山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞ほか世界中のドキュメンタリー賞に輝く傑作-アンナ・ザメツカ監督『祝福～オラとニコデムの家～』予告完成！

昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナル・コンペティション部門で、原一男監督『ニッポン国VS泉南石綿村』、フレデリック・ワイズマン監督『エクス・リブリス ― ニューヨーク公共図書館』、ラウル・ペック監督『私はニグロではない』、アルフォーズ・タンジュール監督『カーキ色の記憶』など多くの傑作が揃う中で、見事に最高賞を受賞した『祝福～オラとニコデムの家～』が6月下旬よりユーロスペースほか全国順次公開します。

2017山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞
2017ヨーロッパ映画大賞 最優秀ドキュメンタリー賞　受賞作品

舞台はポーランドのワルシャワ郊外の街。
主人公は、酒で問題を抱える父親と自閉症の13歳の弟ニコデムと暮らす14歳の少女オラ。母は家を出て行ってしまい、家事をこなし、弟の面倒を見るのはもっぱらオラの役目。現実は厳しいが、弟の初聖体式（カトリック教会で、洗礼後に初めて聖体をいただく式）が成功すれば、もう一度家族がひとつになれると信じるオラの日々を描いています。

このたび完成した予告編では、監督が映画について語った「オラとニコデムは現実的なヘンゼルとグレーテルの物語なのです」という言葉とともに、大人に守られず必死に生きている、この世界の子供たちへの優しくも透徹したまなざしを感動的に伝えています。

「自分自身が、この映画の少女だった」と語るザメツカ監督は、自分の経験を重ねながら、少女の日常を撮り続け、「少女の心の叫びを世界に伝えるための可能性であろうとした」と絶賛され、世界中の映画祭で多数の賞を受賞した傑作です。

山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞『祝福～オラとニコデムの家～』予告

脚本＆監督：アンナ・ザメツカ
撮影監督：マウゴジャータ・シワク
編集：アグニェシュカ・グリンスカ、アンナ・ザメツカ、ヴォイチェフ・ヤナス
原題：Komunia｜英語題：Communion｜
2016|ポーランド｜DCP｜カラー｜5.1ch|75分｜
配給：ムヴィオラ　
©HBO Europe s.r.o.,Wajda Studio Sp. zo.o.Otter Films Wazelkie prawa zastrzeżone,2016

6月下旬ユーロスペースほか全国順次公開