このたび、東京・大阪・名古屋の 3 都市で 2018 年公開予定作含む、最新の中国映画 10 本が中国映画祭「電影2018」で紹介されるることとなりました(すべて日本初公開)。
今映画祭は、2017 年に日中両国の国交正常化から 45 周年を迎えたことを記念し、 公益財団法人ユニジャパン(東京国際映画祭事務局)、上海国際影視節有限公司(上海国際映画祭事務局)、独立行政法人国際交流基金と共同で主催され、 映画を通じた交流事業で、なかなか日本で見る機会の少ない中国映画を広く紹介することで、映画を通じて日中両国の相互理解が深まることを目指しています。
10作品中 7 作品の上映が先行発表!
トロント国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、中国でも現在大ヒット公開中の馮小剛(フォン・シャオガン)監督『芳華-Youth-』(中国語タイトル『芳華』)、忻鈺坤(シン・ユークン)監督『暴裂无声』(中国語タイトル。邦題未定) など 7 作品の上映が決定しました。
アクション、コメディ、ミステリーなど様々なジャンルの中国映画をリアルタイムに楽しめる、 これまでの中国映画のイメージを覆す映画祭となります。
また、中国から俳優や監督を招き、交流も行います。なかなか日本で見る機会の少ない中国映画を広く紹介することで、映画を通じて日中両国の相互理解が深まることを目指しています。
上映作品
◆『追跡』(中国語タイトル:『追・踪』)
監督:李霄峰(リー・シャオフォン)
出演:ルオ・チン(羅晋)、ニエ・ユエン(聶遠) 中国未公開
©Beijing BHBD Culture Diffusion Co., Ltd
【あらすじ】
医学部の学生と製鉄所で働いている青年が 1 冊の本を通じて友達になった。同じく生活に恨みを持っている 2 人
は共謀し、殺人を犯してしまう。犯行後、二度と会わないことを約束して 2 人は別れ、事件の手掛かりを追う若い警察官は 彼らを捕まえることができなかった。10 年後、医学部学生は一人前の医者に成長し、幸せな家庭を築いていた。一方で、良 心の呵責に苛まれた製鉄所の青年は約束を破り、医者を見つけ出そうとする。
ついに再会した 2 人は贖罪をするのか、それとも壊滅への道を選ぶのか...
・賈 樟柯(ジャ・ジャンクー)監督が創立した第1回平遥国際映画祭 新作部門ノミネート
・第18回上海国際映画祭 アジア新人賞部門最優秀脚本賞にノミネート
・第22回釜山国際映画祭 アジアの窓部門ノミネート
◆ 『シティ・オブ・ロック』 (同:『縫靱機楽隊』)
監督:大鵬(ダーポン)
出演:ダーポン、喬杉(チャオ・シャン)、古力娜扎(グーリー・ナーザー)
©The City Film Co., Ltd. Shanghai RUYI Film & TV Production Co., Ltd.
