ニコの最晩年を描いた『Nico, 1988』がヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティー部門の作品賞を受賞しました。
タイトル通り、1988年にイビザ島で49歳の若さで亡くなったニコの最晩年を描いた作品。
ヘロイン中毒だったニコが、コンサート活動を再開させていく過程などを映画化しています。
ニコは、10代でパリにおいて『ヴォーグ』『エル』などのファッションモデルとして活躍した後、60年代後半ニューヨークに拠点を移し、アンディ・ウォーホルがプロデュースしたヴェルヴェット・アンダーグラウンドに参加。
ルー・リード、ジョン・ケイルなどのメンバーとの交流の中で、当時のアンダーグラウンドシーンで女神的な存在となりました。
また1960年にはフェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』で女優としてもキャリアをスタート。
フランス時代には、アラン・ドロンと恋仲になり息子Christian Aaron Boulogne(愛称アリ)を出産。
今回映画では彼とニコのマネージャーアラン・ワイズのインタビューを基に、脚本に落とし込んだそうです。
最晩年の知られていないニコを描いた伝記映画となります。
監督はイタリア人監督のスザンナ・ニッキャレッリ。
ニコ役は、「The Commune」でベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した女優トリーネ・ディルホムが演じています。
日本での公開はわかりませんが、気になる作品です。