短編映画『冬の蝶』(遠山昇司監督)が、10月20日~10月26日までイタリアで開催された第68回モンテカティーニ国際短編映画祭のインターナショナル・コンペティション部門にてスペシャルメンション(特別賞)を受賞しました。 昨年の第33回テヘラン国際短編映画祭(イラン)で のグランプリ受賞に続いて2つ目の受賞となります。
【モンテカティーニ国際短編映画祭とは】
1949年に始まった世界最古の短編映画祭のひとつと言われており、今まで『息子の部屋』や『ロー マ法王 の休日』などで知られるイタリアを代表する映画監督ナンニ・モレッティなどを輩出し、 世界の新たな才能を発掘する場としても注目されています。
今回、『冬の蝶』はインターナショ ナル・コンペティション部門の101作品の中に日本作品として唯一選ばれ、スペシャルメンション (特別賞)を受賞しました。
監督・脚本を務める遠山昇司は、前作「NOT LONG, AT NIGHT-夜はながくない-」が第25回東京国際映画祭<日本映画・ある視点部門>に正式出品され、新作長編映画「マジックユートピア」 (共同監督:丹修一)は第15回アンカレッジ国際映画祭、第49回ヒューストン国際映画祭にて審査員特別賞をW受賞するなど国際的に高い評価を得ています。
また、映画以外にも「赤崎水曜日郵 便局」(2014年度グッドデザイン賞受賞)、「鮫ヶ浦水曜日郵便局』(現在、開局準備中)や「ポイントホープ」(9/30スタート)などの多くのアートプロジェクトのディレクターを務めています。
本作が映画デビュー作となり初主演を務めるのは、2013年シングル「JUICY JUICY」で歌手とし てメジャーデビューし、原宿のストリートアイコンとして多方面から熱い支持を得ているモデル・ 歌手のUna。
2016年1月に平家の落人伝説が残る全国有数の秘境として知られる熊本県は五家荘にて撮影が行われた美しくも儚い映像世界です。
短編映画『冬の蝶』予告
ストーリー
人里離れた山奥の集落で育ったサチ(Una)は、実家を離れて都会で一人暮らしをしていた。
ある朝、認知症の祖母から電話がかかってくる。「おばあちゃん、蝶々をつかまえてきたの。今ね、手の中に隠してる の。今度、サッちゃんと会う時に見せてあげるわね。」しばらくして今度は母からさっきまで電話で話していた祖母が危篤であるという連絡が入り、サチは信じられないまま実家へと向かう。実家に到着したサチは兄から”あの時の蝶”を今朝見つけたと知らされるー。
監督・脚本/遠山昇司
エグゼクティブ・プロデューサー/鋤先寛澄
プロデューサー/小山真一、KiNG
撮影監督/森賢一 音楽/志娥慶香
照明/Graphes、SPROCKETS 録音/野中拓也
ビジュアルスタイリスト/KiNG ヘアメイク/池上ゆき
編集/遠山昇司、森賢一 音響設計/尾方航
撮影助手/福山智貴、岡本実樹
タイトルデザイン/吉本清隆 Webサイト制作/泉田茜
助成・後援/八代市、ヌーベルヴァーグくまもと実行委員会、公益財団法人宮嶋利治学術財団、有限会社山野事務所
製作/「冬の蝶」製作委員会
2016年/19分/カラー/HD/日本
【『冬の蝶』DVD販売・動画配信情報】
現在、『冬の蝶』は以下のネットショップと動画配信サイト「青山シアター」にてDVDの販売と本編動画の配信をしています。