【あらすじ】
集安(ジーアン)はロック音楽が盛んな町として知られている。ところが、町のランドマーク『ロックンロールパーク』が 不動産建設のため取り壊されそうに。ロックを愛する一人の青年が、ランドマークを守るために立ち上がった。 彼はロックバンドを作ってコンサートを行うことで町を盛りあげようと考えるが、世の中は思い通りに進まない。 町に呼んできたバンドマネージャーや、応募してきた個性豊かなバンドメンバーも全員ワケあり。トラブル続出の中、青年と仲間たちは最後に奇跡を起こせるのか。
・テレビ番組司会、お笑い芸人、俳優など多才なダーポン監督は、前作『煎餅侠』(2015 年公開)で興行収入 10 億元(170 億円)を達成、第 18 回上海国際映画祭で映画チャンネル部門最優秀新人監督賞、最優秀新人男優賞受賞
◆英語タイトル:『DUCKWEED』
中国語タイトル:『乗風破浪』 ※邦題未定
監督:韓寒(ハン・ハン)
出演:鄧超(ダン・チャオ)、彭于晏(エディ・ポン)、趙麗穎(チャオ・リーイン)董子 健(ドン・ズージエン)、金士杰(チン・シーチェ)
©Shanghai PMF Pictures Co.,Ltd
【あらすじ】
2022 年、レーサーの徐太浪(シュー・タイラン)は自分の夢を理解してくれない父親との葛藤を抱えていた。ある 日事故に遭い、奇妙な冒険に巻き込まれる。1998 年にタイムスリップした彼は、個性溢れる人々と知り合った。ビデオショップ を経営しているオーナー阿正(アージェン)、ITエンジニア小馬(シャオマー)、六一(リューイー)、阿正の彼女小花 (シャオホワァ)。仲間に入った徐太浪は、彼らとともに冒険しているうちに、やがて自分と家族の過去を知る。
・興行収入約 10 億元(約 170 億円)
・監督は高校在学中に作家活動を開始し、高校を退学し、作家に専念。昔の夢であるプロレーサーに転身、3年連続で 中国年間チャンピオンを取った。本作は自ら脚本、監督を手掛けた。
◆『無敵名人の最強食譜(レシピ)』
(中国語タイトル:『絶世高手』)
監督: 盧正雨(ルー・ジェンユー)
出演:郭采潔(アンバー・クォ)、範偉(ファン・ウェイ)
【あらすじ】
ある秘密の書が存在すると噂されている。 生まれつき痛みに鈍感なチンピラはその書を手に入れるため、ある世界に入り込んだ。そこで、セーターを編むことに夢中な元 編物職人、喧嘩ばかりの暴力少女、怪しげな料理しか作れない料理人、人の感情を操るおばさん、強迫性障害を持つ日本の侍...様々な達人たちとめぐりあい、謎の書をめぐる爆笑頂上決戦を繰り広げる。
・日本人俳優 倉田保昭氏が謎の侍役で出演 ・監督は中国大ヒット映画『美人魚』(周星馳監督)の執行監督を務めた
◆『ライスフラワーの香り』(同:『米花之味』)
中国劇場未公開
監督:鵬飛(ポンフェイ)出演:英澤(イーン・ヅェー)、葉門(イエー・メン)、葉拼(イエー・ピン)、葉不勒(イ エー・ブーロウ)
©Yong an (tianjin) productions
【あらすじ】
少数民族である葉楠(イエー・ナン)は長年の出稼ぎから、雲南省とミャンマーの国境にある故郷へ戻った。13歳の娘の面倒を見るためだ。ところが一度疎遠になった親子関係はそう簡単に修復できない。 ある日、娘は友達の女の子とお寺の賽銭箱からお金を盗んでしまった。友達はその後病気で倒れてしまうが、村人たちは倒 れた女の子が悪霊に取り憑かれたと信じている。村人たちは悪霊を退治するため、山神の指示に従い、水かけ祭りの日に、 2 億 5000 万年もの歴史のある溶岩の洞窟に祭られている仏像を参拝しようとする・・・
・第一回平遥国際映画祭新人部門 最人気映画受賞
・第 74 回ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門に出品 ・
デビュー作『地下の香り』(受賞歴)
第 20 回釜山国際映画祭アジア映画の窓部門出品
第 72 回ヴェネツィア国際映画祭出品
第 51 回シカゴ国際映画祭新人監督賞
◆英語タイトル:『WRATHOFSILENCE』
中国語タイトル:『暴裂无声』
※邦題未定 中国未公開
監督:忻鈺坤(シン・ユークン)出演:宋洋(ソン・ヤン)、姜武(ジャン・ウー)、袁文康(ユアン・ウェンカン)
©Bingchi Pictures
【あらすじ】
寒くてどんよりとした中国北方の冬、鉱山労働者である張保民(チャン・バオミン)の息子が行方不明になってし まった。張はある事故により話すことができない。彼はわが子を捜し求めるうちに、この失踪事件が、違法採掘をし続ける鉱 山オーナーと深く関わっていることを突き止める。 破壊された環境、消えた子供、汚れた心、荒野で声なき怒りが広がっている...
