1959年のキューバ革命を率い、引退後も反米勢力の精神的支柱として国内外に強い影響力を与えたフィデル・カストロ前国家評議会議長が11月25日、死去した。

シネフィルでは、映画でのカストロ前議長にまつわる映画を少しご紹介しましょう。

今までも、歴史的な人物を追いかけてきたオリバー・ストーン監督自身がカストロ議長にインタヴューした『コマンダンテ』は日本でも公開された。同じくその続編の『Looking for Fidel』。

本作は、世界各国の映画祭で上映されたにも関わらず、アメリカ本国での公開が禁止された。
それは、アメリカ政府にとって「不快」であり「批判的」であるという理由であった。

アメリカ社会の権力構造とメディアの暴力に取り組んできたハリウッド屈指の「社会派監督」、オリバー・ストーンが、アイゼンハワーからブッシュまでの歴代米国大統領10人と渡りあってきた世界でもっとも象徴的で、生誕80周年をむかえ何かと話題になっている人物、伝説のキューバ最高指導者フィデル・カストロに迫った歴史的ドキュメンタリーが『コマンダンテ』です。

コマンダンテ

画像: コマンダンテ(字幕版)(プレビュー) youtu.be

コマンダンテ(字幕版)(プレビュー)

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ケネディ暗殺、ベトナム戦争についてのコメントなど、ストーンのお気に入りの問題についてのカストロの見解を聞くのは興味深い。監督自身がインタビュアーを務め、3日間にわたるインタビューと30時間以上の撮影から真実のカストロに迫っている。
そして、その続編が『Looking for Fidel』となっています。

Looking for Fidel

画像: Looking For Fidel - Official Trailer youtu.be

Looking For Fidel - Official Trailer

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日本では、『チェ・ゲバラ&カストロ』として紹介されているがオリジナル版はFIDEL。すなわちカストロのことである。日本では、チェ・ゲバラの方が有名であることから、タイトルが変わったものと思われる。監督はデヴィッド・アットウッド 。

画像: Gael Garcia Bernal - Che guevara youtu.be

Gael Garcia Bernal - Che guevara

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その他、やはりチェ・ゲバラを主人公にした映画も幾つか見られる、
『チェ』(Che)は、革命家チェ・ゲバラの半生を描いた、2008年のアメリカ・フランス・スペインの合作伝記映画。監督をスティーブン・ソダーバーグが、主役のチェ・ゲバラ役をベニチオ・デル・トロが務めた。
映画は、『チェ 28歳の革命』(The Argentine)と、ボリビアでの敗北と処刑までを描いた『チェ 39歳 別れの手紙』(Guerrila)の二部作に分けられている。
2008カンヌ国際映画祭で初上映され、作品がパルム・ドールにノミネート、主演のデル・トロが男優賞を受賞した。
日本版と海外版の予告です。

画像: Che - The Argentine (Trailer) youtu.be

Che - The Argentine (Trailer)

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画像: チェ 28歳の革命(字幕版) youtu.be

チェ 28歳の革命(字幕版)

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このほか、1969年にはリチャード・フライシャー監督の『ゲバラ!』(原題: Che!)は革命家チェ・ゲバラをオマー・シャリフが演じたアメリカ合衆国の伝記映画もある。

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