俳優・柄本佑の監督短編作品『ムーンライト下落合』が、2017 年11 月11 日(土)より渋谷ユーロスペースにて1 週間限定上映することが決定しました。
原作は劇団東京乾電池に所属する作家・加藤一浩による短編戯曲。
ひとつの部屋のなかで、深夜の数時間を過ごす男ふたりによる会話劇です。
これまでも何本か短編映画をつくってきた柄本佑が原作戯曲を気に入り、映画化を決意。
ふたりの登場人物には、柄本が以前から親交があり、尊敬する俳優でもある加瀬亮と宇野祥平。
またスタッフには俳優で同じく監督作もある森岡龍や、柄本主演映画『きみの鳥はうたえる』(2018 年公開予定)監督の三宅唱や撮影の四宮秀俊などが参加。
友人たちと一緒につくった短編映画です。
初日には監督と出演者による上映後トークショーを予定している他、期間中は監督の過去作の上映や、ゲストを呼んでのトークなど、連日イベントを開催。
詳細は後日、劇場HP などで発表します。
【柄本佑 監督コメント】
経緯の話を致します。劇団東京乾電池の座付き作家に加藤一浩さんという方がいます。僕加藤さんの作品が好きでして、たまにお茶をする関係だったこともありたまに戯曲を読ませてもらっていたわけです。2011 年 3 月にゴールデン街劇場で上演された加藤一浩 作・演出『4 人あるいは 10 人の男たちによる断続的な何か』の中の一編が今作の台本になります。そう、戯曲の映画化でした。これは映画になると確信したのが 2016 年 6 月頃だったと思います。 それから気心知れつつ、だからこそ常に厳しい視線を交わし合ういわゆる「仲間」に映画化するにはどうしたらい いか相談し、集まり、今作を撮影したのが同年 9 月です。皆さん、自分のわがままにノッていただきありがとうございました。加藤さん、映画化する事を許してくれてありがとうございました。加えて失礼とは知りつつ直談判という形でオファーさせていただいた加瀬亮さんと宇野祥平さん。加藤さんの台本を楽しんでもらえて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。まだまだ企画がありますので皆様にはこれからも付き合っていただきます。もう逃がしません。
そんなこんなで出来上がりました『ムーンライト下落合』。六畳間の中で男 2 人が繰り広げるアンナコトコンナコト。楽しんでいただけたら、これ幸い。では、チョーン!
【あらすじ】
肌寒さを感じる、ある秋の深夜。東京・下落合にある長田(加瀬亮)のアパートに、友人の三上(宇野祥平)が泊まりにきている。眠れぬ夜を過ごすふたり。何気ない会話から少しずつ互いの「いま」が明らかになってくる。
『ムーンライト下落合』
2017 年/ 30 分/カラー/ 1.85 / HD
監督・脚色・編集:柄本佑
出演:加瀬亮 宇野祥平
脚本:加藤一浩|撮影:四宮秀俊|照明応援:竹本勝幸 蟻正恭子|録音:魚野智生|整音・効果:黄永昌|助監督:三宅唱 森岡龍|
製作:柄本佑 松井宏|
制作:佛木雅彦|
タイトルデザイン:可児優|
劇中曲:Trio los Panchos「RAYITO DE LUNA」
(c) Tasuku EMOTO