来年 2 月 15~25 日(現地時間)開催の第 68 回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門に、本年の PFF アワード 2017 グランプリ『わたしたちの家』(清原 惟監督・25 歳)と観客賞『あみこ』(山中 瑶子監督・20 歳)の正式出品が決定致しました。

画像: 『わたしたちの家』(清原 惟監督) (C)東京藝術大学大学院映像研究科

『わたしたちの家』(清原 惟監督)
(C)東京藝術大学大学院映像研究科

画像: 『あみこ』(山中 瑶子監督)

『あみこ』(山中 瑶子監督)

PFF(ぴあフィルムフェスティバル)では、メインプログラムである自主映画のコンペティション に入選した作品の国内外の窓口となり、積極的に海外へ紹介しています。
これまでに 176 本に及ぶ 作品を世界 49 ケ国、276 の映画祭に出品してきました。
(2017 年 12 月 11 日現在)

●ベルリン国際映画祭・フォーラム部門
今回両作の招待が決定した「フォーラム部門」は、もともとベルリンの映画研究会の有志たちが「ヤン グフォーラム」という名前で始めた、先鋭的な監督を紹介する熱い部門で、フィクション、ドキュメン タリー、実験映画等、ジャンルを越えて意欲的な映画を紹介する部門です。

●PFF とベルリン国際映画祭
カンヌ、ヴェネチアと並ぶ、世界三大映画祭のひとつベルリン国際映画祭。上映本数は約 400 作品、来場者数 は 50 万人を超える、世界最大規模の映画祭といわれる同映画祭に、PFF からはこれまで 22 作品が正式招待さ れています。
○ベルリン国際映画祭での PFF 作品の受賞
・08 年第 17 回 PFF スカラシップ作品『パーク アンド ラブホテル』熊坂出監督が最優秀新人作品賞受賞 ・04 年第 13 回 PFF スカラシップ作品『バーバー吉野』(荻上直子監督)が「キンダー(現・ジェネレーション)」 部門にてスペシャル・メンションを授与。
PFF スカラシップ作品では、91 年の『自転車吐息』(園 子温監督)、2003 年の『BORDER LINE』(李 相日監督)、 10 年の『川の底からこんにちは』(石井裕也監督)など、
PFF アワード作品からは、98 年「パノラマ」部門に『鬼畜大宴会』(熊切和嘉監督)、13 年「フォーラム」部門 に『くじらのまち』(鶴岡慧子監督)、16 年『あるみち』(杉本大地監督)などが出品されました。
PFF では、ベルリンのみならず世界中の映画祭に PFF アワードや PFF スカラシップ作品の紹介を続けています。

下記、初の海外映画祭出品となる両監督から喜びのコメントが届きましたのでご紹介します。

『わたしたちの家』予告編 清原 惟監督

画像: 『わたしたちの家』予告編 youtu.be

『わたしたちの家』予告編

youtu.be

清原 惟(きよはら・ゆい)監督コメント
『わたしたちの家』は、わたしたちの世界、わたしたちの映画についての考察でもあります。 実験的な部分と普遍的なもの、まだ誰もやったことのないことと映画の歴史、どれも大切に して作った映画です。いつの時代も多くの映画を受け入れてきた、ベルリン国際映画祭とい う舞台に立った時に、どのようにこの映画が歩いていけるのか、とても楽しみです。

画像: 清原 惟(きよはら・ゆい)監督

清原 惟(きよはら・ゆい)監督

『わたしたちの家』は、東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品として制作され、「PFF アワード 2017」の 応募作 548 本の中から見事グランプリを獲得し、早くも来年 1 月 13 日(土)から渋谷ユーロスペースにて劇 場公開が決定しています。(配給:HEADZ)

■『わたしたちの家』英題:Our House
監督・脚本:清原 惟 2017 年/80 分/カラー (C)東京藝術大学大学院映像研究科

この家には二つの世界がある。母と娘の暮らし、そして女二人の暮らし。それぞれの世界が交錯し、徐々に混乱が生まれてゆく。それら が繋がったとき、一体何が起こるのだろうか。

『あみこ』予告編 山中瑶子 監督

画像: PFFアワード2017入選作品 『あみこ』予告編 youtu.be

PFFアワード2017入選作品 『あみこ』予告編

youtu.be

山中瑶子(やまなか・ようこ)監督コメント
びっくりしています。幼い頃から遠くへ行きたかった。遠い土地に生きるまったく見知らぬ 人たちにあこがれ、思いを馳せていました。思春期との別れのつもりで撮ったはじめての映 画がそんな彼らに観ていただけるなんて、たいへんラッキーなことです。

画像: 山中瑶子(やまなか・ようこ)監督

山中瑶子(やまなか・ようこ)監督

『あみこ』は、山中監督が日本大学芸術学部映画学科を休学中にスタッフ・キャストを SNS で募集し、19 歳 の時に初めて制作した作品。また、山中監督は、ベルリン国際映画祭に正式出品された長編映画監督史上、 最年少監督(20 歳)であることが分かりました。

本作は、今週 12 月 16 日(土)からテアトル新宿で開催のPFF大忘年会」にて、19日(火)21時10分~上映され、ゲストの冨永昌敬監督とトークを行います。
▶【PFF 大忘年会・公式サイト】

■『あみこ』英題:AMIKO 監督・脚本・編集:山中瑶子 2017年/66分/カラー 女子高生あみこは、アオミ君に対して崇拝に近い特別な感情を抱く。しかし、ある日彼は家出をする。あみこの時に斜に構え、時に自虐 的な、脳内一人漫才が鮮やかに炸裂する!

日本の未来を担う、若手女性監督の活躍に注目が集まります!

★そして、来年「第 40 回」を迎える映画祭「PFF」のコンペティション「PFF アワード 2018」作 品公募も年明けに始まります。 清原監督や山中監督に続く新たな才能の登場にも、ご期待ください。
応募期間は、2018 年 2 月 1 日(木)~3 月 22 日(木)です。
▶【世界で最も自由なコンペティション「PFF アワード 2018」作品募集】https://pff.jp/jp/award/entry/
※PFF は“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに 1977 年から始まった映画祭。コンペティショ ンの「PFF アワード」は、石井岳龍、黒沢 清、園子 温、橋口亮輔、塚本晋也、矢口史靖、中村義洋、 佐藤信介、熊切和嘉、深川栄洋、李 相日、荻上直子、白石晃士、内田けんじ、三浦大輔、石井裕也、 山戸結希、小林勇貴ら多数の映画監督を輩出してきました。*敬称略・入選年順

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