web retrospective 16
リリアーナ・カヴァーニ(Liliana Cavani, 1933年1月12日 - )は、イタリアの女性映画監督・脚本家。
1973年に発表したダーク・ボガードとシャーロット・ランプリングが出演する『愛の嵐』は、倒錯した愛とエロスを描き、多くの人の記憶に残させる作品として、また彼女の名前を決定付けた名作。
その後も、チベットに古くから伝わる古典をもとにミラレパの数奇な運命を映画化した『ミラレパ』や女流哲学者ルー・サロメと大哲学者フリードリッヒ・ニーチェ、さらに彼の弟子であったパウル・レーの絡み合う愛と思想の妄執を描いた『ルー・サロメ/善悪の彼岸』そして、日本の谷崎潤一郎の原作『卍』を彼女なりの解釈でナチス時代のドイツに舞台を置き換えて描いた『卍/ベルリン・アフェア』など問題作を発表し続けた。
他に、中世イタリアに 実在した聖人フランチェスコの人間像に迫る歴史ドラマ『フランチェスコ』などがある。
愛の嵐 Il Portiere di notte (1973年
愛の嵐の名場面