『岸辺の旅』でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞、国内外で常に注目を集める黒沢清監督が、劇作家・前川知大率いる劇団イキウメの人気舞台「散歩する侵略者」を映画化。
数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくる−という大胆なアイディアをもとに、サスペンス、アクション、コメディ、そしてラブストーリーと、ひとつのジャンルには収まらない重奏的な魅力を持つ本作。
長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ほか日本映画界を代表する豪華キャストを迎え、黒沢監督が新たなエンターテイメントに挑戦します。
そして、本作が5月17日に開幕する第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品されることが決定いたしました。
2001年 『回路』で国際批評家連盟賞受賞。
2008年『トウキョウソナタ』で「ある視点」部門審査員賞受賞、。
2015年 『岸辺の旅』で「ある視点」部門監督賞受賞。
と、過去、カンヌ国際映画祭で3度の栄冠に輝く黒沢清監督の新作であるだけに、本作もすでに高い注目を集まってきています。
監督・キャストより、よろこびのコメントが届きました!
<黒沢清監督>
「たぶんこの映画は、他の何にも似ていないから選ばれたのでしょう。スタッフ、キャスト全員の力が合わさって、初めて強烈な個性が生み出されます。その代表としてカンヌに行きます。みんな、ありがとう。」
<長澤まさみ>
「この映画をたくさんの国の方々に見て頂ける事を嬉しく感じる反面、ドキドキしている自分もいます。作品に参加出来た事、黒沢監督とご一緒出来た事を誇りに思います。是非公開を楽しみにしていて頂きたいです。」
<松田龍平>
「大変嬉しく光栄に思います。デビュー作以来のカンヌ映画祭。最高です。あの時僕がみたカンヌの景色はそれはそれは刺激的でした。そういう意味でも僕にとって特別な思いがあります。黒沢監督に感謝。」
<長谷川博己>
「念願だった黒沢清作品に出演させていただき、さらにカンヌまで出品できるとは。映画に関わった者としてこんな嬉しい事はありません。観る人によって何色にも染まれるこの映画が、どのように世界を「侵略」していくのか楽しみです。」
【ストーリー】
行方不明の夫が戻ってきた。その夫が、衝撃の告白をする「自分は侵略者」・・・。
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。
急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海(長澤まさみ)。夫・加瀬真治(松田龍平)は毎日散歩に出かけて行く。
一体何をしているのか…? 同じ頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。
ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材中に一人、ある事実に気づく。
やがて町は急速に不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。
「地球を侵略しに来た」—真治から衝撃の告白を受ける鳴海。混乱に巻き込まれていく桜井。
当たり前の日常がある日突然、様相を変える。些細な出来事が、想像もしない展開へ。
彼らが見たものとは、そしてたどり着く結末とは?
監督:黒沢 清
原作:前川知大「散歩する侵略者」 脚本:田中幸子 黒沢 清
出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里 長谷川博己
製作:『散歩する侵略者』製作委員会
配給:松竹 日活
(C)2017『散歩する侵略者』製作委員会