今年のサンダンス映画祭で、次世代のオーディエンス(観客)賞を受賞したジャスティン・チョンの『Gook』は、1992年4月29日にロドニー・キングの判決が下されたロサンゼルスを舞台にしています。
ビジュアルイメージ
物語は、ロサンゼルスのアフリカ系アメリカ人コミュニティの中で、亡くなった父親が経営している安売りの靴屋を経営している韓国系アメリカ人の兄弟エリ(Eli)とダニエル(Daniel)を中心に描かれます。そして、2人の兄弟は、11歳のアフリカ系アメリカ人の女の子、カミラと友情関係を保っていました。
ダニエルはレコーディングアーティストになることを夢見ており、エリは店を逸らせようと奮闘している中で、「悪名高い」L.A.暴動が勃発すると、ロサンゼルスは一気に人種的緊張が高まっていきます。そんな様子をストリートの描写でリアルにそしてモノクロで映画化しています。ちなみにエリ役は監督ジャスティン・チョンが演じています。
短い予告ですが、アメリカの根幹にある人種の葛藤が描かれ、映像はスタイリッシュな感じでかなり期待していい作品かもしれません。
ショート予告をご覧ください。
監督のジャスティン・チョン( Justin Chon) は1982年カリフォルニア州オレンジ郡で生まれ、15年以上俳優として活躍。 作家/監督として、最初の長編映画となります。