今年8月に韓国が米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備を決めたことに対し、中国側が制裁措置の一つとして「限韓令(韓流禁止令)」をしき、中国で人気の高かった韓国映画やドラマなどのコンテンツ放映規制をはじめ、韓国芸能人の中国コンテンツに対しての出演規制を設けるなど、両国の政治状況が近年盛んだった中韓芸能界の交流に支障をきたしている。
また、中国のメディアはこの措置により最も恩恵を受けるのは日本だと報じている。
あらゆる韓流コンテンツを「禁止」する「限韓令」が発令されたと伝えられている8月以降、中国ではそれまで人気の高かった韓国ドラマや韓国人タレントをテレビで見る機会は極端に激減している。
また、最近ではこの措置が更にアップグレードし、韓国語の楽曲までもが対象になるという報道も浮上しているほか、中韓合作を含めた計53本の韓国人が絡んだドラマが「テレビ放映の道を断たれた」と伝えられている。
一方で韓国コンテンツブームに一定の翳りが見えて来ていたことや、『STAND BY MEドラえもん』の大ヒットを受け、その後中国で放映され、立て続けにヒットを重ねている『ビリギャル』『寄生獣』などの日本映画が注目されるなど、今後更に中国国内で日本コンテンツや日本の芸能人が注目される可能性は高まっているようだ。