異才・柴田剛が放つエクスペリメンタル・ロードムービー!!!
『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』公開決定

画像: 異才・柴田剛が放つエクスペリメンタル・ロードムービー!!! 『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』公開決定

『おそいひと』(04年)、『堀川中立売』(09年)、『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた』(10年)など、その独特な世界観が観るものを魅了してやまない柴田剛監督による7年ぶりの最新作『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』が7月15日(土)より渋谷ユーロスペースにて一週間限定レイトショーされることが決定しました。
また、先駆けまして5月19日(金)に、ユーロライブにて特別先行上映も行うことが決定しています。

音楽を演奏するバンドのように、映画を制作していく「ギ・あいうえおス」。
彼らが夏の夕暮れに遭遇した“浮遊する謎の発光体”とは―

画像1: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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画像2: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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『おそいひと』(2004年)などで注目を集め、前作『ギ・あいうえおス –ずばぬけたかえうた-』(2010年)で、その独特の世界観により多くの観客に衝撃を与えた柴田剛。

映画制作クルーが映画を制作していく過程を、音楽を演奏するバンドと同等のものとして描く柴田剛のアイデアによって生まれた「ギ・あいうえおス」。

作品の制作者(スタッフ)=登場人物(キャスト)であり、登場人物たちが語る内容を含む、映像上に記憶されたことは、全てその場で起きたことでもある。これはドキュメンタリーのように撮影され、フィクションとして編集をおこなった実験的ロードムービーである。

「ギ・あいうえおスは、おじさんたちの『スタンド・バイ・ミー』

『スタンド・バイ・ミー』では死体を探しに行ったが、「Gui」はUFOを探しに行く!」と、柴田監督が大まかなストーリーラインを設定し、「Gui」のメンバーを山口県に招集した。
リサーチの過程で、次々と本作に強い影響を与える人物たちに巡り合っていく。そこで何が起きるのか、一体何が映画として残るのか、誰もわからないまま「己の玉を磨く」ために旅はスタートする―

自由を模索し、寄り道が出来る才能、柴田剛

本作は山口情報芸術センター[YCAM]の映画制作プロジェクト「YCAM FILM FACTORY」の一環で制作された初の長編映画。柴田剛はその第1弾招聘作家として、約1年間に渡り断続的に滞在、本作リサーチと撮影、編集、仕上げ作業をおこなった。

<自由な映画制作を模索する>をテーマに掲げた本プロジェクトだが、「自由を模索するのは本当はとても難しいこと。それには色々と寄り道が必要になる。寄り道する才能、言い換れば「遊び」ができる作家、それは柴田剛だろうと思いついてから迷いはなかった」とYCAMキュレーター/本作プロデューサーの杉原永純氏は柴田監督の招聘の理由を語る。

また「この映画には、不思議なことや、特徴的な人物が出てくるが、それらは実際にカメラの前で起きていること。特別な仕掛けはこの映画にはない、ただ「遊び」に、たまたまその場に出向いただけである。信じられないかもしれないけど」とも語っており、一体「ギ・あいうえおス」は何に遭遇したのか? 正に第六感を信じて映画制作に挑む柴田剛にしか作れない、本作の内容に期待が高まるところだ。

画像3: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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画像5: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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監督のコメント

いま、みんなはどうやって映画を撮っているんだろう?
自分は、子供の頃から続けていることをそのままシンプルに提示した結果、こういう映画になった。
子供は、作り始める前にオチをつけたがり、それにむかって突き進んでいく(そのオチは「いきなり死ぬ」とか、強烈なものばかり……生命力が溢れている証なんだろう)。もし仮に、子供が映画を手にしてギを作ったらこうはいかないはずだ。子供の頃から続けていることのはずなのに、実に不思議だ。

今回は“浮遊する謎の発光体”を追いかける旅を記録撮影した。「夏時間の大人たち」とある人は言った。
ただただボーっと空を見上げながら各地を移動していくと、決まってその“発光体”は夕方の空に現れた。その日1日の撮影がおわりかける一瞬に。

贅沢な数日間の撮影の旅だった。これが映画というものだと噛み締めた。
映画を明るく照らし出す光源は、なにも映写機やプロジェクターの玉だけではないのだ!
見上げろ!なにか写ってるぞ自分の目玉に!

監督/柴田剛(しばた・ごう)
1975年神奈川県生まれ。映画監督。代表作に、処女長編『NN-891102』(1999年)、『おそいひと』(2004年/第5回東京フィルメックスコンペティション部門出品)、『堀川中立売』(2009年/『映画芸術』誌 2010年邦画ベストテン第2位)、『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』(2010年/第3回恵比寿映像祭、Hors Pistes 2013、PUNTO DE VISTA 国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション部門出品)

画像6: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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画像8: ©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

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あらすじ

ギ・あいうえおスは、世界を奏でる―
広大な草原に一台の車「くじら号2」が通過する。車には謎の男たち「ギ・あいうえおス」が乗っている。ギ・あいえうおスはバンドである。楽器を持たず、映画制作のツールを用いて音楽を奏でるように映画をつくる。訪れた土地と、実際にそこに住む「特徴的な」人物たちに出会いながら、目には見えない世界について話しを伺っていく。そこで一体何が起きるのか、誰にもわからないまま旅は続いていく―

画像: ギ・あいうえおス −他山の石を以って己の玉を磨くべし− (trailer) youtu.be

ギ・あいうえおス −他山の石を以って己の玉を磨くべし− (trailer)

youtu.be

監督・原案・編集:柴田剛(『おそいひと』『堀川中立売』『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』) 
製作:山口情報芸術センター[YCAM]
プロデューサー:杉原永純(YCAM)
ラインプロデューサー:酒井力(『堀川中立売』『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』)
撮影:高木風太(『セトウツミ』『味園ユニバース』『恋の渦』)
録音・整音:森野順(『ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-』)
美術:西村立志(『新しき民』『太秦ヤコペッティ』)
出演:ギ・あいうえおス(Gui 0:柴田剛、Gui 1:西村立志、Gui 2:森野順、Gui 3:堀田直蔵、Gui 4:酒井力、Gui 5:高木風太、Gui 6:松本哲生、Gui 7:加藤至、Gui 8:星野文紀、Gui 9:吉田祐、Gui?:VP-MONCHI(秦浩司))、
ヒスロム(加藤至、星野文紀、吉田祐)、AbRabbi –油火–、益田文和、岩本守夫

2016年/86分/HD/16:9/B&W(パートカラー)/Stereo
©Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM] / Go Shibata

『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』特別先行上映
日時:5月19日(金)18:30開場/19:00上映開始(21:30終了予定)
場所:渋谷ユーロライブ 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
料金:前売 1,500円/当日 一般1,800円 学生1,400円 シニア1,200円
★上映後、柴田剛監督とゲストによるトーク有り。

渋谷ユーロスペースにて7月15日(土)より一週間限定レイトショー!

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