新鋭・二ノ宮隆太郎監督の最新作『枝葉のこと』の公開日が 5 月 12 日(土) よりシアター・イメージフォーラムで公開されることとなりました。
第 70 回ロカルノ国際映画祭 新鋭監督コンペティション部門出品
第 47 回ロッテルダム国際映画祭 Bright Future 部門出品
隆太郎、27 歳。苛立ちと鬱屈の毎日に訪れた、人生を変える転機の出来事
『枝葉のこと』本予告が公開
前作『魅力の人間』が第 34 回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外映画祭でも注目を集めた新鋭・二ノ宮隆太郎の劇場公開デビュー作となる本作は、監督自身の実体験を基に作 り上げた独創的な「私小説的」映画作品である。
この度、解禁された予告編には、冒頭、自宅で庭仕事をしている父親に近づく隆太郎が、思いつめた様子で「裕佑のおばちゃん、死ぬよ」と告げるシーンから始まっている。
6歳で母親を亡くし、幼少期に友達である裕佑の母親、龍子に世話になっていた隆太郎は、7年前から彼女の病気を知っていたにも関わらず、一度も会いに行っていなかったのだ。
予告編は、郊外の自動車整備工場で働く隆太郎が、仕事が終わると、先輩や後輩に誘われて近所の居酒屋やガールズバーに飲みに行く毎日が描かれている。
周囲の人間を見下し、常に苛立ちを隠せずにいる隆太郎は、人から疎まれ嫌われているが、その心の奥に隠した大切な感情を、死ぬ間際の龍子に出会うことで変わっていこうとする。
この映画は、一人の若者の、人生を変えなくてはいけないと感じるその瞬間を切り取った、今までに無い、全く独創的な青春映画である。
『溺れるナイフ』など意欲的に作品を発表している山戸結希監督からのコメント到着!
孤独な人間にしか作れない映画があることを、よく思う。 『枝葉のこと』を観ると、ずっと寂しかった彼の横顔や背中に鬼気迫る想いがする。 暗闇と溶け合うために生まれてきた人。
彼自身が、一筋の寂しい光となって。
それゆえ 二ノ宮隆太郎と映画館は、いつでも宿命的な出会いを果たす。
ー山戸結希(映画監督)
二ノ宮隆太郎監督『枝葉のこと』本予告
【STORY】
横浜の自動車整備工場で働く隆太郎は、関わること全てに諦念を抱く無気力な男。 無駄話に興じる職場の先輩や後輩。ガールズバーで出会った女の子。誰にも心の内を語らない隆太郎は、周囲からも変わり 者扱いされている。そんな折、幼馴染の裕佑から 1 本の電話が入る。「うちの母ちゃんが会いたがっている」裕佑の母・龍子は C 型肝炎から発症した肝臓がんで余命数日に迫っていた。6歳で母親を亡くし、幼少期に龍子に世話になっていた隆太郎は、 7年前から彼女の病気を知っていたにも関わらず、一度も会いに行っていなかった。 これは、龍子に会いに行くことを決めた隆太郎の人生の数日間の物語。
『枝葉のこと』 [2017 年/日本/DCP/カラー/114 分]
監督・脚本・編集:二ノ宮隆太郎
出演:二ノ宮隆太郎、矢島康美、松本大樹、木村知貴ほか
宣伝・配給協力:岩井 秀世
配給:九輪家
海外セールス:Free Stone Productions Co., Ltd.
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