1月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開する
トッド・ソロンズ監督作『トッド・ソロンズの子犬物語』(原題:Wiener-Dog)。
本作は、『ハピネス』『ストーリーテリング』などで、様々なタブーに触れながら人生のバカバカしさ、人間の愚かさをブラックユーモアたっぷりに描き、観る者に爆笑と気まずい気分を提供してきたアメリカン・インディペンデント界の鬼才トッド・ソロンズ監督の最新作で、アメリカをさまよう1匹の可愛いダックスフントと、その飼主となる冴えない人々の姿を描く物語です。
可愛いすぎる子犬の姿と、トッド・ソロンズが容赦ないブラックな描写でおくる登場人物たちのドラマが混じり合い、観る者に未体験の笑いを提供します。
このたび、本作の本編映像第一弾として、劇中のインターミッション映像(映画の上映中、途中休憩で流れる映像)を公開いたします。
インターミッションは、通常3時間を超えるような長い映画に設定されるものですが、本作は上映時間が88分と通常・・・。近年ではクエンティン・タランティーノ&ロバート・ロドリゲスの『グラインドハウス』US版(『プラネット・テラー』と『デス・プルーフ』の二本立て上映)にも、ウソ予告編数本で構成されたインターミッションが挿入され話題になりました。
今回の映像は、映画の中盤でダックスフントがある飼い主の元を離れ、次の飼い主に出会うまでの間に挿入されるもの。
ダックスフントが歩き続けるインターミッションは、荒野、雪山、ホワイトハウスなど次々と景色が変わり、ダックスフントがアメリカ各地をさまよっていることが伝わりますが、途中からストリップ劇場、プレイ中の野球場、立ち入り禁止の事故現場など、何だかおかしな場所にも。
「ロビーにて軽食を販売中」と告知が入り、終りには「それでは本編に戻ります」という告知も入る、バカバカしい映像になっております。
映像のBGM「トッド・ソロンズの子犬物語のバラッド」(原題:「The ballad of Wiener-Dog」)は、本作の原題でありダックスフントを表す「ウィンナードッグ」というフレーズが繰り返される曲で、元ネタはカントリー・ミュージックのクラシック「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」。
「ウィンナードッグ ウィンナードッグよ、天使も恐れる地をひたすら行く」「行動は群れだが伝説は一人歩きした」など、ダックスフントがトボトボ歩いているだけの映像なのに、たいそう大袈裟な歌詞。
コブシの効いたボーカルと、おかしな歌詞がクセになる曲で、バカバカしい映像と相まって頭から離れないものになっています。
インターミッションの後、ダックスフントは新たな飼い主に出会い、強烈なエピソードが続きます。
可愛いダックスフントと冴えない飼い主たちが贈る激ブラックなコメディに引き続きご期待ください。
♪みんなで歌おう!「トッド・ソロンズの子犬物語のバラッド」♪
歌:エリック・モリス 曲:マーク・シャイマン
Now,long ago this land was just a-waitin’to be found
昔、そこは人跡未踏の地だった
No one’s eyes had seen the vistas and no feet had touched the ground
その景色や土に触れた者はいない
The eagle and the sparrow were the only ones who’d seen
ワシとスズメだけが見ていた
The purple of the mountains and the valleys and green
紫に煙る山と 緑生い茂る谷を
But on wagon and on foot the pioneers began to roam
だが そこへ開拓者たちが現れた
Crossing mountains,forging rivers on a quest to find a home
山を超え川を渡り故郷を探す旅
They all had band together,ah,but legends walk alone
行動は群れだが 伝説は一人歩きした
On the trail for something better and a place to call their own
よりよい何かと安住の地を探す旅
Wiener-Dog Wiener-Dog
ウインナードッグ ウインナードッグよ
The soldiers on where angels fear to tread
天使も恐れる地をひたすら行く
Wiener-Dog Wiener-Dog
ウインナードッグ ウインナードッグよ
Just looking for some shelter and a place to rest her head
彼女は旅の犬 休憩場所を探す
■Story
病弱な子どもとその家族(母親はジュリー・デルピー)に引き取られるダックスフントだが、無邪気に問題ばかり起こし、たちまち多くの人々の手に渡ることになる。ダックスフントが出会うのは、崖っぷちに立たされた映画学校の講師兼脚本家(ダニー・デヴィート)、偏屈なおばあさん(エレン・バースティン)とその孫娘、そして心優しい獣医の助手ドーン・ウィーナー(グレタ・ガーウィグ)たち。彼らは皆、満たされておらず何かを強く求めているのだが・・・。アメリカ中をあちこちさまよう一匹のダックスフントと、ちょっと変わった人たちがおくるブラック・コメディ。
※ドーン・ウィーナーは、トッド・ソロンズ監督の1995年製作のデビュー作『ウェルカム・ドールハウス』に登場するキャラクター!
監督・脚本:トッド・ソロンズ
出演:ダニー・デヴィート、エレン・バースティン、ジュリー・デルピー、グレタ・ガーウィグ、キーラン・カルキンほか
配給:ファントム・フィルム 2015/アメリカ/アメリカン・ビスタ/88分 原題:Wiener-Dog
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