コンペティション部門がペドロ・アルモドバル監督が審査員長になっておりますが、フォンダシヨンと短編部門の審査委員長が決定いたしました。
2013年にはスティーヴン・スピルバーグ監督が、その他にも、アブデラマン・シサコ監督、アッバス・キアロスタミ監督、ジェーン・カンピオン監督などの名だたる監督が歴任してきたシネフォンダシヨンと短編部門の審査委員長ー
昨年2016年は日本の河瀬直美監督が務めましたが、2017年はルーマニアの監督クリスティアン・ムンジウになったことが、3月20日にカンヌ国際映画祭の公式ページで発表されました。
この両部門は、特に若い作家の才能を見極めていくために、コンペティションなどと違う意味で厳しい審査かもしれませんが、ムンジウ監督は公式サイトで次のようなコメントを寄せております。
「映画における価値や独創性を認めるということは、決して簡単なことではありません。特に若い映画監督の価値を認めるのは、さらに難しいことです。しかしシネフォンダシヨンはこれを行うことに成功し、素晴らしい効果をもたらしてきたことで知られています。シネフォンダシヨンは若い映画監督たちが勇気を持って表現し、自身の声を見つけることができるように、キャリアの最初から必要としている援助と認知を常に与えてきました。同じ効果が長く続いていくことを願っていますし、このアプローチに参加できることを光栄に思っています。」
ムンジウ監督は、長編2作目の2007年『4ヶ月、3週と2日』で第60回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞し、一躍世界の映画界から注目を浴びた監督。
1月に公開となった、最新作『エリゼのために』が日本全国で巡回中で上映されており、見逃した方は、下記のサイトでお近くの劇場で上映されるかどうかをご確認ください。
クリスティアン・ムンジウ監督の作品
『4ヶ月、3週と2日』(2007)
第60回カンヌ国際映画祭パルム・ドール。
第20回ヨーロッパ映画賞作品賞を始めとする多数の映画賞を受賞。
チャウシェスク大統領による独裁政権のルーマニアを舞台にして、妊娠をしたルームメイトの違法中絶を手助けするヒロインの一日を描いている。
汚れなき祈り(2012)
第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門脚本賞、出演のコスミナ・ストラタンとクリスティーナ・フルトゥルが女優賞を受賞。
第85回アカデミー賞外国語映画賞ではルーマニア代表作品。
『エリザのために』 (2016)
第69回カンヌ国際映画祭 監督賞 受賞。
『エリザのために』 4月15日より川崎文化センターほか全国順次公開中!
詳細は下記より