2016年、ファン・ビンビンが主演の『わたしは潘金蓮じゃない(I am not Madame Bovary)』でサンセバスチャン国際映画祭、アジア・フィルム・アワード、での作品賞をはじめ世界の映画祭で大きく話題を投げかけたフォン・シャオガン監督の最新作『《芳华》YOUTH 』の初予告が公開された。
,理想と激情に溢れる軍隊文工団の少年少女たちの成長の中で運命に立ち向かっていく青春群像劇。
脚本はアメリカに住む中国の小説家 厳 歌苓が参加しているが、シャオガン監督と同様に軍隊文工団出身でそのような同じような原体験を描いているという。
今作は、昨年、シャオガン監督が『わたしは潘金蓮じゃない』で国際批評家連盟賞 (The Fipresci Prize)を受賞した、トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーションで、北米ではお披露目されることになっている。
シャオガン監督は昨年、ハリウッドの大物俳優ではブラッド・ピットやトム・クルーズ、女優ではキャメロン・ディアスやナタリー・ポートマンが契約し、中国からもジャッキー・チェンやジェット・リー、映画監督のウォン・カーウァイやアン・リーが所属しているアメリカの三大エージェント クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(Creative Artists Agency/CAA)と契約を結び、ますます世界での活躍が期待されている監督だ。
今回、発表された『《芳华》YOUTH 』もその美しい映像が今から評判となっている。
園田恵子 (詩人/映画批評)