ジャック・タチ
(Jacques Tati, 1907年10月9日 - 1982年11月4日)
フランスの映画監督、俳優。本名はジャック・タチシェフ(Jacques Tatischeff)。
生前には『のんき大将脱線の巻 』『ぼくの伯父さん』でなどでヴェネツィア、カンヌ国際映画祭など受賞するも、その後作られた当時の世紀の大作であった『プレイタイム』の興行的な失敗もあり、不遇な時期を迎える。
フランソワ・トリュフォーやオーソン・ウェルズなど同時代の映画人はタチの作家性に気付き、早くから絶賛しその後も、多くの映画人に影響を与えた。
2002年、第55回カンヌ国際映画祭で行われた歿後20周年を記念した回顧上映でタチの作品は絶賛を受け世界で再び彼の作品が注目され、現在では、世界的に尊敬される偉大なフランスの映画監督として知られています。
1976年セザール賞 名誉賞を授賞
監督作品
陽気な日曜日 Gai dimanche (1935年、短編)
郵便配達の学校 L'École des facteurs (1947年、短編)
『のんき大将脱線の巻』 Jour de fête (1947年)
ヴェネツィア国際映画祭 脚本賞
『新のんき大将』 Jour de fête (1949年)
※『のんき大将脱線の巻』の別ヴァージョン。同作はモノクロのヴァージョンと、1963年にタチが部分的な彩色を施しシーンを加えて再編集したヴァージョンの2種類が知られていた。
1988年、カラー用のカメラで撮影されたもう一つのヴァージョンを復元したのがこの作品。
『ぼくの伯父さんの休暇』 Les Vacances de Monsieur Hulot (1952年)
ヴェネツィア国際映画祭脚本賞
アカデミー賞脚本賞ノミネート
ナショナル・ボード・オブ・レビュー海外映画作品賞
ル・デリュック賞
『ぼくの伯父さん』 Mon Oncle (1958年)
カンヌ国際映画祭 審査員特別賞
『プレイタイム』 Playtime (1967年)
モスクワ国際映画祭 監督賞
『トラフィック』 Trafic (1971年)
『パラード』 Parade (1974年・テレビ映画)
フォルツァ・バスティア’78/祝祭の島 Forza Bastia (1978年、短編)
付録
日本で販売されている「ジャック・タチ コンプリートBOX」の予告編
『イリュージョニスト』
ジャック・タチが映画化を構想し残した脚本をシルヴァン・ショメ監督が映画化したアニメーション