クルバン・サイードのベストセラー『アリとニノ』。
1988年『危険な関係』ではアカデミー脚色賞を受賞。自身が監督を務めた1995年の『キャリントン』ではカンヌ国際映画祭審査委員特別賞と脚本賞を受賞したクリストファー・ハンプトンが脚色。
監督を務めたのは、初の長編作『The Warrior』で英国アカデミー賞作品賞、新人監督賞のW受賞。2015年『AMY エイミー』ではアカデミー賞ドキュメンタリー賞に輝やいたインド出身のアシフ・カパディア。
二人のオスカー受賞の製作陣が、生み出した『Ali and Nino』の海外予告編が公開された。
主演はアダム・バクリとマリア・バルベルデが演じている。

物語 「アリとニノ」とは

敬虔なイスラム教徒のアリと、侯爵家の娘でキリスト教徒の美しいニノは、愛し合っていた。しかし、異なる宗教と異なる民族という東西2つの世界に引き裂かれ、越えなければならない深い断絶ゆえに、本書は恋愛小説以上の高貴で美しい物語になった。カスピ海沿岸の古都バクーを舞台に繰り広げられる幸福と絶望、第1次大戦とロシア革命前夜の新興小国の悲劇を描いたこの小説は、1937年にウィーンで刊行されベストセラーになって以来、数奇な運命をたどることになる。そして2000年、2度目の奇跡の復活を遂げた本書は、ニューヨーク・タイムズ紙など多くのメディアから最高級の讃辞で迎えられた。

画像: http://www.cosfordcinema.com/screenings/2016/11/ali-and-nino

http://www.cosfordcinema.com/screenings/2016/11/ali-and-nino

アシフ・カパディア監督

1972年、ロンドンに生まれる。英国王立芸術大学で映画製作を学んだ後、インドで卒業制作の短編映画『The Sheep Thief』(1997年)を撮り、1998年カンヌ国際映画祭(シネフォンダシヨン部門)で2等賞を獲得。その後、インド北西部ラージャスターン州の砂漠とヒマラヤ山脈で撮影した初の長編作『The Warrior』を監督。同作は英国アカデミー賞英国作品賞と新人監督特別賞をW受賞。続いてミシェル・ヨー主演の北極圏を舞台にしたサスペンスドラマ『ザ・ノース-北極の宿命-』(2007年)を発表。2010年、F1界の伝説的レーサー、アイルトン・セナのドキュメンタリー映画『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』を監督。同作はドキュメンタリー作品としては英国史上最高の興行成績を収め、英国アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞および最優秀編集賞をW受賞、2011年サンダンス映画祭でドキュメンタリー部門観客賞を受賞するなど、数々の国際的な映画賞を獲得した。現在、2016年1月のサンダンス映画祭で上映された新作『Ali and Nino』が公開待機中の他、エグゼクティブ・プロデューサーとして、英国バンド・オアシスのドキュメンタリー映画を製作中。また伝説のサッカー選手マラドーナのドキュメンタリー映画(2018年完成予定)の監督をつとめることが発表されている。

画像: Ali and Nino Official Trailer #1 (2016) María Valverde, Adam Bakri Romance Movie HD youtu.be

Ali and Nino Official Trailer #1 (2016) María Valverde, Adam Bakri Romance Movie HD

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