・前作の長編デビュー作『心迷宮』が海外で多数の映画祭に出品、受賞
第71回ヴェネツィア国際映画祭 イタリア批評家賞最優秀新人監督受賞
第19回釜山国際映画祭 アジアの窓部門出品
第51回トルコアルトゥン・ポルタカル映画祭 コンペティション部門出品
第30回ポーランドワルシャワ国際映画祭 コンペティション部門最優秀作品受賞
第15回福岡国際映画祭 出品
◆『芳華-Youth-』
(中国語タイトル:『芳華』)
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
出演:黄軒(ホァン・シュアン)、苗苗(ミャオミャオ)、鐘楚曦(チョン・チュー シー)
【あらすじ】
1970 年代の中国、軍隊芸術団に青春を捧げる青年たち。 劉峰(リュー・フォン)は純朴で人助けが好きな好青年として仲間に信頼されている。何小萍(フー・シャオピン)は希望と 理想を持って芸術団に入団したが、農村出身であるため芸術団の先輩たちにいじめられている。激動の時代、恋の動悸、 人々が運命に翻弄され、思わぬ結末に...
・中国で 2017 年最高の感動作として爆発的ヒットが続くフォン監督の最新作。上映 1 ヶ月で興行収入 14 億元(約 230 億円)監督個人興行収入記録を塗り替えた作品
・2 月公開の日中合作映画『-KU-KAI-』白楽天役で主演を務める俳優・黄軒(ホアン・シュアン)主演作
・第 12 回アジア・フィルム・アワードで最優秀作品賞
・第 54 回台北金馬賞で最優秀脚本賞にノミネート
ラインナップは変更の可能性があります。
※2 月にラインナップ、オープニング作品、来日ゲスト監督・俳優の発表を行います。
[本事業のこれまでの実施状況]
本記念事業では、2017 年 5 月、国際交流基金が広東省電影行業協会と共同で、広州での日本映画祭「第 1 回日本映画 広州上映ウイーク」を開催し成功を収めたのに続き、同年 12 月には、公益財団法人ユニジャパン、上海国際影視節有限公司と 共同で上海・シンセン・昆明で「日本映画新作上映会」を開催。
日本映画の新作ばかりを各都市計9本上映し、3 日間で 1 万 7 千人以上もの来場がありました。白石晃士監督『不能犯』をワールドプレミアで上映したほか、俳優の橋本愛氏や白石監督、吉 田大八、熊澤尚人、小林政広監督、宮川朋之プロデューサーがゲスト来場しました。
2018 年は日中友好条約締結 40 周年記念の年でもあり、この映画祭が日中両国の文化交流の発展の一助となることを期 待しております。
日中国交正常化45周年記念 中国映画祭「電影2018」
(開催地ごとの表記は「電影 2018」東京、「電影 2018」大阪、「電影 2018」名古屋)
【日 時】
2018年3月8日(木)~14日(水)
東京:2018 年 3 月 8 日(木)~10 日(土)
大阪:2018 年 3 月 10 日(土)~12 日(月)
名古屋:2018 年 3 月 12 日(月)~14 日(水)
中国映画 計10本(東京10本、大阪・名古屋9本)
調整中(後日発表)
【会 場】
東京:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
大阪:大阪アジアン映画祭との提携企画として実施。 阪急うめだホール、梅田ブルク7
名古屋:109 シネマズ名古屋
前売り、当日 1300 円(座席により追加料金あり)
劇場の各チケットシステムから購入可能。
2 月 17 日発売開始予定
【主 催】公益財団法人ユニジャパン、上海国際影視節中心、独立行政法人国際交流基金