が何者であるかの切っ先を、
竹内監督作品から受け取ることができるのです。

彼女の作品に触れると、誰もが口にしたくなる、
「このように純度の高い演出が、どのように行われているのだろうか?」
という問いに、未だ竹内組の現場を見たことのない私は、
現在、ひとつの仮説を抱いています。
それは、竹内監督の凜とした声が、「映画」を覚醒させる働きを持っているのではないかというものです。
演者にとって、制作スタッフにとって、それ以上の福音はない形で、
彼女の声が世界に響くこと。
「用意、はい」と彼女がその声を差し出すと、変容する世界がある。
1カット1カットの切迫感は、切実な生の存在証明に他ならないことの、
歓びと、才能を持って生まれ、生きることの残酷さを教えられながら。
そのようにして彩られ、結び合わされるひとつの世界を、
私たちは映画と呼ぶのではないでしょうか。

竹内里紗監督の描き出す光の輪郭が、日本映画界における最も大きな福音として届けられる日は、まったく遠い日のことではないでしょう。
彼女は、他の追随を許さぬ、最良の映画作家であることを、他ならぬ自分自身の力を以て、映画館の暗闇に証明します。
映画の聖典から、この地球に偶然産み落とされてしまったかのような佇まいのままで。

ー山戸結希(映画監督)



瑞々しい青春映画から”アクション”をテーマにした暴力映画まで、竹内里紗監督の多彩な才能を発見できる貴重な一挙上映の機会となります。
また、『みつこと宇宙こぶ』は6月15日(金)にシネ・リーブル梅田での上映も予定しております。。

田辺・弁慶映画祭セレクション2018
「竹内里紗監督作品一挙上映4DAYS」開催概要
テアトル新宿「田辺・弁慶映画祭セレクション2018」にて開催
【場所】テアトル新宿(東京都新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1)

上映作品

【上映スケジュール】連日20:50-

5/29(火)『感光以前』『FOLLOW』『みつこと宇宙こぶ』

画像: 『感光以前』

『感光以前』

画像: 『FOLLOW』

『FOLLOW』

画像1: 『みつこと宇宙こぶ』

『みつこと宇宙こぶ』

5/30(水)『渦』『FOLLOW』『みつこと宇宙こぶ』

画像: 『渦』

『渦』

5/31(木)『みちていく』『ハズレときどき恋』

画像: 『みちていく』

『みちていく』

画像: 『ハズレときどき恋』

『ハズレときどき恋』

6/1(金)『感光以前』『FOLLOW』『みつこと宇宙こぶ』

画像2: 『みつこと宇宙こぶ』

『みつこと宇宙こぶ』

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