2017年、中国映画の市場は550億元(約9505億円)の売り上げになったことが中国メディアで公表されました。
これは、共に12月に公開されたチェン・カイコー監督『空海 KU-KAI』やフォン・シャオガン監督の『芳華-Youth-』ともに大ヒットし、年末に売り上げを上乗せしたことで、達成されました。
今までの中国映画でのヒットする映画がより成熟し、いわゆるハリウッド型の娯楽映画以外の作品でも大きな市場となることを意味しており、成熟してきていることがわかります。
また、前年比では20%増を達成し、成長率で米国市場を超えて世界トップとなり、2018年には一兆円の大台に届く勢いとなります。
特にフォン・シャオガン監督『芳華-Youth-』の大ヒットでは、同時期に公開されたジャッキー・チェンの最新作やピクサーアニメ『リメンバー・ミー』などを押しのけての興行1位を獲得し、40代以上の観客を多く集めており、いわゆる娯楽映画だけでなく文芸大作などでも多くの市場があることが明らかになったことで、今まで以上に製作される作品の幅が広がることになりそうです。