大森南朋×鈴木浩介×桐谷健太が豪華トリプル主演を務める映画『ビジランテ』 が 2017 年 12 月 9 日(土)よりテアトル新宿他全国公開いたします。
堕ちきった男たちの暴力的な生き様を、無慈悲なまでの眼差しで描く
鬼才 入江悠監督 オリジナル作品にして新境地 かつてない衝撃作がここに誕生
『22年目の告白-私が殺人犯です-』(2017)が邦画3週連続1位の快挙を打ち出し評価を高めた若きヒットメーカー・入江悠監督が、自ら企画を売り込んでスタートした『ビジランテ』。
ミニシアターを席巻し、映画監督として名を世に知らしめた『SR サイタマノラッパー』(2008)シリーズ以来となるオリジナルストーリーによる劇場映画。
入江を生んだ原点、地元・埼玉県深谷市で撮影を敢行。底冷えする極寒の冬季にあえて夜間に絞った撮影を行い、俳優陣から“演じる”という虚構をはぎとり、むき出しの極限状態をカメラに捉えた。
壊れた倫理観、えぐられる醜い人間性、救いのない世界、映画でしか描けない限界に挑戦した衝撃作で新たな境地をみせる。また、地方都市の画一化、移民問題、作品の中にぶち込まれた素材は、混迷を極める世界の事象にシンクロしている。
大森南朋×鈴木浩介×桐谷健太
狂気に満ちた愛憎をぶつけ合う迫真の演技
本作は、 歪みを抱える地方都市、別々の世界を生きてきた三兄弟が再会したことで、人間の欲望、野心、プライド が衝突し、狂気に満ちた社会の裏側に引きずり込まれていくバイオレンス・ノワール。
30 年間行方知れずだった長男を演じたのは、NHK 連続テレビドラマ「ハゲタカ」(2007)、『捨てがたき人々』 (2014)、『S-最後の警官-』(2015)、『アウトレイジ 最終章』(2017)など様々なジャンルで硬軟演じる実力派、大森南朋。
過去に例をみないほどの暴力性を匂い立たせて、破滅に向かわざるを得ない危険な男の生き様を体現。失踪後の空白の時間はほとんど明かされないが、鋭く射る眼光や獣のような立ち振る舞いから、一 郎が背負った“業”を垣間見せる。
兄弟の中で唯一まっとうな道を歩んでいるように見える次男には、「ドク ターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「愛してたって、秘密はある。」(2017)など数々のテレビドラ マでバイプレイヤーぶりを見せる、鈴木浩介。
映画出演は『ライアーゲーム 再生』(2012)以来約5 年ぶりとなる。生まれ育った土地で市会議員を務め、美しい妻と幼い子供に囲まれているが、一郎が帰郷したことに よって権力の思惑にからめとられる。建前の感情で生きざるを得ない状況下で選択するのは、兄弟の絆かそれとも地位か。関係性が固定された閉鎖的な社会の中で流されるままに生きる男の哀愁を、鈴木が絶妙なさじ加 減で炙り出す。
父親の威光に反発するかのように闇社会に片足を突っ込みながらも、優しい心根を捨てきれない三 男に扮するのは桐谷健太。
昨年だけで6 本の話題作に出演し、今年も『火花』でW 主演を務めるなど、躍進が止まらない。
才気あふれる桐谷が、極寒の川を渡り、咆哮し、極限まで追い詰められた三郎の切迫感を自らの肉体に憑依。感情を抑えながらも、たぎる思いを奥底に抱く優しき男として三郎を熱演。
井筒和幸監督、石井隆監督ら 一筋縄ではいかない個性と対等に渡り歩いてきた真の映画俳優が、世間のイメージをぶち壊し、ノワールという世界観に寄り添った。
俳優から“演じる” という虚構を剥ぎ取ったという過酷極まりない撮影現場で、一瞬の和んだ表情も垣間見えるメイキング 写真4枚が公開!
また、併せて各界の著名人からのコメントも公開となりました!
各界の方からコメントも到着!!
