レジェンダリー・ピクチャーズを買収した中国ワンダグループ(万達集団)が中国に建設中のコンベンションセンター、ショッピングモール、6軒のリゾートホテル、4つの室内テーマパーク、ヨットなどを係留する港、アジア最大の映画館(5,300席)アミュージメントパーク併設の超巨大スタジオで撮影される最初の作品に『パシフィック・リム2』とハリウッド版『ゴジラ2』が選ばれていたことがわかった。
ワンダグループのワン会長は、ハリウッドで開催された会見で、
環球時報が米メディアの報道として19日付で報じたもので、王氏は2026年までに中国映画市場の年間興行収入は世界の約45%に当たる300億ドル(約3兆1130億円)を超えると指摘。「米国の映画館のスクリーン数は現在、4万枚ほどだが、中国は10年後に15万枚前後に達する」と述べ、「制作する側は中国の消費者をいかに引き付けるかを考えなければならない」「ハリウッドの映画会社が生き残りを考えるのであれば中国企業との提携が最善の方法。作品の中の中国的要素を増やせば中国の観衆の心をつかめる」などと語った。
http://www.recordchina.co.jp/a153098.html
この巨大スタジオは青島に建設中で「ムービー・メトロポリス」と名付けられ、総工費約82億ドル(約8500億円)、408エーカー(東京ドーム約35個分)あり完成すれば屋内施設としては世界最大の撮影スタジオとなる。
しかもワンダグループはこのスタジオで製作される作品には映画制作費の40%を助成する予定で、これが事実だとすれば、この破格の条件を求めて世界中の大作映画が中国になだれ込むことが予想される。実際に今後、中国映画は毎年100本を、そして海外映画は30本以上の撮影を見込んでいるという。
今までは、助成金制度を持つイギリスで撮影することが多くなっているが、その助成金は25%とされ、それより15%も上回るこの企画は、巨大資本での映画製作にとってはとてつもなく魅力的なものとなる。
そしてこの新スタジオで最初に撮影される作品がレジェンダリーで製作される『パシフィック・リム2』と『ゴジラ2』になることが明らかになった。
また同じくレジェンダリー・ピクチャーズがポケモンの実写化も製作することが決定している。
この巨大スタジオのオープンだけにとどまらず、次には、ゴールデングローブ賞授賞式やアメリカン・ミュージックアワードを手掛けている制作会社ディック・クラーク・プロダクションズを10億ドル規模の買収契約交渉に入っていると海外メディアで報じている。また、ワンダグループのワン会長の野望は、ハリウッドの6大スタジオの一角を手中に入れることだと言われているが、パラマウントの買収は難しかったものの、株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとの戦略提携を9月に発表し、その他多くの人材などもスカウトしているという。