美しきドイツの高級リゾートホテルを舞台に繰り広げられる知的ミステリー

イタリアの政界を背景にした風刺劇『ローマに消えた男』のロベルト・アンドー監督は今回、“物質主義 vs 精神主義”を題材に選び、バルト海に面したリゾート地の高級ホテルで開かれる G8(先進国首脳会議)を舞台にしたスタイリッシュで知的なミステリーを完成させた。

画像1: ©2015 BiBi Film-Barbary Films

©2015 BiBi Film-Barbary Films

清貧に生きるイタリア人修道士ロベルト・サルスを演じるのは『グレート・ビューティー/追憶のローマ』のトニ・セルヴィッロ。
アンドー監督とは 『ローマに消えた男』以来 2 度目のタッグを組んでいる。キーパーソンとなる国際通貨基金(IMF)の専務理事、ダニエル・ロシェには『八日目』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝いたフランスの名優ダニエル・オートゥイユ、ゲストとして招かれた絵本作家、クレール・セスにはデンマーク出身で『ワンダーウーマン』の主 人公ダイアナの母役としても記憶に新しいコニー・ニールセンと国際的に活躍する一流の俳優たちの豪華共演作となっている。

G8 の大臣達が歌うルー・リードの名曲「ワイルド・サイドを歩け」
本編映像が到着!

天才的エコノミストとして知られる IMFの専務理事、ダニエル・ロシェの誕生日会に招かれた G8 の大臣ら。会食後、ゲストの一人、ロックミュージシャンのマイケル・ウィンツェルとカナダの大臣を中心にルー・リード の楽曲「ワイルド・サイドを歩け」を口ずさみ楽しい宴が過ぎていく。
その裏では、サルスがロシェに自室に呼び出されていた。
実際に、G8 などの集まりには、作家やロックスターなどの文化人が参加することが多々あり、アンドー監督は「今回登場するロックスターは、U2 のボーカル、ボノとブームタウン・ラッツのシンガー、ボブ・ゲルドフがモデルです。彼らは実際に、アフリカの貧困をなくすための大使として G8 に参加しています。」とモデルにした人物たちを明かした。

画像2: ©2015 BiBi Film-Barbary Films

©2015 BiBi Film-Barbary Films

また、ルー・リードの曲を登場させた経緯については、「ある世代にとっては自由や愛の夢を意味している曲です。大臣たちも若いころに歌った歌だと思います。その頃には自由や愛の価値があったのですが、今では彼らは全く違う人間になっているわけです。 あの歌を歌うけれど、その歌詞や言葉を裏切りながら彼らは生きているというところが面白かったのでこの歌を使いました。」とコメントしている。
サスペンスの中にクラシックやポップスミュージックを織り交ぜ、映画監督以外にも舞台やオペラの演出も手掛けてきたロベルト・アンド ー監督ならではの演出とユーモアのセンスが垣間見えるシーンとなっている。

『修道士は沈黙する』本編映像&予告

画像: イタリアの鬼才が描くスタイリッシュな異色ミステリー『修道士は沈黙する』本編映像 youtu.be

イタリアの鬼才が描くスタイリッシュな異色ミステリー『修道士は沈黙する』本編映像

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<STORY>
バルト海に面した高級リゾート地ハイリゲンダムで開催される G8財務相会議の前夜、国際通貨基金専務理事のダニエル・ロシェは各国の財務相に加えて、異色の3人のゲストを招いて 自身の誕生祝いを開催する。会食後にロシェはゲストの一人、イタリア人修道士ロベルト・サルスを自室に呼び、告解をしたいと告げるがその翌朝、ビニール袋を被ったロシェの死体が発見さ れる。自殺か他殺か?告解を受けたサルスは口を噤む中、警察の極秘捜査が続けられていく。発展途上国の経済に大きな影響を与えかねない重要な決定を発表する記者会見の時間
が迫ってくる。各国財務相の政治的駆け引きに巻き込まれたサルスは、ロシェの葬儀で自らの思いを語り始めるのだった。

監督・原案・脚本:ロベルト・アンドー
出演:トニ・セルヴィッロ/ダニエル・オートゥイユ/コニー・ニールセン/モーリッツ・ブライプトロイ/マリ=ジョゼ・クローズ
2016 年/イタリア=フランス/イタリア語・仏語・英語/カラー/108 分/シネスコ/ドルビーデジタル
原題:Le confessioni /字幕:寺尾次郎
©2015 BiBi Film-Barbary Films
配給:ミモザフィルムズ
後援:イタリア大使館/在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協力:イタリア文化会館
協力:ユニフランス

2018 年 3 月 17 日(土)より Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー

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