神秘的で圧倒的な「場」を舞台に無秩序に思える「映像」と「音」が重なり合ったその時未体験の"幻想記録映画"が誕生!
遠藤麻衣子(えんどうまいこ)監督『KUICHISAN』『TECHNOLOGY』 2 作品が 5 月 12 日より渋谷・シアターイメージフ ォーラムにて公開されます。
監督はニューヨーク、インディペンデントシーンからデビューした映像作家、遠藤麻衣子。
本作『KUICHISAN』にて長編デビューし、同作はチェコのイフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞するなど絶賛された。アメリカから帰還後、日仏合作で長編二作目となる最新作『TECHNOLOGY』を完成させ、今回が日本劇場デビューとなる。
映像と音が無秩序でありながら見事に融合し、シーン一つ一つが研ぎ澄まされたセンスで構成された映像体験は、我々の既成概念を軽く飛び越えてしまう。
あらゆる音色に彩られ、過去を遡るときの感覚のように、記憶の断片が脈絡無く続いていく両作。様々なジャンルを滑り抜けた、ここでしか経験できない幻想記録映画が誕生!
撮影は『グッド・タイム』、音響デザインは『ゼロ・グラビティ』の製作陣が参加する2作品
『KUICHISAN』の撮影は『グッド・タイム』のショーン・プライス・ウィリアムズ、出演は映像・舞台問わず活躍している李千鶴。
『TECHNOLOGY』では『ゼロ・グラビティ』『メッセージ』を手掛けたニコラス・ベッカーが音響デザインを担当。主演はモデル・女優・アーティストと多彩な才能をみせるインディア・サルボア・メネズ。
両作品ともに音楽を担当するのは、アルバム『UNBORN』『MOON』で音楽界を揺るがし続ける服部峻。
『KUICHISAN』
デビュー作『KUICHISAN』は主に 16mm フィルムで沖縄を撮影。
イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画際グランプリ
▶米兵が行きかうとある沖縄の町。少年は、この世の終わりが来るのを、コーラフロートを飲みながら待っている。淡々と進む夏休み、ある出会いをきっかけに、少年は自分の中に渦巻くものを感じ始める。渦巻はやがてその島の持つ自然の力と一体となり、少年をいざなっていく。
監督:遠藤麻衣子
出演:石原雷三、エレノア・ヘンドリックス、李千鶴ほか
2011年/日・米/76分/モノクロ+カラー/配給: A FOOL
『TECHNOLOGY』
最新作『TECHNOLOGY』は、アイスランドとインドで撮影が敢行された。
謎の力によって月からさらわれ地球にやってきた少女。彼女の風貌は目を引き、その匂いになぜか人々はなつかしさを覚える。この地では、聖なる植物を巡り、絶え間ない争いが日々繰り返されていた。そんな中、サックスを片手にまたひとりの運び屋がこの地に降り立つが…。
監督:遠藤麻衣子
出演:インディア・サルボア・メネズ、トリスタン・レジナート、スレンダーほか
2016年/日・仏/73分/モノクロ+カラー/配給: A FOOL
※『KUICHISAN』は35mmフィルム、『TECHNOLOGY』はDCPでの上映
撮影地の空気を如実に捉えながらどこでもないどこかの物語を形成するこの 2 作品は、ここでしか見ることが出来ない映画となっております。
■遠藤麻衣子監督
1981年、ヘルシンキ生まれ。東京で育つ。2000年に東京からニューヨ ークへ渡り、バイオリニストとして、オーケストラやバンドでの演奏活動、 映画のサウンドトラックへの音楽提供など音楽中心の活動を展開した。
2009年アメリカ製作のドキュメンタリー映画『Beetle Queen Conquers Tokyo』 で共同製作を務めたのをきっかけに、2011年日米合作長編映画『KUICHISAN』 で監督デビューを果たす。同作は2012年イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞。2011年から東京を拠点に活動し、日仏合作で長編二作目となる『TECHNOLOGY』を完成させた。
MAIKO ENDO は違う惑星から来た。美しくオリジナルな惑星で、そこで見る色や形は以前見た
事がある様で、実際には完全に新しい。
― ジョッシュ・サフディ(映画監督『グッド・タイム』『神様なんかくそくらえ』)