9月30日から10月16日まで開催される第54回ニューヨーク映画祭。
この中でも、ワールドプレミア上映される、特に注目されているのがこの3本です。
『20th Century Women』
まずは、名作『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督の6年ぶりとなる『20th Century Women』。
主演のアネット・ベニングがアカデミー賞の最優秀主演女優賞にノミネートされるのではという下馬評も出ており、マンブルコア映画運動に参加し『フランシス・ハ』などでアメリカインディーの女王的存在だったグレタ・ガーウィグと、今作と同時期公開のベン・アフレック監督の最新作『リブ・バイ・ナイト』にも出演のエル・ファニングの二人とも助演賞の期待もかかるとか---
70年台後半アメリカのサンタバーバラを舞台に時代の転換期に生きる家族を描いた作品です。・
『The Lost City of Z 』ニューヨーク映画祭 クロージング作品
ブラッド・ピットのプランBが関わった『The Lost City of Z 』も注目です。
もともとはベネディクト・カンバーバッチが出演の噂でしたが、最終的には主役に、『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナムが起用されほかにロバート・パティンソン、シエナ・ミラー、トム・ホランドが出演しています。
20年代に消息を絶ったイギリス人探検家パーシー・フォーセットについてのノンフィクション本の映画化で、アマゾンに消えた幻のエルドラードは探すという冒険物語です。
監督は、『エヴァの告白』のジェームズ・グレイ
『13TH』ニューヨーク映画祭 オープニング作品
3本目はアメリカ合衆国憲法修正第13条をテーマにしたドキュメンタリー『13TH』。
13条とはアメリカの奴隷制度の廃止を唱える憲法のことだが、実際には憲法の解釈では、この制度は無意味になっていることを探っていく。
『グローリー/明日への行進』の監督として知られるエイヴィア・デュヴァーネがメガホンを取り、多様性の時代と言われる中で、現在もなお収監される人種は圧倒的に黒人であるのはなぜかを、様々なインタビューや映像を交えながら描くドキュメンタリーとなっている。NETFLIXの問題作。