今回、巨匠クリント・イーストウッドが最新作について語った動画インタビューが到着しました。
映画化のきっかけや現場で演出、良い物語へのこだわりなどを語り尽くした6分30秒を超えの必見映像が到着しました。
映画ファン必見の動画インタビューとなっております!

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画像: クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』動画インタビュー映像 youtu.be

クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』動画インタビュー映像

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 「すぐにこれはいいアイデアだとピンと来た。頭の中で映像化することから始まって-彼らと初めて会って事の次第をすべて聞かせてもらったんだ」と映画化のきっかけを語り始める。
3人の故郷サクラメントは、監督が青春時代を過ごした場所であり興味をかき立てられた。何よりも、「彼らのことも気に入った。家庭環境はそれぞれに違うが、親友として一緒に育った。これは良い話になるぞ」と思った。
主人公3人は、「性格はまったく違っていて、それでいて非常に良く似てもいる。同じ地元で同じ環境だ。長年の固い友情でしっかりとつながっている。お互いにとても敬意を払っていて、自分の手柄だなどとは誰も言わないんだ」と、あうんの呼吸で結ばれた幼なじみのつながりを説明する。
「この事件では彼らは3人でひとつだった。だからこの映画は友情についての興味深い物語で、普通の人がすごいことをする話さ」
 3人は英雄視されることに違和感を感じていることに、「彼らは単に自分たちがいるべき場所にいたのだと感じているようだ」としながらも、「アンソニーの父親はサクラメントの教会で牧師をしている。だから彼には宗教的な背景があって、今回の出来事を神が見守って、力を貸してくれたのだと考えている」と指摘。
「でも基本は同じで、運が良かったと思っている。運命が味方してくれたとね」
「私はただそこに座って、みんながリラックスして考え過ぎないようにしていただけだった」と当事者本人を起用して撮影に挑んだことを振り返る。
俳優出身の監督だけに、現場の空気感を大事にし、「緊張した雰囲気や会話は好きじゃない。だからみんなが普段通りにできるよう心がけた。無駄に緊張させたり、号令をかけてみんなに命令するような感じではなかったね」と、現場では「アクション」という掛け声ではなく、「ムーブ」のひと言で撮影を進めていった。

また、映画経験のない人々への演出は「長年の経験からの知恵」が活かされた。イーストウッド監督は、カメラを回したままで「この話をしよう」「こうしてみよう」と声をかけた。

 いきなり主役デビューを飾ったスペンサー、アレク、アンソニーの演技は予想以上だった。
「上手くやれるだろうと思っていたけれど、あんなにすぐにうまくなるとはね。非常に聡明な若者たちだ」と、演技経験のない若者たちには目を見張る才能があったことを認める。完成した作品がどう受けとめられるかと問われると、「そんなことも考えずとにかく映画作りをしているから、観客がどう思うかなんて予想できない。作品は作品でしかない。あとは気に入ってもらえたら幸いだよ」とマイペースを崩さない

 もし自分が列車に居合わせていたら、「座席の下に隠れていただろうね。こんなに細くなって座席の下にいたさ」と笑いながら、「冗談さ。想像もつかない。誰もそんなことが起こるとは…」と、いつ、どこで何が起こるか分からない世界の今を考え、「彼らだってあんな現場に遭遇するとは思っていなかったはずだ。何が起こるかなんてわからない」と続ける。テロリストに勇敢に立ち向かった3人は、自分たちの幸運にとても感謝していたことを付け加える。

 監督にとって、映画化を決める上で最も重要なことは何か。「たとえば1冊の本を読むと、誰にでも好き嫌いや印象に残る作品が出てくる。私の場合はその時に心に残った話なんだ。数々の障害や長年の悩みや悪い記憶を克服するとかね。過去や背景があるキャラクターが好きなんだ。今回の3人の生い立ちにも背景がある」とし、第65回アカデミー賞®で作品賞、監督賞を始め4部門受賞に輝いた『許されざる者』を引き合いに出して説明してくれた。

「『許されざる者』は素晴らしい脚本で、主人公は己の過去に苦悩する人物だった。自らの行いを通じて、自分が犯した過ちの良い面と悪い面に対して向き合おうとするんだ。大事なのは良い物語であること、それが絶対的に重要だ。物語が良ければどうにでもなる」と、映画化を決定づけるのは良い物語だと断言する。
「そうでなければ苦労するハメになるのさ」と最高の微笑みで締めくくっている。

画像: クリント・イーストウッド監督

クリント・イーストウッド監督

 なぜごく普通の男たちは死に直面しながら、命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか!? 

 徹底してリアルに、当事者の視点からテロを描くために、クリント・イーストウッド監督は事件に直面した数多くの当事者たちを起用。勇敢に立ち向かった3人の若者たちを始め、乗客として列車に居合わせた数多くの人が出演し、事件が起こった場所で撮影に挑んだ。
87歳を迎えても尚、大胆な挑戦を続けるトップランナーの最新作は、予定調和な映画ばかりの昨今に一石を投じる我々への挑戦状―。

いざという時、あなたはどうする?
今をどう生きているのか? それぞれの役割を問われる。
様々な反響を巻き起こして絶賛上映中。

あなたはこの映画をどう受けとめるのか。
是非、映画館で乗客の1人となって、体験してみてはいかがでしょうか?

画像: 究極のリアリティを追求!クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』本予告 youtu.be

究極のリアリティを追求!クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』本予告

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『15時17分、パリ行き』ストーリー
2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、554名の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち上がった――。

原題:『THE 15:17 TO PARIS』
監督:クリント・イーストウッド(『アメリカン・スナイパー』『硫黄島からの手紙』『ハドソン川の奇跡』)
脚本:ドロシー・ブリスカル
出演:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン
撮影:トム・スターン/衣装:デボラ・ホッパー/編集:ブルー・マーレイ/美術:ケビン・イシオカ
原作:アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン、そしてジェフリー・E・スターン著の「The 15:17 to Paris: The True Story of a Terrorist, a Train, and Three American Heroes」に基づく。
2018年/アメリカ/英語/
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.

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