毎年、批評家を中心とした、ベストを更新している海外サイト「THEY SHOOT PICTURES, DON'T THEY?」で恒例の21世紀のベスト1000が発表されました。
そういう意味では、プロというかやはり映画通好みのランキングです。
2,839の批評家の複数のリストと投票から集められた結果を集計して出された1000本で対象となる作品は、2000年から2016年までに製作された作品。そこから5519本にのぼるノミネートされた作品から選んでいるとのことです。
今年は、2015年から2016年にかけて45人の新規監督を含む合計132の映画が加わった上での選考です。
初ランクインしたのは、バリー・ジェンキンス監督の『ムーンライト』が117位。139位に『ありがとう、トニ・エルドマン』209位が『マンチェスター・バイ・ザ・シー』217位が『ELLE』225位が『ラ・ラ・ランド』などとなっています。
さて、日本人監督は、何人がランクインしていたのか?
最後にあげていますよ。
1『花様年華』 In the Mood for Love
ウォン・カーウァイ Wong Kar-wai 2000
今作は3年続けて1位をキープしています。
2『マルホランド・ドライブ』Mulholland Dr.
デヴィッド・リンチ David Lynch 2001
今作も3年同様2位です。BBCの21世紀の映画ランクでは1位でしたねー
3 『ヤンヤン 夏の思い出』 Yiyi
エドワード・ヤン Edward Yang 2000
今作も3年同様の3位です。
4『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 There Will Be Blood
ポール・トーマス・アンダーソン Paul Thomas Anderson 2007
2016年の9位からランクアップ!
5『隠された記憶』Caché
ミヒャエル・ハネケ Michael Haneke 2005
2015年10位、2016年7位で今年は5位にランクアップされています。
6『ツリー・オブ・ライフ』Tree of Life, The
テレンス・マリック Terrence Malick 2011
2015年は6位、2016年は8位でまた6位にカムバック。
7『エターナル・サンシャイン』
Eternal Sunshine of the Spotless Mind Spirited Away
ミッシェル・ゴンドリー Michel Gondry 2004
8『千と千尋の神隠し』SPIRITED AWAY
宮崎駿 Hayao Miyazaki 2001
9『トロピカル・マラディ』Tropical Malady
アピチャッポン・ウィーラセタクン Apichatpong Weerasethakul
2年続けて13位でしたがランクを上げてきました。
10『ブロークバック・マウンテン』BROKEBACK MOUNTAIN
アン・リー Ang Lee 2005
最もランクが上がって、ベストテン入り。2015年は40位。16年は28位でした。
宮崎駿監督が、ベスト8位に入っているのは、すごいです。
唯一のアニメ作品で、これだけのアート系巨匠の作品の並ぶ中での堂々の3年連続ベスト10入りです。
日本人は、その後のベスト100には残念ながら入っていません。
製作に関わった作品としては、ジャ・ジャンクー監督作品が100位以内に入っています。
それ以下では、
301位に青山真治監督の『ユリイカ』
を筆頭に
336位黒沢清監督『回路』
344位是枝裕和監督『歩いても 歩いても』
355位河瀬直美監督『沙羅双樹』
378位深作欣二監督『バトルロワイヤル』
395位是枝裕和監督『誰も知らない』
423位宮崎駿監督『ハウルの動く城』
430位滝田洋二郎監督『おくりびと』
627位是枝裕和監督『そして父になる』
640位宮崎駿監督『風立ちぬ』
653位岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』
657位今敏監督『パプリカ』
690位三池崇史監督『ビジタ−Q』
729位宮崎駿監督『崖の上のポニョ』
764位黒沢清『トウキョウソナタ』
796位高畑勲監督『かぐや姫の物語』
830位若松孝二監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
854位三池崇史監督『十三人の刺客』
907位今敏監督『千年女優』
946位是枝裕和監督『奇跡」
というランキングになっています。
もう少し入っていてもいいと思うんですが--
詳しく1000位まで見たい方は下記のサイトより