カンヌ国際映画祭2018受賞結果が発表されました!
なんと、『万引き家族』が受賞。
日本人監督としては、1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来21年ぶりのパルムドールを受賞となります!
是枝監督にとって『海街diary』以来3年ぶり、5回目となるコンペティション出品となり、2004年『誰も知らない』では、主演を務めた柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞し、2013年『そして父になる』では、審査員賞を受賞していますが、監督は今作について「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語っているだけに受賞への期待がかかっておりましたが、ついにパルムドールに輝きました。
日本時間 5 月 14 日(月)に行われた公式上映では、約 9 分に渡るスタンディングオベーションがおこり、辛口で知られる海外メディアからも賛辞が飛び交い、高評価を得るなど受賞への期待が高まっていた本作。
授賞式では、今回の審査員団のケイト・ブランシェットをはじめ、エイヴァ・デュヴァーネイ監督、クリステン・スチュワート、レア・セドゥ、『ブレードランナー2049』のドゥ ニ・ヴィルヌーヴ監督らが選ぶ、パルムドールに発表され、是枝監督が壇上で「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画をつくり続けていく勇気をもらいます。そして、 対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画が繋ぐ力をもつのではないかという希望を感じます。今回みなさんにいただいた勇気と希望をまず一足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにも関わらず、ここに参加できなかったふたりの監督たちとも分かち合いたいですし、これから映画をつくり、ここを目指す若い映画の作り手たち とも分かち合いたいと思います。ありがとうございます。」とスピーチしました。
そのほか、今回特別に設けられた特別審査員賞(スペシャル パルムドール)にジャン=リュック・ゴダール監督の『ジ・イメージ・ブック(英題) / The Image Book』。
そして、グランプリはスパイク・リー監督の『ブラッククランスマン(原題) / Blackkklansman』に決定いたしました。
パルムドール
是枝裕和監督『万引き家族』
そのほかの結果は以下の通りです。
グランプリ
『ブラッククランスマン(原題) / Blackkklansman』
スパイク・リー監督
特別 パルムドール
Le Livre D'image
『ジ・イメージ・ブック(英題) / The Image Book』
ジャン=リュック・ゴダール監督
審査員賞
『カペナウム(英題) / Capernaum』ナディーン・ラバキー監督
監督賞 パヴェウ・パヴリコフスキ監督
Zimna Wojna
『コールド・ワー(英題) / Cold War』
最優秀男優賞
MARCELLO FONTE
『ドッグマン(原題) / Dogman』(マッテオ・ガローネ監督)
最優秀女優賞
SAMAL YESLYAMOVA
『アイカ(原題) / Ayka』(セルゲイ・ドヴォルツェヴォイ監督)
脚本賞
脚本:ALICE ROHRWACHER
『ラザロ・フェリーチェ(原題) / Lazzaro Felice』アリーチェ・ロルヴァケル監督
脚本賞
脚本:NADER SAEIVAR
『スリー・フェイシズ(原題) / Three Faces』ジャファール・パナヒ監督