溝口健二『西鶴一代女』『雨月物語』『山椒大夫』『武蔵野夫人』など14本
増村保造『清作の妻』『痴人の愛』『卍』『盲獣』『しびれくらげ』など28本
溝口健二監督の没後60年と増村保造監督の没後30年を記念した映画祭が12月23日の角川シネマ新宿から順次、全国で上映されることが決まった。
時代は多少ずれるものの大映の屋台骨を支え、日本映画界に大きな足跡を残した2人の巨匠。
溝口監督晩年の助監督を務めた師弟関係にもあります。
今回の企画は「変貌する女たち」と題し、女性が主人公の映画に特化した特集となるとのこと--。
女性を描くことで多くの名作を、生み出した二人の巨匠の全貌に触れる的とない機会となります。
溝口健二監督作品は田中絹代主演の『西鶴一代女』や京マチ子主演の『雨月物語』や『武蔵野夫人』『楊貴妃』までの14作品がラインアップ。
増村作品は若尾文子主演の『妻は告白する』『清作の妻』『赤い天使』や谷崎潤一郎原作の『痴人の愛』『卍』、三島由紀夫が主演の異色作『からっ風野郎』など28本が上映される。
会期中にはトークショーなど、さまざまなイベントも用意されており、オールドファンにはたまらない企画となる。