今年の9月2日より神保町シアターにて、「女優 倍賞千恵子」特集上映の開催が決定致しました!

倍賞千恵子は国民的大人気シリーズ映画「男はつらいよ」(69~95)の寅さんの妹、兄を優しく見守り支えるさくら役を演じ、人気を不動のものに。
長年、松竹の専属女優として150本以上の映画に出演してきました。

本特集上映では、倍賞 千恵子にスクリーンで出会えて良かったと思える、厳選された珠玉の17作品を上映致します。
このたび初解禁となる上映ラインナップは、松竹歌劇団(SKD)在籍時に中村登 監督に見いだされ、20歳のときにスクリーンデビューを飾った『斑女』(61)を始め、大胆な衣裳で華麗に踊るダンサー『踊りたい夜』(63/井上梅次監督)や、復讐に燃える冷徹な女『霧の旗』(65/山田洋次監督)、車掌に夢中な美人芸者『喜劇 逆転 旅行』(69/瀬川昌治監督)など。倍賞千恵子が演じてきた多岐に渡る役柄の中に は、いつも芯の強さや普遍的な等身大の女性像が光ってみえます。

画像: 「女優 倍賞千恵子」特集上映が開催!中村登とのデビュー作から五所平之助、篠田正浩、神代辰巳などの名監督ーそして山田洋次監督との多くの傑作--

ポスタービジュアルで使用している写真は、篠田正浩監督作品『私たちの結婚』 (62)。「私は、私らしく」をキャッチコピーに、時代を超えても色褪せない倍賞千恵子の魅力的な微笑みと、キュートでノスタルジックさのある素敵なデザインに仕 上がりました。

今年の3月には、柴又にある「フーテンの寅像」の隣に、倍賞自身が「私の分身がいるみたい」と感激の言葉をもらした「見送るさくら像」が完成しました。

また、神保町シアター以外でも横浜シネマリン(11月)、 シネ・ヌーヴォ(今秋)、シネマスコーレ(時期未定)と全国の劇場で上映、が決まっております。

私のデビュー当時からの作品170本の中から17本が、この映画を愛する人達の為の映画館、神保町シ アターで上映される事、大変光栄に思っております。私も皆さんと一緒に、自分の映画人生振り返ってみたいと思っています。是非ご来場くださいませ。ー倍賞千恵子

上映作品

【倍賞千恵子デビュー作】
『斑女(はんにょ)』1961年/87分(カラー)

画像1: ©1961松竹株式会社

©1961松竹株式会社

監督:中村登/原作:村松梢風/撮影:平瀬静雄 共演:岡田茉莉子・芳村真理・山村聡

ストーリー
自分の夫と別れるためにその弟と東京に逃げてきた一人の女(岡田茉莉子)。偶然出会った絵描きの男の繋がりでナイトクラブで働きだすようになるが、そこから様々な恋模様に翻弄されていくようになる。 倍賞千恵子は、その弟と恋仲になる下宿先の大家の手伝いをしている家出娘。

【渥美清との初共演作】
『水溜り』1961年/88分(モノクロ)

画像2: ©1961松竹株式会社

©1961松竹株式会社

監督:井上和男/原作:丹羽文雄/撮影:堂脇博 共演:岡田茉莉子・川津祐介

ストーリー
水溜りの多い道路をはさんで貧弱な工場が並んでいる東京の場末の工場街を舞台に繰り広げられる貧しくも元気に生きる人間たちの物語。そんな彼らが会社と戦うために組合を結成しようとしたが、反発した会社側が命じたのは一斉の首切りだった。そこから彼らの生活が少しずつ変化し始めてしまう。

※倍賞千恵子さんセレクト作品※
『酔っ払い天国』1961年/93分(モノクロ)

画像3: ©1961松竹株式会社

©1961松竹株式会社

監督:渋谷実 共演:笠智衆・有馬稲子・津川雅彦

ストーリー
親子そろって大酒のみの耕三と史郎。ある日史郎はバーで野球選手と喧嘩になり、バットで殴り殺されてしまう。その後耕三は倍賞千恵子演じる史郎の婚約者を引き取るのだが...。コメディ調に描かれた社会風刺ドラマ。小津の父親像とはうって変わった、笠智衆扮する酒乱の大泣き男にも大注目!

