都内はムーブオーバー上映が続々と決定している、『淵に立つ』。
今年のカンヌ国際映画祭で「ある視点」部門審査員賞を受賞したあとの世界からのオファーが凄まじいという。
現在、アメリカ・ロサンゼルスで開催中の第30回AFI映画祭(11/10~11/17)に、今年は、日本人監督作品唯一の出品として、日本を代表して深田晃司監督が出席している。
AFI映画祭は、今年で30回目を迎え、米国アカデミー賞を始めとする様々な賞レースの前哨戦とても常に注目を集め、アメリカ国内で唯一、国際映画製作者連盟の公認を受けている北米で最も権威のある国際映画祭の1つ。アメリカ・カリフォルニア州・ロサンゼルスで開催され、毎年11月にロサンゼルスのチャイニーズシアターなどを中心に映画の街ハリウッドで執り行われている。
今まで、日本からは、是枝裕和監督の「そして父になる」、松本人志監督の「R100」、宮崎駿監督の「風立ちぬ」、河瀨直美監督の「あん」、是枝裕和監督の「海街diary」が正式出品されており、この中に、まだ30代の深田晃司監督が日本を代表して参加する栄誉を勝ち取った。
国内でもその熱狂ぶりは今も続き『淵に立つ』は10月8日から公開が始まり、まだ全国で公開が続いている。都内ではムーブオーバー上映が続々決まり、渋谷アップリンクにて11/5より上映中、キネカ大森では12/3より公開が始まる。
世界各国での公開も決まっており、フランスやカナダ、スイス、イギリス、トルコ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルグ、キプロス、ギリシャ、ブラジル、香港、中国、台湾、タイ、そして東南アジアや東ヨーロッパ地区など、現在20ヶ国以上での公開が決定している。フランスは2016年の年内公開、アメリカやイギリスは2017年公開を予定している。
映画『淵に立つ』
『歓待』『ほとりの朔子』『さようなら』など話題作を世に出し続け、本作で小説家デビューも決定した深田晃司監督。圧倒的な人間描写で“家族”を問い直す、2016年最大の衝撃作!
郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘。ある日、夫の旧い知人だという男がやって来て、奇妙な共同生活が始まるが、やがて男は残酷な爪痕を残して去っていく…。 30代の若さで世界の映画シーンにその名を刻み続ける深田晃司監督の最新作が、カンヌ国際映画祭に初参加でいきなり公式部門にノミネートされ受賞を果たした!
カンヌでは「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」など世界が熱狂・絶賛した、未だかつて誰も見たことのない衝撃の家族ドラマ。
主演は、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』など国際的活躍もめざましい浅野忠信が、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演!夫婦役には、深田組常連俳優の古舘寛治が寡黙な夫役で新境地を見せ、変幻自在な演技が評判の筒井真理子が妻の心身の変化を凄まじいまでの説得力で体現。そのほか、日テレ「ゆとりですがなにか」の強烈なキャラクターで話題となった若手俳優要注目の太賀が重要な役どころで出演している。また、本作の製作陣は、国内外で大ヒットした『あん』の主要メンバーによる製作チームで、フランス(COMME DES CINEMAS)と共同制作が行われた、日仏合作となる。
監督・脚本・編集:深田晃司
出演:浅野忠信、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈、古舘寛治
主題歌:HARUHI「Lullaby」(Sony Music Labels Inc.)
小説:「淵に立つ」深田晃司著(ポプラ社/9月15日刊行)