第23回 日本語しか話せない、もしくは中国語がまだ覚束ない程度の日本人タレントでも活躍の場を広げる方法②

台湾、香港、中国本土など中華圏での仕事歴20年(うち半分の10年は中国暮らし)
自称!日中友好大使の小松拓也です。

画像: 小松拓也

小松拓也

今回の記事は前回に引き続き『日本語しか話せない、もしくは中国語がまだ覚束ない程度の日本人タレントでも活躍の場を広げる方法②』となります。

前回は、中国語が覚束ない日本人でも比較的安定した需要を見込める「日本兵役」の話をしました。
今回は、それとは全く違ったアプローチ方法をお伝えします。
その方法とは、中国に進出している日系企業や日本人コミュニティから中国芸能界を攻めろ!です。
「北京と上海の違いあれこれ!留学の候補地選びにも是非参考に!」でも北京と上海の違いを色々な角度からお伝えしましたが、北京には約1万3千人、上海には約5万人(2015年度統計)の日本人が在住しています。
そして、その人口に伴う多くの日系企業が進出しています。

画像: http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCA9XVw99XxjwAjTOU3uV7?p=%E4%B8%AD%E5%9B%BD+%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BC%81%E6%A5%AD&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D9%26st%3D162

http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCA9XVw99XxjwAjTOU3uV7?p=%E4%B8%AD%E5%9B%BD+%E6%97%A5%E7%B3%BB%E4%BC%81%E6%A5%AD&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D9%26st%3D162

まだ中国語が覚束ず、中国に人脈も構築出来ていないという方はこのコミュニティに根差すことから中国芸能界への入り口を模索するのです。
当然、この方法を選択する場合は、日本人や日系企業の絶対数の多い上海の方がオススメと言えるでしょう。
この方法を選択する場合のメリットとデメリットを先にお伝えしましょう。

まず、デメリットですが、あなたの活動次第ではせっかく中国に進出しているにも関わらず日本人コミュニティの居心地の良さに甘えてしまい、中国語の勉強が疎かになったり、日本人ネットワークばかり広げてしまうということです。
僕のお伝えしている情報は中国でのノウハウをご紹介しているだけで、結局成功するかしないかは本人の覚悟と努力次第だと思っています。
日本人コミュニティから攻めろ!というのは、あくまでそれは入り口にしか過ぎず、それと並行して中国人との人脈作りや中国語を学ぶという必要を要しますので、それだけは間違いないと思ってください。

画像: 上海で発行されているフリーペーパーの各種サークル案内 http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCL5LKyN9X3HgAFTGU3uV7?p=%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D42%26st%3D1607

上海で発行されているフリーペーパーの各種サークル案内
http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCL5LKyN9X3HgAFTGU3uV7?p=%E4%B8%8A%E6%B5%B7%E3%80%80%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D42%26st%3D1607

では次にメリットです。
メリットは、日系企業の恩恵を受けながら中国国内での活動の一部を補える!という点と、海外に来て活動している日本人同士ということで、日本では到底知り得ないような業界、世代を超えた方々と付き合う機会が日本国内より確実に増えるので、協力者を得やすい点です。

中国に住む日本人は同じ外国人という立場同士、大なり小なり類似した体験や苦労を共有することが多く、また母国日本に対して望郷意識や少なからずの愛国心が働く日本人が多いので、日本人同士支え合おう!というような精神の方が多い傾向にあります。
その為、非常に日本人コミュニティを広げやすい環境があります。

コミュニティの広げ方の一部を紹介すると、中国には在住者のバイブルとも言うべき日本人向けのフリーペーパーがいくつも存在していて、大抵のフリーペーパー上で様々なサークルメンバーの募集を行なっています。
フリーペーパー代表格はジャピオンやwheneverなどといった雑誌で、日本料理屋などの日本にゆかりがある場所なら間違いなく置いてありますし、サークルの種類には僕の好きなバドミントンのメンバー募集や、全国都道府県人会など、かなりのサークル数が存在するので、あなたの興味のあるサークルに行ってみるなり、手当たり次第あちこちに顔を出していればあっという間に異業種の様々なご友人が増やせるでしょう。

日系企業のご友人が増えれば、日系企業が催すイベント上であなたを司会者などとして起用してくれる可能性もあるでしょう。

画像: 上海高島屋で行われた夏祭りイベントの様子 http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCA9vbyN9XjjYACVKU3uV7?p=%E4%B8%8A%E6%B5%B7+%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%B1%8B%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D55%26st%3D2028

上海高島屋で行われた夏祭りイベントの様子
http://image.search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RCA9vbyN9XjjYACVKU3uV7?p=%E4%B8%8A%E6%B5%B7+%E9%AB%98%E5%B3%B6%E5%B1%8B%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88&aq=-1&oq=&ei=UTF-8#mode%3Ddetail%26index%3D55%26st%3D2028

イベント内容によりますが、日系企業のイベントのおよそ半分は、日本語と中国語の両方を活用出来る司会者、もしくは日本人司会者1人+中国人司会者1人=計2人の司会者を起用するケースが多いので、あなたを日本語側の司会者に指名してくれるかもしれないのです。
また、こういったイベントには当然中国人も大勢来ますから、そういったことから中国人の人脈を広げたり、中国側の仕事を開拓する余地は生まれて来ます。
加えて、上記の方法で知り合う中国在住の日本人の中には、すでに中国人コミュニティを広く開拓している日本人も当然います。

こういった日本人との繋がりを作り、それを活かしながら中国人ネットワークを広げていけば、あなたの取り組み次第で道が広く開ける場合もあるかもしれません。
さて、次回は「中国オーディション番組への挑戦」という切り口での僕自身の経験を元にお話をしたいと思います。

小松拓也
1977年生まれ。
高校を卒業するとともに金城武のような多言語を操る国際的な俳優を目指し、台湾へ語学留学。
2003年に台湾でリリースした北京語CDアルバム「一萬個為什摩」は二万枚のセールスを記録。2007年に中国の国民的テレビオーディション番組「加油!好男児」に参加をし、約八万人の応募者の中からトップ20位に残った唯一の外国人ということで大きな注目を浴び、番組終了後は数多くの中国のテレビやイベント、雑誌などに出演するほか、数社の企業広告のイメージキャラクターを務め、日本の音楽を紹介する「音楽物語in Japan」のMCを務めるなど幅広く活動。
また、国家プロジェクトである上海万博の開幕式への参加や、世界中の華僑を台湾に集めて台北小巨蛋をステージに行われた四海大同では、2万人を前にイベントのテーマソングを歌うなど、その功績を中国からも認められている数少ない日本人の1人。

小松拓也オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/takuyashanghai/

This article is a sponsored article by
''.