国内の映画賞のトップバッターとして毎年注目を集める「第 9 回 TAMA 映画賞」(11/18(土)パルテノン多摩大ホールにて授賞式開催)の受賞作品及び受賞者が決定いたしました。
2016年の授賞式
多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が 「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したものです。
([映画賞の選考期間:2016 年 10 月~2017 年 9 月に劇場公開された作品を対象にしております。])
最優秀作品賞
[本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰]
『散歩する侵略者』 (黒沢清監督、及びスタッフ・キャスト一同)
侵略者の地球襲来を通して不穏さを帯びる現代社会を暗喩しつつ、新しい世界 観のエンターテインメントを創り上げた。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(石井裕也監督、及びスタッフ・キャスト一同)
大都会において孤独と見えない不安に苛まれながら寄り添う若者の姿は、観客一人ひとりの内なる感情と共鳴した。
【特別賞】
[映画ファンを魅了した事象に対し表彰]
富田克也監督、及びスタッフ・キャスト一同(『バンコクナイツ』)
東南アジアの楽園のイメージと現実の間で翻弄される人々を捉え、映画と現実がオーバーラップする圧倒的な映画体験をもたらした。
【最優秀男優賞】
[本年度最も心に残った男優を表彰]
浅野忠信
(『幼な子われらに生まれ』『沈黙 -サイレンス-』『淵に立つ』『新宿スワンII』)
その唯一無二の存在感で観客の想像力をかき立て、クリエイティビティあふれる俳優 であり続けるだろう。
池松壮亮
(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『続・深夜食堂』『デスノート Light up the NEW world』『永い言い訳』)
緩急自在で豊かな人物造形力は周囲の人物をも輝かせ、観客を心置きなく作品の世界 観に誘う魅力に溢れている。
【最優秀女優賞】
[本年度最も心に残った女優を表彰]
満島ひかり
(『海辺の生と死』『愚行録』)
島の神話的世界と終戦間際の生と死の極みにおける愛を匂い立つように表現して、圧倒的な存在感を観客に与えた。
長澤まさみ
(『散歩する侵略者』『銀魂』『追憶』『金メダル男』)
予期せぬ出来事に運命を翻弄されながら寛大で奥深い愛情表現に、磨き上げられた女 優としての器の大きさを感じさせた。
【最優秀新進男優賞】
[本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰]
間宮祥太朗
(『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)
真っ直ぐでアグレッシブな役柄を、エネルギッシュ且つ繊細に演じて、観客をスク リーンに釘付けにした。
高杉真宙
(『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『P と JK』)
過去の自分から脱皮して大人へと一歩踏み出す様を体現し、力強い眼差しや気概に よって発せられる逞しさに心を奪われた。
【最優秀新進女優賞】
[本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰]
石橋静河
(『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『PARKS パークス』『密使と番人』
心の揺らぎを繊細に表現して内面から輝きを放ち、確かな存在感は息の長い女優に なっていくことを確信させた。
土屋太鳳
(『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)
どの役にもひたむきに向き合い、あふれる笑顔と抜群の運動神経で演じ切る姿は、観客の心をわしづかみにした。
【最優秀新進監督賞】
菊地健雄監督
(『ハローグッバイ』『望郷』)
確かな演出力で少女たちの今をリアルに切り取りつつ、すべての世代に響くビタースイートな青春映画を誕生させた。
瀬田なつき監督
(『PARKS パークス』)
一つの公園を舞台に、人々の息づかいが幾重にも重なる世界の彩りを軽やかなタッチで描き、映画の豊かさを味わわせてくれた。
「第 27 回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」は、11/18(土)~11/26(日)(11/20(月)は休映)、東京都多摩市内の 3 会場 4 スクリーンで開催されます。
*チケットは e+ほか、多摩市内の販売所にて 10/29(日)より発売予定です。
詳細は下記公式サイトより
(e+先行予約受付は 10/5(木)より)