“作家主義” “俳優発掘” をテーマに『滝を見にいく』(沖田修一監督)、
『恋人たち』(橋口亮輔監督)、『ピンカートンに会いにいく』(坂下
雄一郎監督/新宿武蔵野館ほかにて公開中)などを生み出して来た
松竹ブロードキャスティング。
そのオリジナル映画プロジェクト第6弾
『鈴木家の嘘』(野尻克己監督)のヒロインとなる鈴木家の長女・富美役
とさまざまな登場人物を選出すべく昨秋、オーディションを兼ねた俳優
ワークショップを開催し、このたびヒロインが決定しました。
また本作のタイトルも『鈴木家の嘘』と正式に決定しました。

本作は、橋口亮輔監督(『恋人たち』)、石井裕也監督(『舟を編む』)、
大森立嗣監督(『セトウツミ』)ら、数多くの作品で助監督を務めてきた
野尻克己の劇場映画監督デビュー作で、オリジナル脚本も手がけています。

引きこもりの長男の突然の死に直面した鈴木家の混乱と再生を笑いと涙で綴る
感動作で、鈴木家の家長である父役に岸部一徳、母役に原日出子、長男役に
加瀬亮、叔母役に岸本加世子と、日本映画界を代表する演技派が一堂に
会しました。

彼らメインキャストに加え、ヒロインとなる鈴木家の長女・
富美役およびそのほかの登場人物を選出するため、2017年8月に募集を
開始し、同9月にオーディションを兼ねたワークショップを開催。
ヒロイン候補には400名以上、そのほかの登場人物と合わせると約2000名
もの応募がありました。そこから書類選考、ワークショップを経て、ヒロイン
富美役に木竜麻生(きりゅう・まい/23)が決定しました。

木竜は、『菊とギロチン』(今夏公開予定/瀬々敬久監督)でもオーディション
を勝ち抜き、主演の女力士役に抜擢されており、今年2018年に最も
注目すべき期待の新星です。

「『鈴木家の嘘』は行き場のない人間に一筋の光を指す映画にしたい」
という野尻監督は、木竜の抜擢について「彼女の笑顔はこの世界に光を当てて
くれる」と語っており、今年3月のクランクインを前に大きな期待を寄せて
います。

画像: 木竜麻生

木竜麻生

【木竜麻生コメント】 
切なくて胸が苦しくなる。だけど暖かい。
本作の脚本は、そこに描かれてる人々が皆愛おしく感じ、私自身がこの映画を
観たいと思うような本当に素敵な脚本だと思いました。
ワークショップを受けた後、「この役を絶対にやりたい」と思いつつ、
私にとってはとても意味のあったワークショップだったので仮にダメだった
としてもどこかで納得していた自分がいました。だけどヒロインに決まったと
連絡を受けた時、“富美”としてこの映画に参加できることがとても嬉しく、
どうしてもやりたかった役だったと改めて実感しました。
錚々たる皆さんとの共演にもちろん緊張はありますが、これだけのキャストの
皆さんとご一緒できることを噛み締めつつも、楽しみながら集中して現場に
臨みたいです。今年は精力的に“動く”年にしたい。
年女なので、運も味方に出来たら良いなと思います。

【木竜麻生プロフィール】
木竜麻生(きりゅう・まい)/1994年7月1日生まれ、新潟県出身。
『まほろ駅前狂騒曲』(14/大森立嗣監督)で映画デビュー。
主演作『菊とギロチン』が今夏公開予定。

【野尻克己監督コメント】
『鈴木家の嘘』は行き場のない人間に一筋の光を差す映画にしたいと思って
います。木竜麻生の目は哀しい。だけど、あの哀しい目が笑うとじんわりと
温かくなり優しい気持ちになる。凍てつき閉ざしてしまった心を、自ら
溶かしこじ開ける人間が見たい。彼女ならできると思いました。
彼女の笑顔はこの世界に光を当ててくれる。

『鈴木家の嘘』  
監督・脚本:野尻克己  
出演:岸部一徳 原日出子 木竜麻生 加瀬亮 岸本加世子 

2018年公開予定

製作:松竹ブロードキャスティング  
制作プロダクション:ハーベストフィルム  
配給:松竹ブロードキャスティング/ビターズ・エンド

2018年公開予定

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