ソ連時代から現代ロシアに至るまで作品発表し続け、カンヌ/ヴェネチアを始め国際映画祭で高評価を受け世界各地でカルト的ファンを持つ、まさに巨匠であるアレクサンドル・ソクーロフ。
時に一幅の絵画を描くように構成される、まさに総合芸術としての作品の影響は、映画界を超えて文学界・美術界にも及ぶ。流麗な一人称カメラでエルミタージュ博物館を舞台に描かれる歴史的絵巻『エルミタージュ幻想』(2002年)は世界的に大ヒットした。
今現在も世界映画の最前線で制作を続けるソクーロフの代表作全14作品を、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて特集上映。
レーニン・ヒトラー・ヒロヒト・ファウストをそれぞれモチーフに制作された「権力の4部作」も日本で初めて一挙に上映する。
―上映予定作品―
「権力の4部作」
『モレク神』1999年/108分
1999年カンヌ国際映画祭脚本賞受賞
『牡牛座 レーニンの肖像』2001年/94分
2001年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品/2001年ニカ賞最優秀監督賞・
作品賞・主演男優賞・女優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞受賞/ロシア映画評論家協会最優秀最優秀監
督賞・最優秀作品賞・主演男優賞・主演女優賞・撮影賞・脚本賞・美術賞受賞
『太陽』2005年/115分
2005年 第13回サンクトペテルブルク国際映画祭 グランプリ
『ファウスト』2011年/134分
第68回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞
『孤独な声』1978年=1987年/197分 1987年ロカルノ国際映画祭ブロンズ賞
『日陽はしづかに発酵し・・・』1988年/138分 1989年ベルリン国際映画祭OCIC賞他
『セカンド・サークル』1990年/93分 ロッテルダム国際映画祭FIPRESCI賞
『ストーン クリミアの亡霊』1992年/88分
『静かなる一頁』1993年/77分 1994年ストックホルム映画祭最優秀撮影賞
『痛ましき無関心』1983年/96分
『精神の声』1995年/328分
『エルミタージュ幻想』2002年/96分
2002年トロント国際映画祭最優秀造形賞/03年サンフランシスコ映画批評家協会賞/ドイツ映画
撮影賞・2004年ニカ賞最優秀美術賞・アルゼンチン国際映画祭最優秀外国語映画賞他
『チェチェンへ アレクサンドラの旅』2007年/92分
『フランコフォニア ルーヴルの記憶』2015年/88分
※『精神の声』『フランコフォニア』はデジタル上映。他作品は全て35mm上映。
企画:シアター・イメージフォーラム
協力:キノフィルムズ/木下グループ、セテラ・インターナショナル、ラピュタ阿佐谷、パンドラ