パス獲得・マーケット潜入編

カンヌ国際映画祭は、何かしらのパスがないと入れる場所がかなり制限されており、なかなか存分に楽しめません。

急遽決めた渡仏だったので、様々なパスの申請の締め切りはもちろん過ぎています。
なんとか、手に入れる方法がないか色んな人に聞いたところ、ワンデーパスというものがあると聞いたので、早速メイン会場横のカウンターへ行ってみました。

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ワンデーパスは現地で発行できますが、映画の業界関係者であることを証明するものを求められるとのこと。

私は、下記3枚のビジネスカードを提示しました。

・ 名刺
・ 事前に作っておいた会社の仕事を記載したカード
・ 今やっている作品の紹介として「熱狂宣言」の宣伝カード


強面のお兄さんから「仕事の内容は?」と聞かれたので、「プロデューサーです」と回答。「これは、ビジネスカードか?HPは?Googleで調べてもいいか」と言われたので「もちろんです」と答え、待つこと5分…

無事にパスをGETすることができました!!ちなみに一日あたり50€です。

ネックストラップも購入して、準備が整いました!

これで入れる場所がグッと広がります。

カンヌ国際映画祭は、華やかな映画祭として知られる一方で、世界最大のフィルム・マーケットが併設されるビジネスの場でもあります。というわけで早速、映画の売買が行われているマーケットに行ってきました!!

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パスを見せると、バーコードを読み取って、手荷物検査をして中に入れます。

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映画の上映は毎日ワールドプレミアがあったりしますが、マーケットはほぼ前半の一週間で終わるそうなので、かなり落ち着いていました。


施設内はかなり広くて迷子になってしまいそう…

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各フロアには、連日猛スピードで発刊される専門誌や女性誌の特別版などのフリーペーパーが設置されています。

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一体どのくらい印刷されてるんでしょうか…

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ゆったりお茶を飲めるカフェスペースや…

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スタッフ用の休憩のためのラウンジもあります。


ここは、ユニジャパンのブース。東京国際映画祭を開催するほか、日本映画・映像コンテンツの海外展開支援を行っています。

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各会社ごとに、作品を紹介するブースが設けられており…

英語版のポスターやチラシなどが設置されていました。

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一通り、フロアを徘徊した後、会場付近を歩いていると「GRAZIADAILY CANNES」というファッション誌のカンヌ映画祭版フリーペーパーを配っている女性たちに会いました。ゴールドのローラースケートを履いて、ノリノリで楽しそうに仕事をしています(笑)

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マーケット近くの裏口エントランスでは、ジョニーデップの元パートナー、フランス人男性の”永遠の恋人”と称されるヴァネッサ・パラディさんに遭遇。

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最初全くわからず、人だかりの中にいたフランス人マダムに「彼女は誰?」と尋ねたら、「フランスの有名な女優・歌手よ」

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と言って、ウィキペディアを見せてくれて初めてわかりました…

街を歩いているだけで、女優さんや俳優さんを見かける機会があるのは、カンヌ映画祭ならではという感じがしますね。

奥山和由プロデューサーも「カンヌの街でニキータの女優アンヌ・パリローさんに声かけられて、“RAMPOを観たわ”と言われて驚いたなぁ〜」とおっしゃってたことを思い出しました。

天気も良かったので、海沿いを散歩。高級ホテルが立ち並んでおり、この時期はエントランスの装飾なども映画仕様になっていたりします。

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少し歩き疲れたので、有名ホテルの一つ“マルチネスホテル”へ

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著名人がたくさん宿泊しているせいか、エントランス付近には人が集まっており、警備も厳重。

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手荷物検査もあったりして、ちょっと入りにくいなと思っていたら、前の観光客らしき女性二人のおばちゃんは何か諦めたように引き返していました。
入り口で「宿泊のお客様ですか?」と聞かれ、「いいえ、こちらのカフェでお茶を楽しみたいだけよ」と答えると「予約はしていますか?」と聞かれたので「いいえ。ただの休憩なので」と伝えたら、レセプションに案内され、同じことを回答。

感じよくじっと眺められた後、にっこりしてすっと案内してくれました。
著名人をパパラッチしに来ているのか、本当にホテルの空間を楽しみに来ているのか、チェックしてるような感じでした。VIPなお客様を守るためにも色んな配慮が必要なのでしょう…カンヌは階級社会・ヒエラルキーやパワーバランスをバーンと見せつけられるよ、と聞いていましたが、服装や立ち振る舞いへの目線はやはり厳しいように感じます。

カフェテラスでは、ちょっとしたパフィーマンスもしており、優雅にカフェタイムを楽しむ人たちも物珍しそうにみていました。

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ストロベリーのスムージーとティラミスを楽しみました。

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次回は、映画人が集う伝説の名店“エデン・ロック”と映画鑑賞編をレポートしたいと思います。

江角 早由里 Sayuri Ezumi
1986年生まれ、東京都出身。大学在籍中に中原俊監督『櫻の園』にインターンとして参加し、演技事務を担当。外食企業に新卒入社し、広報・PRに従事。コンセプトレストランと映画や舞台、ゲームなど異業種コンテンツとのコラボレーション展開などを数々手がける
(※)現在は、映画プロデューサー奥山和由が製作・監督を務める2018年秋に公開するドキュメンタリー映画「熱狂宣言」でプロデューサーを務めている。
(映画「テッド」「スノーホワイト」、ゲーム「大神 絶景版」「戦国BASARA4」、サンリオピューロランドのハローキティ誕生40周年記念ミュージカル 「不思議の国のハローキティ」、など)

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