エットーレ・スコラ(Ettore Scola、1931年5月10日 - 2016年1月19日)
イタリアの映画監督・脚本家。
1964年、『もしお許し願えれば女について話しましょう』で映画監督としてデビュー。
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンの『特別な一日』でその名を世界に轟かし、
その後も、イタリア映画らしさを出しながらカンヌやヴェネツィア、ベルリンなどの世界三大映画祭での活躍や、モスクワ国際映画祭、やフランスのセザール賞。アメリカでもゴールデン・グローブ賞を受賞など世界で活躍したイタリアの巨匠。
2012年モーツァルトの歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》を手掛け、オペラ演出家としてもデビュー。現在も、オペラ作品が上映されている。
また、遺作となる『フェデリコという不思議な存在』では、親交のあったフェディリコ・フェリーニを題材にしその素顔に迫ったドキュメンタリードラマを作っている。
主な監督作
もしお許し願えれば女について話しましょう Se permettete parliamo di donne(1964)
ジェラシー Dramma della gelosia - tutti i particolari in cronaca (1970)
あんなに愛しあったのに C'eravamo tanto amati (1974)
モスクワ国際映画祭金賞(最優秀作品賞)
醜い奴、汚い奴、悪い奴 Brutti, sporchi e cattivi (1976)
第29回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞
特別な一日 Una giornata particolare (1977)
ゴールデングローブ賞 外国語映画賞
セザール賞外国映画賞:エットーレ・スコラ
アカデミー賞外国語部門ノミネート
カンヌ国際映画祭出品
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞監督賞
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞主演女優賞:ソフィア・ローレン
I nuovi mostri (1977/オムニバス・挿話監督)
テラス La terrazza (1980)
第33回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞
パッション・ダモーレ Passione d'amore (1981)
ヴァレンヌの夜 La Nuit de Varennes (1982)
ル・バル Le Bal (1984)
第34回ベルリン国際映画祭銀熊賞 (監督賞)を受賞
マカロニ Maccheroni (1985)
ラ・ファミリア La famiglia (1987)
スプレンドール Splendor' (1989)
BARに灯ともる頃 Che ora è? (1989)
ヴェネツィア国際映画祭
主演男優賞受賞(マルチェロ・マストロヤンニ / マッシモ・トロイージ)
星降る夜のリストランテ La cena (1998)
Concorrenza sleale (2001)
モスクワ国際映画祭最優秀監督賞
ローマの人々 Gente di Roma(2003)
フェデリコという不思議な存在 Che strano chiamarsi Federico (2013)
番外編
ラヴェルの協奏曲にのせて、エットーレ・スコラ監督作品より映像を選んで編集している動画。