※倍賞千恵子さんセレクト作品※
『雲がちぎれる時』1961年/93分(モノクロ)

画像4: ©1961松竹株式会社

©1961松竹株式会社

監督:五所平之助/脚本:新藤兼人 共演:佐田啓二・有馬稲子・仲代達矢

ストーリー
南国の陽を浴びてバスが鮮やかに悪路の菅多峠を越して行く。運転する三崎義実(佐田啓二)と車掌の加江子(倍賞千恵子)。二人は近く結婚する事になっていた。そのバスの客の中に、三崎にとって忘れ得ぬ人、市枝(有馬稲子)が乗っていようとは...。青春ドラマ。

※倍賞千恵子さんセレクト作品※
『あいつばかりが何故もてる』1962年/84分(モノクロ)

画像1: ©1962松竹株式会社

©1962松竹株式会社

監督:酒井欣也 共演:渥美清

ストーリー
小山田善六(渥美清)は銀座で活動するスリの名人。刑事・八代(森川信)か ら逃げる姿を写真家志望の大学生・志賀マリ子(倍賞千恵子)に目撃され、 それをネタに写真のモデルを引き受けることに。やがてマリ子に恋をする善六だったが、後輩で女性に大層もてる医者の新庄英介(松原緑郎)もマリ子に好意を持ち、密かに仲を深めていた。そんなある日、マリ子の実家の洋菓子店が詐欺により大金を奪われてしまい...。

【松竹ヌーヴェルヴァーグ作品】
『私たちの結婚』1962年/67分(モノクロ)

画像2: ©1962松竹株式会社

©1962松竹株式会社

監督:篠田正浩 共演:牧紀子・三上真一郎

ストーリー
圭子、冴子の姉妹の家は海苔業者だが、二人は家計を助けるために、川崎にある漁網会社に圭子は会計課、冴子は女工として働いていた。冴子は 同じ職場にいる駒倉という真面目な職工に関心を持っていたが、圭子も駒倉と知り合いと知って、駒倉と圭子との結婚を願って二人の間を何かととり持っていた。その圭子には縁談が持上っていた、海苔組合長の息子である。 圭子の両親は組合からの借金があるため、何とかこの話をまとめたがっていた...。

【倍賞千恵子が大胆な衣装で華麗に踊る!】
『踊りたい夜』1961年/98分(モノクロ)

画像: ©1961 松竹株式会社

©1961 松竹株式会社

監督:井上梅次 共演:水谷良重・佐田啓二

ストーリー
大舞台を目指してナイトクラブで踊る三姉妹のダンサーグループ「ピンクタイツ」は、ひょんなことから解散の危機に...。スター女優陣が大胆な衣裳で登場する、華やかなバックステージもの。松竹歌劇団出身・倍賞千恵子のダンスのキレが輝く。

【倍賞千恵子初主演作・歌手デビュー作】
『下町の太陽』1963年/86分(モノクロ)

画像: ©1963 松竹株式会社

©1963 松竹株式会社

監督:山田洋次/撮影:堂脇博 共演:勝呂誉・早川保・待田京子

ストーリー
貧しい下町で真摯に生きる若者たちの日々。倍賞千恵子の大ヒット歌謡曲 (レコード大賞新人賞)をもとに作られた山田洋次監督の初長編映画。“しあわせは自分でつかむ”爽やかな青春ラブ・ロマンス。

【盲目のヒロインを熱演】
『二十一歳の父』1964年/96分(モノクロ)

画像: ©1964 松竹株式会社

©1964 松竹株式会社

監督:渋谷実 共演:笠智衆・有馬稲子・津川雅彦

ストーリー
一流企業の重役である酒匂彰(山形勲)の次男・基次(山本圭)は、エリートの家風に馴染まず、家を出てパチンコ屋で働く。彰が基次のアパートを訪ねると、盲目の娘・好子(倍賞千恵子)がいた。彰は、基次が家族に相談せずに、好子と結婚したことを知る。

【庶民派のイメージを一新】
『霧の旗』1965年/111分(モノクロ)

画像: ©1965 松竹株式会社

©1965 松竹株式会社

監督:山田洋次/原作・松本清張 共演:滝沢修・露口茂・新玉三千代

ストーリー
無実の罪に問われた兄を救わんとする桐子は、辣腕弁護士・大塚に弁護を依頼するが、貧乏を理由にすげなく断られてしまう。獄中死をとげた兄への思いを胸に上京した桐子は、さる殺人事件をきっかけに、大塚への壮絶な復讐を実行する。

【明治の大阪を舞台にしたドラマ】
『横堀川』1966年/100分(カラー)

画像: ©1966松竹株式会社

©1966松竹株式会社

監督:大庭秀夫/原作:山崎豊子/撮影:厚田雄春 共演:中村扇雀

ストーリー
こぶ問屋の娘(倍賞千恵子)は親の勧めもあり、呉服屋に嫁ぐ。
夫が放蕩を繰り返し苦労する中、ひょんなことから小屋を買い、興行を始めるのだが・・・

【公開50周年】
『愛の讃歌』1967年/94分(カラー)