入江悠は、この一本で中上健次にどれだけ近づいたのか。 まさにサイタマ深谷を舞台にした「地の果て至上の時」だ。
ー瀬々敬久(映画監督)
地元で生き続ける者と都会に自分の居場所を見つける者。 川を渡らなければ見えない景色もあれば留まる事で理解出来る事もある。 本作は全ての人間には逃れる事の出来ないノワール(暗黒)が存在すると教えてくれる。
ーコトブキツカサ(映画パーソナリティ)
閉鎖的な地方都市は圧力鍋だ。閉じ込められ、爆発寸前まで熱せられる。 鍋の蓋を開けたものが目にするのは激情と絶望のごった煮だ。素晴らしい。
ー馳星周(小説家)
「サイタマノラッパー」ならぬ「サイタマのゴッドファーザー」。田舎の権力者 の元に生まれた三兄弟の凄絶な生き様。音楽映画、スパイ映画、サスペンス映画、 そして本作と常に新たな才能を発揮する入江監督に感服。
ー鶴田法男 (映画監督)
暴力は哀しい。それでも、暴力でしか証明できない
やさしさがあるのだ。
ー東山彰良(作家)
酒に酔うと、人を貶める言葉ばかりが口をつく。
昨日もライブの打ち上げでそんな自分に絶望した。
でも今日、この映画を観て許された気がした。
気のせいだとしても、すごく安心した。
**ー尾崎世界観(クリープハイプ) ::
身体に刻み込まれた世界から逃げるために必要なのは、血だ。 断ち切るナイフを持って川を逃走する幼い兄弟が切ない。 彼らはその後、何もないはずの土地が再生する悪夢にのみ込まれることになる。 繰り返される運命は私たちがスクリーンを切り裂くことでしか救えないのだろうか?
ー今日マチ子(漫画家)
最初から最後まで、息もできないくらい胸がドキドキする刺激的な作品で圧倒されました。 人間の複雑な環境、様々な人生の描写に衝撃が...。
ー山本舞香(女優)
下記日程にて『ビジランテ』完成披露舞台挨拶付き先行 上映会決定しました! トリプル主演の大森南朋さん、鈴木浩介さん、桐谷健太さんに加え、 入江悠監督が登壇します!
11/10(金)より劇場オンラインチケット予約販売が開始されますのでご案内いたします。
■日時 11 月 17 日(金)
18:50 開場 / 19:00 開演 ※上映前舞台挨拶
19:00 より舞台挨拶開始、舞台挨拶終了後に本編開始となります。
■料金:1,800 円均一 ■登壇者:大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、入江悠監督(予定)
■会場:テアトル新宿(東京都新宿区新宿 3-14-20 新宿テアトルビル B1) 電話番号:03-3352-1846
http://www.ttcg.jp/theatre_shinjuku/
【チケット販売方法】
テアトル新宿ホームページ「オンラインチケット予約」及び劇場窓口にて販売 11/10(金)テアトル新宿「オンラインチケット予約」にて販売開始
11/11(土)テアトル新宿オープン時間より窓口販売開始
詳細はテアトル新宿公式 HP にてご確認ください。
http://www.ttcg.jp/theatre_shinjuku/
<物語> 幼い頃に失踪した長男・一郎(大森)。市議会議員の次男・二郎(鈴木)。デリヘル業雇わ れ店長の三男・三郎(桐谷)。別々の道、世界を生きてきた三兄弟。父親の死をきっかけに、失踪して いた一郎が、30 年振りに突然帰ってくる。再会した3兄弟の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライド がぶつかり合い、事態は凄惨な方向へ向かっていく――。 ―「ビジランテ」とは、警察や法律が機能していない世界で、己の力・判断で本当に大切なものを守り 抜く集団を指す。―
出演:大森南朋 鈴木浩介 桐谷健太 篠田麻里子 嶋田久作 間宮夕貴 吉村界人 般若 坂田聡 岡村いずみ /菅田俊
脚本・監督:入江悠
音楽:海田庄吾
配給:東京テアトル
【2017 年/日本/カラー/125 分】 R15+ ©2017「ビジランテ」製作委員会