アメリカのインディペンデントの映画賞として最も有名なゴッサムインディペンデント賞の今年のノミネート作品が決まりました。
大作ではないインデペンデント作品の2017年の最優秀作品として作品賞の候補として選ばれたのは下記の5本。すでに、シネフィルでは何回もご紹介した作品が並んでいますが、実際オスカーに絡んでくるとしたら『Call Me by Your Name』が最有力--そして日本公開が10月27日からスタートする『ゲット・アウト』もここでノミネートされています。
『タンジェリン』のショーン・ベイカーや東京国際映画祭でグランプリを取ったジョシュア&ベニー・サフディー監督などの最新作が並んでいます。どちらにしても、この5作品はこれから本格的に始まる賞レースに何かしら絡んできそうな作品ですので、覚えておきたいところですね。
『Call Me by Your Name』
ルカ・グァダニーノ監督
『The Florida Project』
ショーン・ベイカー監督
『ゲット・アウト』
ジョーダン・ピール監督
『Good・Time』
ジョシュア&ベニー・サフディー監督
『I, Tonya』
クレイグ・ガレスピー監督
その他の部門では、男優賞で亡くなったばかりのハリー・ディーン・スタントンがジェームズ・フランコやウィレム・デフォーなどと並んでノミネート。
グレタ・ガーウィグの初長編監督作品『Lady Bird』がブレイクスルー監督賞、脚本賞に、そして今作主演のシアーシャ・ローナン が女優賞にノミネートされています。
同じく女優賞では、『スーサイド・スクワッド』ですっかりイメージがついたマーゴット・ロビーが伝説的なフィギュア・スケーターのトーニャ・ハーディングを演じる『I, Tonya』でノミネートされました。
ドキュメンタリー作品では、巨匠フレデリック・ワイズマン監督『エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館』などが選ばれています。
ゴッサムアワードの受賞決定は11月27日です。
そして、賞レースがはじまりますね--
男優賞
ジェームズ・フランコ - 『The Disaster Artist』
ウィレム・デフォー - 『The Florida Project』
アダム・サンドラー - 『The Meyerowitz Stories』
ロバート・パティンソン - 『Good Time』
ダニエル・カルーヤ - 『ゲット・アウト』
ハリー・ディーン・スタントン - 『Lucky』
女優賞
ロイス・スミス - 『Marjorie』
メラニー・リンスキー - 『 I Don’t Feel at Home in This World Anymore 』
シアーシャ・ローナン - 『Lady Bird』
マーゴット・ロビー - 『I, Tonya』
ヘイリー・ルー・リチャードソン - 『Columbus』
脚本賞
クメイル・ナンジアニ、エミリー・V・ゴードン - 『The Big Sick』
ジェームズ・アイヴォリー - 『Call Me by Your Name』
マイク・ホワイト - 『Brad's Status』
グレタ・ガーウィグ - 『Lady Bird』
コゴナダ - 『Columbus』
ジェイソン・ピール - 『ゲット・アウト』
ブレイクスルー監督賞
グレタ・ガーウィグ - 『Lady Bird』
コゴナダ - 『Columbus』
マーガレット・ベッツ - 『Novitiate』
ジョシュア・Z・ワインスタイン - 『Menashe』
ジェイソン・ピール - 『ゲット・アウト』
ブレイクスルー演技賞
ハリス・ディッキンソン - 『Beach Rats』
メアリー・J・ブライジ - 『Mudbound』
ティモテ・シャラメ - 『Call Me by Your Name』
ケルヴィン・ハリソン・Jr - 『It Comes at Night』
ブルックリン・プライス - 『The Florida Project』
ドキュメンタリー映画賞
『Whose Streets?』
『エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館』
『Strong Island』
『Rat Film』
『The Work』