画像: ©1967松竹株式会社

©1967松竹株式会社

監督:山田洋次/撮影:高羽哲夫 共演:勝呂誉・早川保・待田京子

ストーリー
瀬戸内の小さな島の食堂兼土産物屋の待帆亭。そこで働く春子(倍賞千恵子)と竜太(中山仁)は恋人同士だった。だが、竜太は新天地への憧れから、 ブラジルへと渡る。残された春子が妊娠し、面倒をみたのは医師の吉永(有島一郎)だった。その後帰ってきた竜太は、自分の息子の存在と吉永と春子の関係に、不安をおぼえ・・・。

【喜劇・旅行シリーズ第3弾】
『喜劇・逆転旅行』1969年/92分(カラー)

画像1: ©1969 松竹株式会社

©1969 松竹株式会社

監督:瀬川昌治/撮影:高羽哲夫 共演:フランキー堺・ミヤコ蝶々

ストーリー
寝台列車の車掌を務める長谷川(フランキー堺)は、今朝も食堂車専任の矢代(伴淳三郎)と対立していたが、それ以上の悩みのタネは後輩の車掌見習い・信作(森田健作)の頼りなさであった。そんな悩みを忘れ、足しげく通うのは憧れのかおり先生(佐藤友美)が教える料理教室だったが、ここでも生徒である幼なじみの美人芸者・さくら(倍賞千恵子)のラブコールに悩まされる長谷川だった。

【記念すべき『男はつらいよ』第一作目】
『男はつらいよ』1969年/91分(カラー)

画像2: ©1969 松竹株式会社

©1969 松竹株式会社

監督:山田洋次/原作:山田洋次/撮影:高羽哲夫 共演:渥美清

ストーリー
国民的映画「男はつらいよ」シリーズ第一作!

【日本アカデミー最優秀主演女優賞作品】
『遙かなる山の呼び声』1980年/124分(カラー)

画像: ©1980 松竹株式会社

©1980 松竹株式会社

監督:山田洋次/原作:山田洋次/撮影:高羽哲夫 共演:寺尾聰・岡本茉莉・下條アトム・渥美清

ストーリー
民子は、一人息子を育てながら、亡夫が残した牧場を経営していた。冬の激しい雨が降る夜、一夜の宿を求めて一人の男が訪ねてきた。男は納屋に泊まり、牛のお産を手伝い、翌朝出ていった。そして夏、男が再び訪れ、 働かせてほしいと民子に頼んできた。しかし、田島耕作と名乗る男は、過去を一切語ろうとはしなかった......。

【倍賞姉妹初共演!】
『離婚しない女』1986年/88分(カラー)

画像: ©1986 松竹株式会社

©1986 松竹株式会社

監督:神代辰巳 共演:萩原健一・倍賞美津子・夏八木勲

ストーリー
釧路ウェザーリポート根室支社に勤める私設予報官・岩谷啓一は、町の実力者山川正作にトローリングに誘われた。気象庁も予知できなかった大時化の徴候を見やぶって漁船を救って以来、気に入られたのだった。その帰り、 酔いつぶれた山川を自宅に送った啓一は、山川の後妻の美代子と初めて顔を合わせた。 彼は山川と美代子の仲が冷えきっていることを感じる。 翌日、出張で根室から釧路へ向かう列車の中で、啓一は美代子とよく似た女性、高井由子と出会った。 啓一はまったく違う個性の二人の女性に魅かれていくが・・・

【山田洋次監督×倍賞千恵子最新作】
『小さいおうち』2014年/124分(カラー)

画像: ©2014「小さいおうち」製作委員会

©2014「小さいおうち」製作委員会

監督:山田洋次 共演:松たか子・黒木華・吉岡秀隆

ストーリー
昭和11年。田舎から出てきた純真な娘・タキは、東京郊外に建つ少しモダンな、赤い三角屋根の小さなお家で、女中として働きはじめた。そこには、若く美しい奥様・時子と旦那様・雅樹、そして、可愛いお坊ちゃまが、穏やかに暮らしていた。しかしある日、一人の青年・板倉が現れ、奥様の心があやしく傾いていく。タキは、複雑な思いを胸に、その行方を見つめ続けるがー...。

女優人生を振り返る「倍賞千恵子の現場」出版!

今月15日に は、これまでの女優人生を振り返る「倍賞千恵子の現場」(PHP研究所)が発売予定。
そして、9月からは本特集上映と様々な分野で倍賞千恵子の魅力に触れられる1年となっております。

書籍『倍賞千恵子の現場』
渥美清さん、高倉健さんはじめ名優の方々。山田洋次監督はじめ名監督や凄腕スタッフたち...。 素敵な人たちとの、とっておきの裏話や、演じること歌うことの醍醐味を明かします。
2017年7月15日発売予定/予価920円(税別)
版元=PHP研究所

9月2日(土)より神保町シアターにて公開

公式サイト
http://baisho-chieko-movie.jp

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