『黒衣の刺客』『珈琲時光』でなどで知られる侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の1987年公開作品『ナイルの娘』が2017年ニューヨーク映画祭でも上映されます。
今作は、ホウ・シャオシェン監督の代表作となる『恋恋風塵』(1987年)と『悲情城市』 (1989年)の間に制作された作品で、第5回トリノ国際映画祭審査員特別賞、第24回金馬奨最優秀音楽賞をそれぞれ受賞した作品ですが、どちらかというと最近まで過小評価された作品と言われてきました。
2016年に、4Kリストア化され同年ベルリン国際映画祭で復元版を世界初演、同じく台湾でもリバイバル上映されました。
作品は、1980年代。日本のコミック「ナイルの娘」に熱中しケンタッキー・フライドチキンで働く少女を主人公に、台北の夜を舞台にして当時の疎外された若者の青春群像を描いています
尚、今作品の復元は4Kでのオリジナルネガからのスキャン、映像・音声のデジタルレストア、DCP作成は日本のIMAGICAが担当しています。