澤田サンダー監督作品『ひかりのたび』。
新宿K'sシネマにて好評上映中です!
公式コメントも寄せました!
現在日本の各地で起きている諸問題です。
「いま」語らねばならない諸問題を正面からまっすぐに描ききりました。
有史以前からそこにある「ひかり」は、故郷を失うすべての人間の前にも後にも降り注ぎます。。。力作。
里山の風景や、町の長の家訓、土地、それらは消滅しつつある日本の精神的原風景そのものである。成長し続ける経済という神話を盲信してきたツケが廻ってきたに過ぎない。虚無に満たされた者の身体は完全に糸が切れた凧のようで私たち日本人すべての象徴である。しかし、もう後戻りは許されない。ある男が言ったように、進歩という激しい強風に煽られ飛ばされていく歴史の天使を、いまや世界中の至る処で見つけることができるのだ。
暗い事務所のなかの暗闇を横切り、昼間の授業中の教室を満たし、快走する自転車と並走する「ひかり」たち。それらは、そこに人間たちが住みつくはるか昔の神話の時代から、そこで同じように存在していた先住民である。何十万年もの前からの「ひかり」の物語である。
少女の顔に宿る一瞬の光輝が、その巨大な「ひかり」を凌駕する瞬間を私たちは見逃さない。
ーヴィヴィアン佐藤
ヴィヴィアン佐藤 略歴
美術家、文筆家、非建築家、映画批評家、ドラァグクイーン、プロモーター。ジャンルを横断していき独自の見解で何事をも分析。自身の作品制作発表のみならず、「同時代性」をキーワードに映画や演劇など独自の芸術論で批評/プロモーション活動も展開。 野宮真貴、故山口小夜子、故野田凪、古澤巌など個性派のアーティストとの仕事も多い。2011年からVANTANバンタンデザイン研究所で教鞭をもつ。各種大学機関でも講義多数。
映画「ひかりのたび」予告編
映画公開中下記イベント登壇が決定しております。
10/9(月)小澤雅人さん(『月光』監督)
10/10(火)狩生健志さん(音楽担当)
10/12(木)ヴィヴィアン佐藤さん(美術家・非建築家)
監督-脚本:澤田サンダー
出演:志田彩良 高川裕也 山田真歩 瑛蓮 杉山ひこひこ 萩原利久 鳴神綾香 浜田晃ほ